〈存在の優位性〉論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 18:02 UTC 版)
カラーム神学とは、別の角度で、差異性を論じたのが、17世紀のイランの哲学者であるモッラー・サドラーである。 彼の理論の大前提は、「眼前に存在するそれの固体が宿している秘密にうたれ、それと向き合うこと」にあった。著作『存在認識の道』において、事物が存在していることはいかなる定義なしで瞬時に了解されるがそれを規定することの困難さを記述している。 モッラー・サドラーは、この疑問を出発点に、同著において、存在に関しては完全な定義はありえようが無く、存在とまったく同等の概念が無いがゆえに、説明的に定義することができないと論証した。彼の世界認識、この本質か存在かの対比において、存在を先行させた〈存在の優位性〉論での意図は具体的に存在するそれぞれの最適な個体の一義性であった。
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