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寒川道夫

(さがわみちお から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/12 07:52 UTC 版)

1953年

寒川 道夫(さがわ みちお、1910年2月25日 - 1977年8月17日)は、日本の教育者児童文学作家

略歴

新潟県中蒲原郡新津町(現・新潟市秋葉区)に教育者の長男として生まれた。1921年三島郡大河津村(現・長岡市)五社小学校卒。1926年長岡中学校(現・新潟県立長岡高等学校)卒。1927年古志郡田井尋常高等小学校(現・見附市立田井小学校[1]))の代用教員になる。1930年高田師範学校卒。同年古志郡一之貝いちのかい小学校(栃尾市立一之貝小学校(廃校))、1932年同郡村立黒条くろじょう尋常小学校(現・長岡市立黒条小学校[2])の教師となり、生活綴方運動に参加。詩集『山芋』の作者[注釈 1]大関松三郎を指導した[3]

1941年治安維持法違反(生活綴方事件)で2年間獄中生活を送り教職を追われた。名古屋での工員生活を経て、1948年教職復帰。東京の明星学園小学校に勤務する傍ら、児童文学作品を発表。同校理事、校長、事務局長を経て1970年退職。

1975年三鷹市長選に立候補するも落選。

著書

  • 『母と教師のための作文教室 小学一年生』(文化研究社) 1952
  • 『文字とことばの教室 6年生』(三十書房) 1955
  • 『書くこと 国語と文学の教室』(福村書店) 1956
  • 『きょうだいがっこう』(青葉書房、学級図書館 1年) 1957
  • 『ねずみのおすもう』(川崎春彦絵、青葉書房、学級図書館 1年) 1957
  • 『みんないっしょ』(青葉書房、学級図書館) 1958
  • 『国語の新しい授業』(明治図書出版、新しい授業叢書) 1960 
  • 『文字とことばの力をのばす 6年生』(盛光社) 1966
  • 『五色のしか』(鈴木義治絵、国土社、絵本むかしばなし) 1976
  • 『人間教師として生きる』(新評論) 1978
  • 『児童詩教育論』(あゆみ出版、あゆみ教育学叢書) 1979
  • 『文学教育論』(あゆみ出版、あゆみ教育学叢書 ) 1979

共編著

  • 『山芋 児童詩指導記録とその作品 大関松三郎詩集』(百合出版) 1951、のち講談社文庫
  • 『お父さんを生かしたい 平和を叫ぶ子らの訴え』(編、青銅社) 1952
  • 『ぎんやんま 小学生の詩集』(筑摩書房、小学生全集) 1955
  • 『わたしたちのことばと文字』(大久保忠利共編著、アルス、日本児童文庫) 1955
  • 『子どもをのばす生活綴方』(東井義雄, 佐古田好一共著、明治図書出版、教師の仕事) 1957
  • 『生活綴方的教育方法の発展』(大田尭共編、明治図書出版) 1957
  • 『生活指導問題講座』(宮坂哲文, 春田正治共編、明治図書出版) 1958
  • 『作文の見かた育てかた』(編著、明治図書出版) 1961
  • 『日本児童詩集』(江口季好共編、太平出版社) 1971
  • 『いばらの道をふみこえて 治安維持法と教育』(大槻健, 井野川潔共編、民衆社) 1976

論文

  • 「農村文化指導出発書」(『教育科学研究』第2巻10号) 1940

受賞

関連書籍

  • 『『山芋』の真実 寒川道夫の教育実践を再検討する』(太郎良信、教育史科出版会) 1996

注釈

  1. ^ 寒川創作説もある。

脚注

  1. ^ 見附市立田井小学校 >学校紹介 >学校の概覧
  2. ^ 長岡市立黒条小学校 >学校紹介 >学校基本情報 >概要・沿革
  3. ^ 渡辺慶一・久保田好郎『明治・大正・昭和の郷土史-新潟県』昌平社、1982年、149-150頁。 

関連項目

外部リンク

  • デジタル版日本人名大事典:[1]



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