ひょう

世界宗教用語大事典

ひょう 【豹】

ネコ科の哺乳類。西洋には豹を指す語が二つあり、英語ではパンサー（panther）とレパード（leopard）だ。パンサーは芳香を放ち、竜（ドラゴン）以外の動物はその香に誘われて近寄るという。ためにキリスト教では悪魔（竜）以外のものをキリスト教へ近づける伝道者の象徴とし、黒斑はキリストの徳の数を表すとする。気性の激しい美人をパンサーにたとえる。「月の獣」とも呼ぶ。レパードはパンサーと雌ライオンとの合いの子とされ、残忍だとしてキリスト教では罪やアンチキリストの象徴とする。黒斑は少ない。（荒俣宏説）