亀田小春
かめだしょうしゅん
金沢の門人。薬種商人・宮竹屋亀田伊右衛門。『奥の細道』の旅で金沢を通過したおりに芭蕉の門に入る。芭蕉自筆書簡が残る。同じ大坂の薬種商人である何処と同時に入門しているので、両人の間には頻繁に商売上の交流があったもよう。
小春の代表作
車道雪なき冬のあした哉(『あら野』)
女出て鶴たつあとの若菜哉(『あら野』)
尺ばかりはやたはみぬる柳哉(『あら野』)
蚊のむれて栂の一木の曇けり(『あら野』)
つくづくと繪を見る秋の扇哉(『あら野』)
しりながら薄に明るつまどかな(『あら野』)
鳥辺野ゝかたや念佛の冬の月(『あら野』)
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