あるセリフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 06:55 UTC 版)
「ヒッポリュトス (エウリピデス)」の記事における「あるセリフ」の解説
パイドラーの乳母がヒッポリュトスに彼女の恋を伝えたシーンで、怒り狂う彼をなだめようと乳母が「このような話は人に聞かれては」と言い、それでも彼は治まらない。すると彼女は「誓ったことは破らぬように」という。何を誓ったかは書かれていないが、恐らくは「これから話すことを他人に話さないように」とかの類であろう。それに対してヒッポリュトスが返したのが「舌は誓ったが、心は誓わぬ」であった。これは「内容を知らずに誓ったのだから、心は潔白である」の意であるとされる。これは多分に言葉遊び的で、詭弁的なところから当時大いに注目を浴びたようである。アリストパネスは再三このセリフを皮肉に引用している。
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