かかり代
複数の部品を接合する場合に、それぞれの部品に設けられたフランジ(張出し部分)を重ね合わせて、その部分を接合することがある。かかり代とは、その重なり合った部分の幅のことをいう。図は自動車用薄鋼板部品同士のオーバーラップの状態を示し、通常この部分はスポット溶接などで接合される。軽量化や材料費低減という観点からみれば、かかり代は少ないほど有利であるが、部品の製造品質のバラツキや接合技術のレベルによっては、ある程度以上のかかり代が必要となってくる。製造技術、外観見栄え、強度などの点から適切なかかり代を設定することは、設計技術の評価項目のひとつとなる。
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