その他のヒスタミン受容体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 10:01 UTC 版)
「抗ヒスタミン薬」の記事における「その他のヒスタミン受容体」の解説
以下、その他の拮抗薬は通常は、抗ヒスタミン薬とは呼ばない。 ヒスタミン受容体にはH2受容体もあり、これは胃の壁細胞に作用して、cAMPを増加させ、プロトンポンプから得られた水素イオンを塩酸の形で胃腔内に放出させる。そのためH2作用を阻害すれば胃酸の分泌を抑えることができる。 H2受容体拮抗剤(H2-blocker、H2ブロッカーと医療現場では呼ばれることが多い)は主に胃に存在するH2受容体に働き、強力に胃酸分泌を阻害するので胃潰瘍、胃炎の治療薬として使用されている。H2受容体拮抗剤が臨床で使用されてから、胃潰瘍の外科手術は激減した。シメチジン、ラニチジン、ファモチジンなどが代表的。 H3受容体拮抗薬は肥満、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、アルツハイマー病、統合失調症に適応がある可能性が指摘されている[要出典]。
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