アブハジアの行政区画とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > アブハジアの行政区画の意味・解説 

アブハジアの行政区画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/18 20:47 UTC 版)

アブハジアの行政区画(アブハジアのぎょうせいくかく)では、南コーカサスにあり国際的にはジョージア国の自治共和国とされながらも事実上の独立状態にあるアブハジア共和国及び、ジョージア政府が主張するアブハジア自治共和国の行政区画について述べる。

アブハジア共和国による行政区画

アブハジア共和国の行政区画

アブハジア共和国は7つの地区(ラヨン)に分かれ、名称は中心都市の名前と同じようになっている。それぞれの地区はオチャムチラ、トゥワルチャル、ガル地区以外の北西4地区は1991年まで続いたソビエト連邦グルジア共和国時代や、現在もジョージア政府が主張するアブハジア自治共和国と同じである。なお、トゥワルチャル地区はアブハジア独立後の1995年にオチャムチラとガル地区から分割されて設立された。

人口統計はアブハジア政府による発表(国勢調査)によるものである[1]

# 地区名 中心都市 面積
(km²)
人口
(2003年)
人口
(2011年)
1 ガグラ地区英語版 ガグラ 722 37,002 40,217
2 グダウタ地区 グダウタ 1,640 34,869 36,775
3 スフミ地区 スフミ 1,523 43,716 62,914
4 グルリプシ地区英語版 グルリプシ英語版 1,835[2] 17,962[2] 18,032
5 オチャムチラ英語版 オチャムチラ 1,808 24,629 24,868
6 トゥワルチャル地区英語版 トゥワルチャル 544 14,777 16,012
7 ガル地区英語版 ガル 518 29,287 30,356

ジョージア政府による行政区画(アブハジア自治共和国)

アブハジア自治共和国の行政区画
コドリ渓谷(上アブハジア)の位置

アブハジア自治共和国は6つの地区によって成り立つ[3]。しかし、アブハジア紛争によって自治共和国政府はアブハジアより亡命、現在この行政区画はジョージア政府が名目上設置したものにすぎない。なお、グルリプシ地区の東部にあるコドリ渓谷だけはアブハジア共和国軍の侵略を防ぎ、アブハジアで唯一ジョージア政府が実効支配していた。このコドリ渓谷は2006年に上アブハジアとして自治共和国政府が置かれたが、2008年の南オセチア紛争時にアブハジア軍がコドリ渓谷(上アブハジア)を攻撃し、コドリ渓谷もアブハジア共和国領となった。

# 名称 中心都市 面積
(km²)
人口
(1989年[4])
人口
(2002年)
- スフミ市 - 119,150
- トゥクヴァルチェリ市 - 21,744
1 ガグラ地区英語版 ガグラ 772 77,079
2 グダウタ地区 グダウタ 1,640 57,534
3 スフミ地区 スフミ 1,523 39,516 43,716
4 グルリプシ地区 グルリプシ英語版 1,835 54,962
4-2 コドリ渓谷
(2006年以降は上アブハジア
Kvemo Azhara 2,540 1,956
5 オチャムチレ地区 オチャムチレ 1,868 75,388
6 ガリ地区英語版 ガリ 1,003 79,688

脚注

  1. ^ アブハジアの国勢調査(ロシア語)
  2. ^ a b コドリ渓谷を除く(2008年まで)
  3. ^ Statoids.com/Districts of Georgia
  4. ^ GeoHive.com/Georgia



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アブハジアの行政区画」の関連用語

アブハジアの行政区画のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アブハジアの行政区画のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアブハジアの行政区画 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS