アンジェリーナ郡_(テキサス州)とは? わかりやすく解説

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アンジェリーナ郡 (テキサス州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/04 12:27 UTC 版)

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テキサス州アンジェリーナ郡
ラフキン市にあるアンジェリーナ郡庁舎
郡のテキサス州内の位置
州のアメリカ合衆国内の位置
設立 1846年
郡名の由来 スペイン人宣教師団を援け、宣教師からアンジェリーナと名付けられたハイナイ族インディアンの女性に因む
郡庁所在地 ラフキン
最大の都市 ラフキン
面積
 - 総面積
 - 陸
 - 水

2,239 km2 (864 mi2)
2,076 km2 (802 mi2)
163 km2 (63 mi2), 7.28%
人口
 - (2010年)
 - 密度

86,771人
39人/km2 (100人/mi2)
標準時 中部: UTC-6/-5
ウェブサイト www.angelinacounty.net

アンジェリーナ郡: Angelina County)は、アメリカ合衆国テキサス州の東部に位置するである。2010年国勢調査での人口は86,771人であり、2000年の80,130人から8.3%増加した[1]郡庁所在地はラフキン市(人口35,067人[2])であり[3]、同郡で人口最大の都市でもある。アンジェリーナ郡は1846年にナカドーチェス郡から分離して設立された。郡名はスペイン人宣教師団を援け、宣教師からアンジェリーナと名付けられたハイナイ族インディアンの女性に因んでいる。アンジェリーナ郡は2006年11月の住民投票でアルコールの販売が許可されるようになったウェットの郡である。ただし、バークという小さな都市のみが2007年11月に禁酒郡(ドライ)に戻った。

アンジェリーナ郡はその全体でラフキン小都市圏を構成している。

歴史

アンジェリーナ郡庁舎前の兵士の像
アンジェリーナ郡郡庁舎前の噴水

アンジェリーナ郡となった地域で最初のイギリス系開拓者はスコットランド・アイルランド系の者だったとされている[4]。土壌が良くなかったので、綿花栽培農家や奴隷は郡内に入ってこなかった。開拓者はジョージア州アラバマ州ミシシッピ州の同じように不毛な地から来ており、松林や川の下藪から土地をひねり出す以上のことは望まず、恐らくは丈夫な牛の不揃いな群れを育てて、ニューオーリンズの市場に追って行くくらいが関の山だった[4]。少しばかりのウィスキーを醸造することや、ネチェス川やアンジェリーナ川でバス、ナマズ、スズキを捕まえ、陸地では罠や銃で捕まえられるものなら何でも捕まえて生活の足しにした[4]

地理

アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は864平方マイル (2,237.7 km2)であり、このうち陸地802平方マイル (2,077.2 km2)、水域は63平方マイル (163.2 km2)で水域率は7.28%である[5]

主要高規格道路

  • アメリカ国道59号線
  • アメリカ国道69号線
  • テキサス州道103号線
  • テキサス州道94号線

隣接する郡

国立保護地域

  • アンジェリーナ国立の森(部分)

人口動態

人口推移
人口
1850 1,165
1860 4,271 266.6%
1870 3,985 −6.7%
1880 5,239 31.5%
1890 6,306 20.4%
1900 13,481 113.8%
1910 17,705 31.3%
1920 22,287 25.9%
1930 27,803 24.7%
1940 32,201 15.8%
1950 36,032 11.9%
1960 39,814 10.5%
1970 49,349 23.9%
1980 64,172 30.0%
1990 69,884 8.9%
2000 80,130 14.7%
2010 86,771 8.3%
U.S. Decennial Census[6]
Texas Almanac: 1850-2010[7]
レッドタウンのミッショナリー・バプテスト教会

以下は2000年国勢調査による人口統計データである。

基礎データ

  • 人口: 80,130人
  • 世帯数: 28,685 世帯
  • 家族数: 21,255 家族
  • 人口密度: 39人/km2(100人/mi2
  • 住居数: 32,435軒
  • 住居密度: 16軒/km2(40軒/mi2

人種別人口構成

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 27.7%
  • 18-24歳: 9.7%
  • 25-44歳: 28.6%
  • 45-64歳: 21.5%
  • 65歳以上: 12.6%
  • 年齢の中央値: 34歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 96.4
    • 18歳以上: 93.7

