【ガラスの呼継】
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 04:25 UTC 版)
自ら作った器を叩き壊し、ガラス器の破片をガラスで繋ぐ手法によるもの。「自ら作った器を叩き壊すのは、今の自分を越えるため。過去の延長上に未来は無い、未来は生きている我々が創る。」という思想に基づく作品。 西中の「ガラスの呼継」は、日本の漆工芸技法である、割れた陶器を漆で修復する金継ぎや、異なる陶磁器の破片を集め、漆で繋いでひとつの陶磁器にする呼継(よびつぎ)という技法に類似する。こうした手法について、「欠点こそが個性であり、それが魅力になる」「呼継の技法をガラスに用いることでガラス工芸の因習を打ち破れるし、日本人としてのアイデンティティを表現することにもなる」と述べている。オックスフォード大学 アシュモレアン博物館(イギリス)に呼継盌「黎明」と呼継茶入「有明」が(2020年)、 ヴィクトリア&アルバート博物館(イギリス)に呼継「悠久」と呼継水指「爽昧」が(2021年)収蔵された。
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