アンド・ホエン・アイ・ダイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/19 07:14 UTC 版)
「アンド・ホエン・アイ・ダイ」(And When I Die)はアメリカのシンガー・ソングライターであるローラ・ニーロが作詞作曲した曲。1966年にフォーク・グループのピーター・ポール&マリー(PP&M)によって録音され、同年発表されたアルバム『ピーター・ポール&マリー・アルバム』に収録された。
1968年後半にジャズ・ロック・グループのブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ(BS&T)が録音したバージョンが最も広く知られている。
ピーター・ポール&マリーによるオリジナル
「アンド・ホエン・アイ・ダイ」はニーロが17歳の時に初めて録音した曲の一つである[1]。その後彼女は、この曲をPP&Mに5000ドルで売り[2]、PP&Mは6枚目のスタジオ・アルバム『ピーター・ポール&マリー・アルバム』(1966年)で発表した。
コーラス部の歌詞 "And when I die / and when I'm gone / there'll be one child born, in this world / to carry on / to carry on" で、死に対する前向きな態度を示している[3]。
ローラ・ニーロ版
ニーロのバージョンは、1967年2月に発表された彼女のデビュー・アルバム『モア・ザン・ナ・ニュー・ディスカバリー』に収録された。
ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ版
| 「アンド・ホエン・アイ・ダイ」 | ||||
|---|---|---|---|---|
| ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ の シングル | ||||
| 初出アルバム『血と汗と涙』 | ||||
| B面 | Sometimes in Winter | |||
| リリース | ||||
| 規格 | シングル盤 | |||
| 録音 | 1968年 | |||
| ジャンル | ジャズ・ロック | |||
| 時間 | ||||
| レーベル | コロムビア | |||
| 作詞・作曲 | ローラ・ニーロ | |||
| プロデュース | James William Guercio | |||
| ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ シングル 年表 | ||||
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BS&T版はセカンド・アルバム『血と汗と涙』(1969年)に収録された。同アルバムからの3枚目のシングルとして発売され、先行した2枚のシングル同様にBillboard Hot 100で2位に到達し、ゴールド・ディスクとなった。アメリカではビートルズの両A面シングルの『カム・トゥゲザー / サムシング』によって1位到達を阻止された[4]が、カナダでは1969年に1位に達した。
BS&T版には4分6秒のアルバム収録版と3分26秒に編集されたシングル版があり、アレンジはPP&Mのオリジナルやニーロ版とは全く異なるものだった。アルバム収録版には2か所のインストゥルメンタル・パートがあり、1か所はRMIエレクトラピアノ、もう1か所ではウェスタン・カウボーイ・ソングのように金管楽器とテンプル・ブロックが使用されている。またコーラスとほかの2つのヴァースの間の一時停止はシングル版よりも長くなっている。
チャート履歴
| チャート(1969年) | 最高順位 |
|---|---|
| オーストラリア ケント・ミュージック・レポート[5] | 4 |
| カナダ RPM トップ・シングル[6] | 1 |
| カナダ RPM アダルト・コンテンポラリー[7] | 1 |
| ニュージーランド・シングル・チャート | 1 |
| アメリカ ビルボード・ホット100[8] | 2 |
| アメリカ ビルボード・イージー・リスニング | 4 |
その他
この曲はザ・ヘヴィーによっても録音されている。このバージョンはドラマ『トゥルーブラッド』シーズン4の最後でも使用された。
2000年のホラー映画『ファイナル・デスティネーション』の中ではジョー90によっても演奏されている。
アリソン・クラウスとビリー・チャイルズは2014年のアルバム Map to the Treasure: Reimagining Laura Nyro にこの曲のカバーを提供している[9]。
この曲の歌詞の一部が2016年のドラマ『ヴァン・ヘルシング』のシーズン1、エピソード3の最後に、ルキヤ・バーナード演じるドクが治療され、野生化(ゾンビ)状態から人間状態に戻るシーンで歌われている。
脚注
- ^ “And When I Die by Blood, Sweat & Tears Songfacts”. Songfacts. 2011年5月18日閲覧。
- ^ “Laura Nyro Biography”. Biography.com. 2011年5月18日閲覧。
- ^ “And When I Die Lyrics”. Song Meanings. 2011年12月26日閲覧。
- ^ https://www.billboard.com/charts/hot-100/1969-11-29
- ^ “Forum - 1970 (ARIA Charts: Special Occasion Charts)”. Australian-charts.com. 2016年6月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年5月7日閲覧。
- ^ RPM Top Singles, October 11, 1969
- ^ RPM Adult Contemporary, December 6, 1969
- ^ “And When I Die - Blood, Sweat & Tears”. Billboard. Nielsen Business Media, Inc. 2011年5月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年5月18日閲覧。
- ^ Danton, Eric R. (15 July 2014). “Alison Krauss Joins Billy Childs on Laura Nyro's 'And When I Die' (Exclusive)”. WSJ. 2016年8月23日閲覧.
外部リンク
- Blood, Sweat & Tears lead singer David Clayton Thomas - YouTube singing the song in concert in 1976
- Laura Nyro - YouTube singing the song in Pittsburgh in 1994
- Peter, Paul & Mary - YouTube sing the song at the Sydney Opera House in 1970
- The Heavy's version - YouTube, used for the True Blood season 4 finale
- Sung a capella by members of the Student Society in Trondheim, Norway - YouTube (sung in English) in 2011
- アンド・ホエン・アイ・ダイのページへのリンク