書風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/28 16:18 UTC 版)
春畦は、楷書・隷書を得意とし、力強く潤いのある整然とした書風、と評されている。 著書の『書法三角論』(字を全体的に三角形に書く)は、欧米の学理を取り入れて独自の書風を編み出したものである。
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書風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/18 07:31 UTC 版)
雲仙の作品は、堅実な古典的基礎の骨格を、雲仙の人柄ともいえる穏和な肉付きで包んでいて、厳しい格調の高さや内的精神の強さが、気取りや誇張のない、やさしい品の良さで仕上げられている。このような静かな書風から、新鮮な現代の息吹きが感じられる。また、楷書・行書・草書・隷書・篆書と書法の領域の広さだけでなく、濃墨の楷書作品の中でも、太い筆勢による作品や、細い線質を巧みに駆使した作品などで、文字自身の内容や情感に対する、作者の解釈や感覚による個性的な表現形式を、柔軟に対応させて、作品に新鮮な生命感を多様に表現している。 書法の領域について、楷書は鄭道昭、行書と草書は張瑞図、篆書は石鼓文、隷書は張遷碑の古典が原点に据えられている。この基本から変貌していく鍵を他の古典に広く求め、時には混合させ、また変身もした。中林梧竹、寂厳、良寛、富岡鉄斎、仙厓、倪元璐、黄道周、鄭燮などと、いずれもこれらの作家は、ここで再発掘されることになった。 雲仙の書は構築性に優れて整理整頓が行き届いている。張瑞図を厚い線で脇を締め、右肩を上げて威厳を示し、行間をすっきり通すのは、雲仙スタイルの典型である。晩年の書は鄭燮の気儘な長い線や肱の張りが加わり、いつも整然としていた雲仙に、遊戯性が表れだした。
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書風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/20 14:16 UTC 版)
ペルシア書道においてトウヒディ・タバリが専門とする書体は以下の二つである。 シェカステ体(Shekasteh) ナスタリーク体(Nasta`liq script)
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書風
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日本の書道界においては、唐以前の中国に範を取っていたのに対して、三島は、中国・明末の書家、王鐸の草書連綿体(連綿草)を研究し、篆書、隷書、楷書、行書、草書を駆使して、躍動感に充ち格調高い中に温かさを備えた独自の書風を確立した。
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書風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 05:14 UTC 版)
いわゆる「六朝楷書」と呼ばれる、角ばった筆づかい(方筆)の剛毅かつ雄渾な楷書による。ただしそれぞれに特有の個性があり、その書風は千変万化である。 なお「洛州刺史始平公造像記」はこのような磨崖には珍しく浮き彫りになっており、その切りつけるような荒々しい書風とともに極めて個性的な雰囲気を漂わせている。
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書風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 16:08 UTC 版)
王献之の書の特徴の一つとして一筆書(いっぴつしょ)があげられる。一筆書とは中秋帖などに見られる続け書き(連綿)のことで、この書風は王鐸や米芾などに影響を与えた。
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書風(「褚法」)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 14:45 UTC 版)
六朝期から発展しつつあった楷書を高度に完成させた南派の虞世南・北派の欧陽詢の書風の特徴を吸収・融合しながら、それを乗り越えて独自の書風(「褚法」)を確立した。特に晩年の『雁塔聖教序』は楷書における最高傑作の一つとされ、後の痩金体につながるなど後世に多大な影響を与えた。一般に力強さが特徴的な北派に属するといわれるが、結体は扁平で安定感のある南派の性質を併せ持っており、従来からの帰属論争はあまり重要性を持たないように思われる。また王羲之の真書鑑定職務についており、その書をよく学んだと思われる。40代における『伊闕仏龕碑』や『孟法師碑』には隷書の運筆法が見られ、そして線は細いながらも勁嶮・剛強と評される一方で、50代における『房玄齢碑』や『雁塔聖教序』では躍動的で流麗な作風に一変した。 遂良の書は結体閑雅で悠揚迫らず、変化の多様と情趣の豊かな点では初唐の三大家の中でも最も優れている。
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書風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 15:32 UTC 版)
高野切第二種系統を基調とする書風は上代様に迫るすばらしさを持っている。親愛のかなは江戸時代中期のかなの名手、近衛家熙から出ているといわれ、また小野鵞堂のかなは親愛から出ているといわれるが、鵞堂よりも親愛の方が品が高いと評されている。
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書風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 06:36 UTC 版)
師の村上三島が温潤流麗な草書連綿体を得意としたのに対し、柏樹は洒落っ気のない朴訥な線への憧憬を持ち続けている。大学在学中と卒業後しばらくは、宋代の蘇軾や草書草創期の『平復帖』などに傾倒し、文字の新鮮な生命力、簡素な美しさに魅せられた。その時期の体験が現在に至る柏樹の書風に大きな影響を与えている。柏樹の短く鋭い線は、打楽器的な響きと間を生み出し、墨痕と余白の対比に気韻がある。
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書風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/06 04:34 UTC 版)
