いたらぬてん

実用日本語表現辞典

至らぬ点

読み方：いたらぬてん

配慮が十分でないこと、注意が行き届かないこと、あるいは、技術や能力が未熟であって期待に添えないような部分、を指す意味で用いられる言い方。「至らぬ点があったこと、お詫び申し上げます」「至らぬ点も多々あるかと思いますがご容赦ください」のような言い回しで用いられる。

「至らぬ」の「ぬ」は否定を意味する助詞「ない」の文語的表現。現代日本語表現としては「至らぬ」は「至らない」と表現するのが一般的である。とはいえ「至らぬ点」も定型的な表現として現代でも多く用いられており、さほど違和感は感じさせない。万全を期するなら「至らない点」と表現した方がよいかもしれない。

（2022年4月15日更新）