配置販売業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/02 09:33 UTC 版)
資質向上
業界では配置従事者の資質を向上させるための新人研修や、年に2回から4回の講習会を各県において社団法人の協会や協議会などで行っている。
配置員は薬剤師である必要はなく、このことが医薬品の無資格販売の是非や、薬剤師のいる薬局・ドラッグストアなど以外での医薬品の販売についての議論の端緒のひとつとなっている。(これを契機に、薬剤師とは別に登録販売者の制度が規定された)
また、訪問販売に近い形式であるにもかかわらず、医薬品(配置販売業)に関しては2009年11月まで特定商取引に関する法律(クーリング・オフ)の適用を受けなかったことから、配置箱の新規契約や契約解除等をめぐるトラブルが消費生活センターなどに多く寄せられる例が見られ、2009年12月の改正特商法施行により医薬品の配置販売業も対象となり、未使用時のクーリングオフ制度や過量販売に対する規制が行われている[1]。
業界ではこうした問題を重く受け止め、2006年(平成17年)11月配置販売会社を中心に新たな団体「日本置き薬協会」を立ち上げた。この協会の目的は、今後は国民の真の健康、真のセルフメディケーションの普及への貢献であり、配置販売員の資格問題、モラルの向上、医療制度改革の問題等に取り組む。
歴史
起源は江戸時代の岡山地方ではじまり、富山の薬売りが盛んになり全国に広まった。この販売形式を「先用後利(せんようこうり)」という言葉で言い表している。詳しくは富山の売薬を参照。
海外での動き
病院が遠隔地にあり、通院することが難しい地域や、軽度の風邪などで初期医療に関わる費用を軽減できるメリットが注目され、モンゴルやタイで置き薬の普及への取り組みが各国政府と日本財団により行われている。
脚注
固有名詞の分類
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