自動車駅 国鉄バス以外の「バス駅」

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自動車駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/12 21:15 UTC 版)

国鉄バス以外の「バス駅」

民間バス事業者の自動車駅の例(神奈川中央交通秦野線・金目駅)

国鉄バス以外でも、鉄道駅以外で「駅」を名乗る停留所は存在する。ただし鉄道駅に由来するものが多い。

鉄道廃止以前からのバス停名であったり、廃止後の代替輸送を行なうバス事業者で「駅」の付く名を名乗っているケースが比較的良くみられる。例えば、1999年10月4日に廃止になった蒲原鉄道村松駅は、鉄道の廃止後も蒲原鉄道のバスターミナルとして「村松駅前」から五泉駅加茂駅に子会社の蒲鉄小型バスで路線を運行しているが、そのように近年の駅の廃止後も「~駅前」を名乗りつづける例は多い。

鉄道駅由来でない例としては、鉄道線と連絡運輸を行なっているバス事業者が、乗車券を発売している窓口をバス停留所に設置した上で「駅」と称した名残りで、窓口が廃止された後も停留所名に「駅」が残っているものがある。 例えば、神奈川中央交通では会社の歴史上鉄道事業を行なったことはないが、多くの自動車駅を持っていた(1987年時点で21駅)ためか、2017年現在も金目駅、豊田本郷駅、大山駅の3箇所に「駅」の字が残っている(最後まで残っていた金目駅の旧駅舎は、2008年に撤去された)。同様に房総半島南部を営業エリアとする日東交通でも、かつて上総湊駅安房鴨川駅の両駅で国鉄と連絡運輸を行っていた名残により、環駅、関豊駅富津市)、金束駅、吉尾駅、主基駅鴨川市)の停留所名が2020年現在でも残っている。また、鉄道の走っていない佐渡島にもあり、佐渡汽船を介して国鉄と連絡運輸協定を結んでいた新潟交通佐渡の佐渡金沢駅、畑野駅、相川駅等があった。

関電トンネルトロリーバスは2019年に関電トンネル電気バスに転換され扇沢駅黒部ダム駅共に鉄道駅ではなくなったが、以後も「駅」と称されている[4]

なお、気仙沼線・大船渡線BRTの停留所は一般乗合旅客自動車運送事業取扱規則の2条1号[5]より「駅」と称される。


  1. ^ 種村直樹「さよなら国鉄最長片道きっぷの旅」(1987年・実業之日本社)p207による。
  2. ^ 『バスジャパン・ハンドブックシリーズ5 中国ジェイアールバス』p23
  3. ^ 宮脇俊三「時刻表2万キロ」(1978年・河出書房新社)p194による。なお、当時宮田町に路線バスを運行していたのは国鉄バスのみである。
  4. ^ 黒部ダムを見る・楽しむ”. 黒部ダム/関西電力. 2022年8月14日閲覧。
  5. ^ 東日本旅客鉄道株式会社一般乗合旅客自動車運送事業取扱規則 (PDF)


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