一般的な楷書体によく似るが、その書風は洗練されたものではなく、荒削りな部分が多い素朴・雄渾なものである。中には龍門二十品など、楷書体に似ても似つかない書風のものも少なくない。 さらに決まった筆法が存在せず、10個書蹟があれば10通りの書き方が存在するというくらい多彩である。これを分類すると、大きく分けて次の二種類になる。 方筆 起筆や転折(おれ)を角張らせて力強く線を引き、石をごつごつと刻むように書く筆法。六朝楷書の主流である。張猛龍碑のように自然な勢いに任せて大胆に書くものと、高貞碑のように骨太ながら正方形の辞界に収まるように緊密な書き方をするものとがある。 円筆 起筆や転折を丸め、全体的に柔らかい筆致で書く筆法。六朝楷書の一部に見られ、鄭文公碑を筆頭とする鄭道昭の書蹟に代表される書法である。南朝の筆法の影響を指摘する向きもある。 また字体に目立った統一が行われなかったため、異体字が極めて多いのが特徴である。その数はこれだけで一つの字典が出来るほどで、現に清の羅振玉は六朝楷書の異体字のみを集めた『碑別字』という字典を上梓している。
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書風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/29 03:45 UTC 版)
南帖の書体は行書が主体であり、楷書は小さな字のいわゆる「細楷」である。ただし書風は北碑ほど個性やバラエティにあふれたものではなく、前代の東晋に行書を確立させた王羲之・王献之の、字を細くゆるやかに流れるようにまとめる書法がそのまま受け継がれ、特に変化のないまま最後まで推移した。 このため書家も小粒なものしか出ておらず、北の北碑に比べるとやや停滞の気が見えるものとなっている。実際に何人か書家の名前や作品は知られているものの、いずれの書家のいずれの作品を代表とするかについては通常語られない。 ただし北碑の書体・六朝楷書には少なからぬ影響を与えた。北魏には漢化政策の一環として書風確立のたたき台に使用され、東魏・西魏以降には書蹟が直接的に流出したことにより、一部の北朝の書家が南朝風の六朝楷書を書くようになった。
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書風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/29 03:45 UTC 版)
「六朝楷書」も参照 北碑の書体は全て楷書である。ただし現代の楷書と異なり、極めて角ばった運筆(方筆)を多用し、鋭く雄渾な書体となっている。この書風は北碑特有のものであり、総称して「六朝楷書」と呼ばれている。 ただし同じ六朝楷書でも一様ではなく、龍門二十品の「始平公造像記」のように相当に荒削りなものから、刁遵墓誌のような洗練されたものまでいろいろである。また鄭文公碑は方筆主体の北碑の中で、丸く角のない運筆=円筆によっており、南朝でものされた南帖の書法の影響が示唆され、この時代の南北朝間に全く文化交流がなかったわけでないことの証左となっている。 さらに時代が下って東魏・西魏以降になると直接的に南帖やそれに類する書蹟が流入するようになり、南帖の影響を強く受けて北魏の六朝楷書の特徴がかなり薄れたものも登場し始める。 また北碑は異体字や俗字の宝庫である。当時、目立った字体統一がなされていなかったためで、それだけで分厚い字典となるほどの種類があり、清代末の考証学者・羅振玉により『碑別字』という異体字字典が上梓されている。
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書風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 08:47 UTC 版)
書風は純粋な篆書体ではなく、小篆の縦に細長い辞界を守りながら曲線部分を強く角張らせている。その結果、小篆と漢代に発達した印用の篆書・印篆の中間のような書体になっており、独特の雰囲気を持つ。
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書風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/21 14:35 UTC 版)
隷書 いわゆる八分隷ではなく、古隷を土台にした独創性溢れる洒脱な書風。魅力的な書風だが、隷書の学書が出来ていないと単なる「デザイン隷書」に陥ってしまう危険性がある。 楷書 唐代の楷書を取り入れ、端整で秀麗な楷書は「芳翠流」といわれ今なお新鮮さを持って受け継がれている。時には鄭道昭風に、また時には六朝風と同一の書体で様々な作風で魅了した。代表作に「雄飛(大鵬一舉九萬里)」八尺作品があるが、現在所在不明である。 行書 いわゆる行楷であり、王羲之のような点画の連綿を殆どおこなわない。強いて古人の書風に近いのは張瑞図である。すべての点画が直線で構築され、時に繊細に時に暴れた書風を放出し、観る者を圧倒する。また、墨色と潤渇の難易度が極めて高く、芳翠自ら創意を重ねた書体であったためか弟子にも習うことを禁じ、自らの書風を模索するよう指導したと言う。 草書 どんなに作品にし難い詩文でも、華麗な作品にしてしまう「剛腕」を発揮するのが芳翠の草書であろう。孫過庭の「書譜」を土台にあらゆる古典を渉猟し、研鑽を重ねた草書は六十代を迎えて凄絶さを増す。隷草雑体作品「拈華微笑」や仮名のちらし書きを応用した「猿橋」といった新機軸を発揮したものや、大字作品を精力的に発表するなど草書ファンは多い。
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書風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 22:40 UTC 版)
書風について、30~40歳代は書風の基盤となる古典に徹しつつ師風を追い、50~60歳代はそこからの脱却および自分らしさを模索し、70歳代以降は代表作が多数生まれた円熟期と評される。 上條の師である宮島詠士は清の書家張廉卿から「逆入平出」の筆法を学んでおり、上條もその影響を受けた[要出典]。また、上條は宮島から張猛龍碑と九成宮醴泉銘の臨書に専念することを命じられており[要出典]、これらの研究を続けた結果「知性に満ちた雄勁の筆をもって、清純にして都会的な書風を確立した」と評される[要出典]、いわゆる「信山バリ」を確立した。
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書風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/10 08:59 UTC 版)
本阿弥切の書風は、平安時代の仮名書道の最高峰と評される高野切(11世紀に書写された『古今和歌集』の写本)などとは別系統で、他に同筆の遺品は知られていない。本阿弥切は、紙面の高さ(縦)16.7cmほどの小型の作品であり、当然ながら字粒も小さいが、筆力が強くリズミカルな書風であると評されている。
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