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 36.1%
  • 結婚・同居している夫婦: 57.8%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 12.3%
  • 非家族世帯: 25.9%
  • 単身世帯: 22.8%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 9.8%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.70人
    • 家族: 3.18人

収入

収入と家計

  • 収入の中央値
    • 世帯: 33,806米ドル
    • 家族: 30,505米ドル
    • 性別
      • 男性: 30,373米ドル
      • 女性: 20,221米ドル
  • 人口1人あたり収入: 15,876米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 15.8%
    • 対家族数: 12.4%
    • 18歳未満: 21.9%
    • 65歳以上: 12.3%

政府機関

アンジェリーナ郡保安官事務所が郡の法執行機関である。2011年時点でアンジェリーナ郡麻薬取締り班はアレン・ヒルとトム・マシューズ各巡査部長になっている。この部門は麻薬取扱者から押収した品物から資金が出ており、税金は遣われていない[8]

政治

「ヒューストン・プレス」のジョン・ノバ・ロマックスは、アンジェリーナ郡の住民が「過去も今も自己満足的な性格があり、その手で品物を手に入れ、あからさまに正直で、あらゆる中央権限を信用していない」と語った[4]。1861年、アンジェリーナ郡住民投票で合衆国からの脱退に反対を決めた。東テキサスでは反対した唯一の郡だった。ロマックスは「その投票での特異性は20世紀を通じても続いていた」と語った[4]。アンジェリーナ郡は「ラフキンからのリベラル」と自らを位置づけた政治家チャーリー・ウィルソンの権限の基盤だった。

都市と町

  • バーク
  • ディボル
  • ハドソン
  • ハンティントン
  • ラフキン - 郡庁所在地
  • ザバラ

未編入の町

  • ショーニー
  • ショーニープレーリー
  • トマスクロッシング
  • ウッドローン

犯罪

昔の犯罪者は密造酒の売り場を造った。1970年代頃には大麻の農場を作る犯罪者がいた。2011年時点で主要な薬物取り扱いはメタンフェタミンの取引になっている。アンジェリーナ郡麻薬取締り班のアレン・ヒルは、土地のメタンフェタミンの取引は郡内を通る薬物の運び屋、クラック・コカインおよびヘロインよりも害を及ぼしていると語った。ヒルに拠れば、ヒスパニック系の多くの薬物業者が、クラック・コカインや粉末コカインの代わりに麻薬カルテルで造られた輸入品「アイス」スタイルのメタンフェタミンを売るようになった。薬物業者の多くはメキシコの麻薬カルテルあるいはマラ・サルバトルチャのようなギャングの下請けをしていると語った[8]

教育

アンジェリーナ・カレッジが郡内の学生を受け入れている。

スティーブン・F・オースティン州立大学が近くのナカドーチェス市にある。

アンジェリーナ郡の公共教育は下記の独立教育学区が管轄している。

  • セントラル独立教育学区
  • コルメンスニール独立教育学区(部分)
  • ディボル独立教育学区
  • ハドソン独立教育学区
  • ハンティントン独立教育学区
  • ラフキン独立教育学区
  • ウェルズ独立教育学区(部分)
  • ザバラ独立教育学区

交通

現在計画中のトランス・テキサス・コリダーの TTC-69路線が郡内を通ることになる[9]

脚注

  1. ^ Quickfacts.census.gov - Angelina County - accessed 2011-12-06.
  2. ^ Quickfacts.census.gov - Lufkin, Texas - accessed 2011-12-06.
  3. ^ Find a County, National Association of Counties, http://www.naco.org/Counties/Pages/FindACounty.aspx 2011年6月7日閲覧。 
  4. ^ a b c d e Lomax, John Nova. "Texas Tweakers." Houston Press. Wednesday November 16, 2011. 3. Retrieved on November 19, 2011.
  5. ^ Census 2000 U.S. Gazetteer Files: Counties”. United States Census. 2011年2月13日閲覧。
  6. ^ U.S. Decennial Census
  7. ^ Texas Almanac: County Population History 1850-2010
  8. ^ a b Lomax, John Nova. "Texas Tweakers." Houston Press. Wednesday November 16, 2011. 4. Retrieved on November 19, 2011.
  9. ^ TxDoT, TTC Section D, Detailed Maps 1 & 2, 2007-12-19

外部リンク

座標: 北緯31度16分 西経94度37分 / 北緯31.26度 西経94.61度 / 31.26; -94.61




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