イオールコスでの事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 18:06 UTC 版)
ペーレウスはエウリュティオーンと共にカリュドーンの猪狩りに参加した。しかし猪めがけて投げた槍がエウリュテイオーンにあたり、殺人の罪を犯す。ペーレウスはプティーアより遁れ、テッサリアの王都イオールコスに亡命する。その地で、ペリアース王の王子アカストスによって殺人の罪を潔められる。アカストスの妻アステュダメイアが彼に恋をしたが、ペーレウスはこれを拒絶した。 これを恨みとしたアステュダメイアは、ペーレウスの妻アンティゴネーに夫がアカストスの娘ステロペーと結婚しようとしているとの虚報を送り、アンティゴネーはこれを信じて縊れて自死した。アステュダメイアは更に、アカストスに訴えて、ペーレウスが自分に言い寄ったと虚偽を伝えた。アカストスは自分が潔めた男を殺すことをよしとせず、狩りの名目でペーリオン山にペーレウスを連れ出し、彼を辱めようとした。 一人山中に残されたペーレウスはケンタウロス族に襲われるが、ケイローンが彼を救った。後に彼はアルゴナウタイの一人として、イアーソーンやディオスクーロイと共に、イオールコスを破壊し、アステュダメイアの四肢を引き裂いて殺し復讐する。
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