イエズス会の退去後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/04 09:28 UTC 版)
「ボリビアのイエズス会伝道所」の記事における「イエズス会の退去後」の解説
1767年に、スペイン王カルロス3世は、イエズス会をスペインとアメリカ大陸から追放することにした。それというのは、アメリカ大陸の伝道所群の、管理が行き届いて繁栄している土地を取り込もうとした人々が、国王に迫り、彼はそれに抗しきれなくなったためである。ポルトガルもまた同様であり、つまりはボリビアの隣国ブラジルでもイエズス会の追放が起こった。その結果、パラグアイ、アルゼンチン、ブラジル、ボリビアなどでは、それまで伝道所でイエズス会の庇護を受けていた先住民たちが大きな苦難に直面することになった。イエズス会の目覚しい働きが、略奪者や不信心者たちに蹂躙されることになったからである。 アルゼンチン、パラグアイ、ブラジルなどでは、伝道所の落日はすぐにやってきた。しかし、ボリビアでは、徐々に衰退していったとはいえ、現在まで脈々と維持されてきたのである。
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