「小館」の意味
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/18 09:58 UTC 版)
当時、家の長子は親元を離れて独立した屋敷を構えるという慣習があり、またその屋敷は「小館」と呼ばれ、その屋敷の主も跡継ぎを意味する「小館」の尊称で呼ばれていた。惟常もこの慣習に倣い、「小館(小舘)」と称され独自の屋敷を構える立場にあった。対して異母弟の基衡は「御曹司」と称され、清衡と同じ屋敷に住んでいたといわれている。今でこそ、「御曹司」という言葉は跡取りの意味合いが強いが、当時は「そこに住まう人」や「居候」という意味だった。後に平泉に身を寄せた源義経が「御曹司」と称されたのも後者の意味合いによるものである。この観点から言えば、正当な家督相続者は惟常で基衡は簒奪者だった。
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