韓進海運
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/27 15:05 UTC 版)
グループ会社ほか
韓進海運は、海運と北アメリカの大陸横断鉄道を使って一貫輸送を行うハンジン・ロジスティクス(Hanjin Logistics)、ばら積み貨物船などを扱う Keoyang Shipping、1997年にグループ傘下に収めたドイツの海運会社セネター・ラインズ(Senator Lines、世界金融危機により2009年2月に営業を終えた[15][16])、および物流情報システム会社 CyberLogitec などを子会社としていた。グループ全体でコンテナ船、ばら積み貨物船、タンカーなど200近い貨物船を所有し、コンテナ船事業では、日本の川崎汽船、台湾の陽明海運、中国の中国遠洋運輸集団(COSCO)、台湾の長栄海運と提携関係(CKYHEグループ)を結んでいた。セネター・ラインズが営業していた時期、韓進海運とセネター・ラインズのコンテナ船部門を統合したハンジン・セネターは、世界のコンテナ輸送でも十本の指に入る規模を持っていた。
韓進海運の収入の90%は韓国国外から上がり、世界に3つの地域本部、200の支店、30の提携会社などからなるネットワークを築いていた。ロングビーチ、ロッテルダム、東京、高雄、釜山などの港湾に専用のコンテナターミナルを所有し、さらに上海、青島、ポート・ケラン(マレーシア)などに内陸コンテナターミナルを構え、多くの国に新ターミナルを建設していた。
中国には専用の船舶修理工場を2008年に開業させ、他社の船舶修理も受け入れ新たな収益源としようとしていた。
ギャラリー
日本国内協力会社
- ナラサキスタックス(苫小牧港)
- リンコーコーポレーション(新潟港)
- 伏木海陸運送(富山港)
- 金沢港運(金沢港)
- 三井倉庫(東京港・横浜港・神戸港)
- 旭海運(清水港)
- 伊勢湾倉庫(四日市港)
- 中京海運(名古屋港の一部航路)
- フジトランスコーポレーション(名古屋港の一部航路)
- 上組(上記2社担当航路を除く名古屋港)
- 辰巳商会(大阪南港)
- 日東物流(神戸港の一部)
- マロックス(広島港)
- 日本通運(その他の全寄港地)
- ^ a b c 韓国海運の歴史「韓進海運」、誕生から没落まで 中央日報日本語版 2016年08月31日
- ^ 沿革 韓進海運
- ^ 構造調整に向かっていた韓進海運、滞納用船料1000億ウォン足かせ 中央日報日本語版 2016年06月03日
- ^ “韓国の韓進海運、法定管理を申請”. ロイター. (2016年8月31日) 2016年9月5日閲覧。
- ^ “韓進海運が法定管理申請 韓国政府、現代商船に「救済」要請へ”. 日本経済新聞. (2016年8月31日) 2016年9月5日閲覧。
- ^ a b c 歐美運價喊漲 長榮陽明得利 (繁体字中国語) 中時電子報 2016年9月1日
- ^ 韓経:世界40~50国で船舶抑留・入港拒否…韓進海運、出港「全面中断」(1) 中央日報 2016年9月1日
- ^ 青海コンテナ埠頭 東京港埠頭
- ^ (株)韓進海運殿に関する報道と青海A3ターミナルの今後の業務につきまして 青海A3ターミナル 2016年9月1日
- ^ More Hanjin ships seized, as freight rates surge and cargo owners fret Reuters 2016年8月31日
- ^ “韓進グループ、経営破綻巡り公聴会”. 日本経済新聞 (2016年10月5日). 2018年12月7日閲覧。
- ^ 韓国最大手だった韓進海運 創業40年で破産 - 朝鮮日報 2017年2月17日
- ^ 韓進海運に破産宣告 ソウル中央地裁 - KBS WORLD Radio 2017年2月17日
- ^ 『弊社日本支店・大阪支店業務終了のご案内』 韓進海運 2016年12月21日
- ^ “Supply Chain Leaders - Senator Lines2009 ( Senator Lines Announces that it is to cease trading at the end of February 2009)”. 2009年10月28日閲覧。
- ^ Informationsbericht von www.sueddeutsche.de, 05.02.2009, 05:00 Uhr
固有名詞の分類
- 韓進海運のページへのリンク