アメーバ性肝膿瘍
【概要】 赤痢アメーバが大腸から侵入し肝臓に到達すると、肝臓にしこりを作る。高い熱が出て肝臓が痛む。
【診断】 糞便検査。蛍光抗体法で調べる赤痢アメーバ抗体は肝膿瘍では強陽性になるが、アメーバ大腸炎ではやや抗体価が低い。アメーバが組織内に入ってこないと抗体が十分に作られないので、抗体が陰性だから腸管内にいないことにはならない。超音波検査、CT検査で病変をみつけ、体外から細い管を刺してチョコレートのような色をしたドロッとした液体を体外に排出する(ドレナージ)。
【治療】 メトロニダゾール(フラジール)250mg/錠を6錠/日、分3で7‐10日間連用(保険適用外)。他にデヒドロエメチン(20,60mg/2ml)1mg/kg/日(最大1日投与量65mg)を10日間(薬価未収載)。

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