谷隼人
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エピソード
日活に所属していた時、ある日の撮影で崖から海面に飛び込むシーンがあり「もし岩が突き出ていたらおだぶつだ!」と誰もが恐怖におののいていた時、谷は真っ先に「僕にやらせて下さい!」と勇んで飛び込んだ。海から上がって来るとその場にいた役者たちからは「何て恐ろしくも卑しい奴だ!そうまでして自分だけ良く見られたいのか!」と激しく罵られ、善意で行ったことに対してそのような物の見方しか出来ない理不尽な人々に嫌気が差し日活と決別した。
高倉健と共演が決まったとき、セリフの少なさに不満を漏らしてしまったことがスタッフに伝わり、降板した苦い経験がある。その役は高倉が谷のために考案した役だったため、谷はすぐに謝罪しむしろ高倉との絆が深まったという。以降、押しかけ子分になり、長く可愛がってもらった[4]。高倉との関係で、東日貿易の久保正雄にも可愛がってもらい[4]、デヴィ・スカルノや長嶋茂雄らとも付き合いが生まれ[4]、フランク・シナトラやサミー・デイヴィスJr.らにも会えたという[4]。谷が高倉命だったため、梅宮辰夫からは「お前は高倉の子分だからな」と言われ、梅宮とは一度も遊んだことはないと話している[4]。
『風雲!たけし城』の放送がスタートする際、ビートたけしからの「(攻撃隊長は)谷さんじゃないとダメだ」といった強い推薦があったという。当時谷本人はバラエティ番組の出演経験があまり無かったことやたけしとの交流も殆ど無かったこともあり、周囲には否定的な意見も多かったが、そんな時ちょうど何か新しいことをやりたい意欲のあった時期で、視聴者参加番組ということにも惹かれ、このオファーを「嬉しかった」として前向きに捉えたという[15]。
『光戦隊マスクマン』で共演した海津亮介は、谷について優しくて面倒見がよく大好きであったと述べている[16]。谷の出演シーンはセットでの撮影がほとんどであったが、その時はメンバー5人を食事に連れて行ったという[16]。一方で、谷の外見や演技が格好良すぎたため、海津は絡みのシーンは嫌であったとも述べている[16]。『マスクマン』30周年記念イベントの際も、谷は海津らが出演することを聞いて自身も出演を快諾したという[16]。
2005年に『ズバリ言うわよ!』の「運命のカルテ」に出演したときに、谷の人柄に細木数子が番組史上最高の絶賛をした(これが功を奏したのか、秋のスペシャルにも出演している)[出典無効]。また、秋の『オールスター感謝祭』で赤坂ミニ駅伝で3位に終わった際に、同じチームの石田純一とデリマ選手(アテネ五輪・銅メダリスト)に自分が足を引っ張ってしまったことを何度も謝罪するなど律儀で非常に責任感の強い一面を見せた[出典無効]。
2011年のバラエティ番組『銭形金太郎』において、ヒーロー大好きビンボーとして出演した宮本利彦は最も尊敬する俳優として、谷を挙げる[出典無効]。同番組内では、谷自身もサプライズゲストとして出演しており、ミニコーナーでは、『光戦隊マスクマン』における姿長官役を思わせる「長官役」を演じた。
注釈
出典
- ^ a b c “谷隼人”. グッドフェローズ. narrow. 2017年4月10日閲覧。
- ^ a b c d “谷隼人”. 日本タレント名鑑. VIPタイムズ社. 2017年4月10日閲覧。
- ^ 『近代映画』1969年7月号、近代映画社、102 - 103頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 吉田豪「谷隼人インタビュー 『だから言ってるじゃん、ハメる前にハメられたって』」『超 人間コク宝』コアマガジン、2020年、293-67頁。ISBN 978-4-86653-435-0。
- ^ a b 「特集企画 スーパー戦隊の神業 作品をひきしめる名優陣」『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀』《1991 鳥人戦隊ジェットマン》講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2018年5月10日、31頁。ISBN 978-4-06-509613-0。
- ^ a b c d 「希望対談/No.245/谷隼人・森田健作 『ガールフレンドよりかわいいヤツは…』」『月刊平凡』1969年7月号、平凡出版、76頁。
- ^ a b c d e f g h i j k 杉作J太郎、植地毅「谷隼人インタビュー」『不良番長浪漫アルバム』徳間書店、1999年、60-67頁。ISBN 9784198643546。
- ^ 「はばたけ新人たち '69年度映画新人賞ニュースター5! 『目標は健さんだぞ!』谷隼人(東映)」『月刊明星』、集英社、1969年3月号、146頁。
- ^ a b 「スクリーンでふんばる3人男 スリーヤング・ガイ 『オレのストリップ見てよ!』谷隼人」『月刊明星』、集英社、1969年12月号、158頁。
- ^ “令和版「風雲!たけし城」谷隼人隊長34年前の指揮棒持参、ゴルフクラブのグリップ付き理由語る - 芸能 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com (2023年4月20日). 2023年4月20日閲覧。
- ^ a b c d e 「谷隼人・岡美智子夫妻、離婚の真相 "反家庭"にあこがれた夫と、寂しがり屋で浪費に走った妻」『週刊平凡』1973年8月30日号、平凡出版、56-59頁。
- ^ a b c d e 「年期のはいった婚約発表 =やっと実った谷隼人の愛=」『サンデー毎日』1971年6月20日号、毎日新聞社、42頁。
- ^ a b 今村三四夫 (1971年6月5日). “今週のことども”. 週刊映画ニュース (全国映画館新聞社): p. 1
- ^ 『夫婦直撃インタビュー!人生いろいろ 夫婦もいろいろ』谷隼人・松岡きっこご夫妻が登場!
- ^ 磯部正和 (2023年4月16日). “たけし「隊長は谷さんじゃないとダメだ」 バラエティと無縁の映画スターが推された理由 伝説のテレビ番組「風雲!たけし城」”. まいどなニュース. 2023年4月16日閲覧。
- ^ a b c d 「SPECIAL INTERVIEW '87 海津亮介」『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀』《1987 光戦隊マスクマン》講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2019年5月10日、20-21頁。ISBN 978-4-06-513713-0。
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