へん平率とは? わかりやすく解説

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扁平率

(へん平率 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/12 14:43 UTC 版)

扁平率(へんぺいりつ、扁率、扁平度とも、flattening, oblateness)とは、楕円もしくは回転楕円体が、もしくはに比べてどれくらい扁平か(つぶれているか)を表す値である。円もしくは球では値が 0 である。つぶれるに従って値は 1 に近づく。


  1. ^ 地球の場合、表面に凹凸があって完全な回転楕円体ではないため、計測の仕方によってこの値は若干変わりうる。しかし測量の基準としては唯一の数値を定めておかなければならない。
  2. ^ 扁平率は、0.003 352 810 681 182 318 935 434(近似値)となる、 また、離心率の2乗 e^2 = f(2-f)であるから、e^2 = 0.006 694 380 022 900 788(近似値)、 離心率 e は、0.081 819 191 042 815 790(近似値)、アスペクト比Aspect ratio)は、 0.996 647 189 318 817 705(近似値)となる。
  3. ^ WGS84GRS80を基にしたものではあるが、数値の導出過程が異なっているために、扁平率が微妙に異なってしまった。すなわち、扁平率を決定するに当たって、正規化された2次の帯調和重力係数から計算により導出した際に、基となるGRS80の力学的形状係数J2の有効数字を8桁で打ち切ったために、9桁目以降から差が発生したのである。
  4. ^ 水路業務法施行令第2条による扁平率 f は、0.003 352 810 664 747 481(近似値)となる。なお、WGS84の扁平率の値(及びそこから派生する量の値)は有効数字の観点からはその9桁目以降は意味を持たないのであるが、法令によって(12桁の)数値が定義されている以上、有効数字の議論を超えて「法令上は」意味があることに留意しなければならない。
  1. ^ 測量法施行令第3条(e-Gov法令検索)
  2. ^ 日本の測地系 測地系と準拠楕円体”. 国土地理院. 2022年8月28日閲覧。
  3. ^ 理科年表(2014年)、国立天文台、p.579、2013年11月30日発行





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