石油元売会社
「石油元売会社」という用語は今日一般に広く使用されているが、石油元売会社そのものについての公的な定義・規定はない。わが国で石油会社という場合、通常、原油および石油製品の輸入・精製・販売に従事する会社を指すが、このうち、特約店・給油所・灯油販売店などの固有の流通機構や直接販売(直売)を通じて、需要家に石油製品の販売を行っているものを一般に石油元売会社と称している。その数は、1985 年(昭和 60 年)3 月末現在 12 社で、具体的には、自ら製油所を所有する日本石油、出光興産、昭和シェル石油、三菱石油、ゼネラル石油、九州石油の精製・元売兼業会社 6 社と共同石油、丸善石油、大協石油、エッソ石油、モービル石油、キグナス石油のように専ら販売に従事している元売専業会社 6 社がこれに該当する。丸善石油と大協石油は、1986 年(昭和 61 年)4 月 1 日付けで合併するとともに、既存の精製会社であるコスモ石油を吸収して、新しい精製・元売兼業会社であるコスモ石油を設立することになっている。これら元売会社とそれ以外の精製専業各社の大部分は資本提携関係・原油供給契約・製品販売契約・受委託精製契約などを通じて有機的に結合し、精製・販売が一体となった企業グループを形成し、石油製品の供給を行っている。 |

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