さまようマグロール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/03 03:05 UTC 版)
583年。怒りの戦いによってモルゴスは捕らえられ、かれから取り上げられた二つのシルマリルは、エオンウェの保管するところとなった。マンウェの伝令使であるエオンウェは、ベレリアンドのエルフにアマンと地へと帰ることを勧めたが、マイズロスとマグロールは聞かなかった。マグロールは誓言に倦み疲れ、ヴァリノールにおいて裁きを受けることを望んだが、マイズロスはかれらの謝罪がイルーヴァタール自身に届くことはないと考えた。そのためかれらは誓言を果たすためヴァラール軍に挑んで殺されるか、誓言を果たさず常闇に落ちるかの二者択一に迫られた。マグロールは誓言を放棄すればこれ以上の悪をなさずにすむと主張したが、結局はマイズロスに従った。二人はエオンウェの陣を襲い、シルマリルを一つずつ手に取った。シルマリルはかれらの手を焼き、マイズロスは宝玉とともに大地の裂け目に身を投げ、マグロールはそれを大海原に投じた。マグロールは二度とエルフのもとへは戻らず、苦しみと悔恨の歌とともに海辺をさまようものとなった。
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