秋吉台 石灰岩の中の化石

秋吉台

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 06:11 UTC 版)

石灰岩の中の化石

秋吉台の石灰岩は、石灰質の殻や骨格をもった生物の遺骸やそれらに由来する石灰質の砂や泥などが大量に集積してできた堆積岩で、それらの生物が化石となって沢山含まれる。これらの化石は古生代石炭紀 - ペルム紀(3億6千万 - 2億5千万年前)のもので、暖かい浅海に生息していた種類からなる。造礁性の種類も多く、秋吉台の石灰岩層をサンゴ礁起源のものと考える根拠となっている[15]。1923年、小沢儀明は帰水ドリーネの底部から時代的に新しい紡錘虫化石を、約100 m高いドリーネ上部から時代の古い紡錘虫化石を発見し、日本にも大規模な造山運動があったことの論拠となる横臥褶曲説(地層の逆転構造)を初めて提唱した。

主な化石紡錘虫フズリナ)、ウミユリ腕足類サンゴコケムシ、石灰藻、古生代型アンモナイト三葉虫など


  1. ^ 山口地学会誌, no.48, 2002.
  2. ^ 前田時博 (12 1976). “秋吉台カルスト地方の嘉万ポリエの霧について*”. 天気 (日本気象学会) 23.12.: 53-57. https://www.metsoc.jp/tenki/pdf/1976/1976_12_0697.pdf. 
  3. ^ 日本列島の誕生, 1990. 岩波新書
  4. ^ 哺乳類科学, 49巻1号, 2009. 日本哺乳類学会
  5. ^ 山口地学会誌, no.64, 2010.
  6. ^ 秋吉台と鍾乳洞探検, 1992. 山口ケイビングクラブ
  7. ^ カルスト その環境と人びととのかかわり, 1996. 大明堂
  8. ^ 秋芳町史, 1963
  9. ^ 長谷川熙, 太田順一, "秋吉台に突然破壊の轟音", AERA, 1992.4.21, p.6-11
  10. ^ a b Akiyoshidai Groundwater System | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2005年11月8日). 2023年4月10日閲覧。
  11. ^ "山口県美祢(みね)市の宿泊施設において発生した一酸化炭素中毒事故に係る現地調査の結果について" (PDF). 2020年9月23日閲覧 - 経済産業省原子力安全・保安院
  12. ^ CO中毒事故ホテル、廃業か”. 中国新聞デジタル. 中国新聞社 (2009年6月6日). 2009年6月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  13. ^ "コロナでキャンセル続き廃業 山口・秋吉台唯一のホテル". 2020年9月23日閲覧 - 朝日新聞
  14. ^ "秋芳ロイヤルホテル廃業 キャンセル続き破産申請へ". 2020年9月23日閲覧 - 山口新聞
  15. ^ a b 秋吉台の自然観察, 1984. 秋吉台科学博物館
  16. ^ 秋芳洞の自然観察, 1991. 秋吉台科学博物館
  17. ^ 美祢の化石, 1981. 美祢市立歴史民俗資料館
  18. ^ 秋吉台カルスト, 1953. 秋吉村
  19. ^ 秋吉台科学博物館報告, no.1, 1961. 秋吉台科学博物館
  20. ^ 山口ケイビングクラブ会報, no.29, 1994. 秋吉台科学博物館


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