ε‐カプロラクトンとは? わかりやすく解説

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ε‐カプロラクトン

分子式C6H10O2
その他の名称2-オキセパノン、6-ヘキサノリド、ε-カプロラクトン、1,6-ヘキサノリド、2-Oxepanone、ε-Caprolactone、1,6-Hexanolide、6-Hydroxyhexanoic acid lactone、6-Hydroxyhexanoic acid 1,6-lactone、E-Caprolactone、ε-ヘキサラクトン、6-ヘキサノラクトン、6-Hexanolactone、2-Oxooxepane、Hexahydrooxepin-2-one、Oxepane-2-one、Hexano-6-lactone、6-Hexanolide、Oxacycloheptan-2-one、Tetrahydrooxepin-2(3H)-one、ε-Hexalactone
体系名:テトラヒドロオキセピン-2(3H)-オンオキセパン-2-オン、オキサシクロヘプタン-2-オン4,5,6,7-テトラヒドロオキセピン-2(3H)-オン、6-ヒドロキシヘキサン酸1,6-ラクトン、6-ヒドロキシヘキサン酸ラクトン、2-オキソオキセパン、ヘキサヒドロオキセピン-2-オン


ε-カプロラクトン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/21 00:16 UTC 版)

ε-カプロラクトン
識別情報
CAS登録番号 502-44-3 
ChemSpider 9972 
KEGG C01880
特性
化学式 C6H10O2
モル質量 114.14 g/mol
密度 1.030 g/cm3
融点

-1 °C

沸点

253 °C [1]

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ε-カプロラクトン(イプシロン-カプロラクトン、ε-caprolactone)は、環状エステルおよびラクトンの一つで、化学式が(CH2)5CO2の七員環化合物である。常温では無色の液体で、多くの有機溶媒と混和する。工業的にはε-カプロラクタムの前駆体として多量に合成される。消防法に定める第4類危険物 第3石油類に該当する[2]

合成

ε-カプロラクトンはシクロヘキサノン過酢酸からバイヤー・ビリガー酸化によって工業的に合成される。主に生産しているのはアメリカのBASF社、日本のダイセル、そしてイギリスのPerstorp社である。

用途

ε-カプロラクトンはその大部分がε-カプロラクタムの原料として消費される[3]。また、高度に特殊化したポリマーモノマーとしても用いられる。開環重合させるとポリカプロラクトン(PCL)が生成する[4]

反応

主要な反応はε-カプロラクタムへの変換で、年間10億kg単位で合成が行われている。ε-カプロラクトンを高温でアンモニア処理するとε-カプロラクタムが生成する。



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