砥石とは? わかりやすく解説

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砥石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/11 10:10 UTC 版)

砥石(といし、sharpening stone、grinding stone、hone{剃刀用})は、金属岩石などを切削研磨するための道具包丁などの刃物を手作業で研いで切れ味を回復させる小型の角砥石だけでなく、工作機械などに取り付けて回転させ、部品製造など金属加工に使われる大きな円盤も砥石と呼ばれる[1]。生産金額ではむしろ工業用砥石の方が圧倒的に比率が高い[注 1]


注釈

  1. ^ 工業用砥石に強いノリタケカンパニーリミテドの2018年3月期の売上が1,000億円を超えているのに対し、角砥石で名前の知られている松永砥石、ナニワ研磨工業、シャプトンなどの売上はいずれも年間60億円に達しない(帝国データバンクのデータによる)。
  2. ^ 例として、鹿児島県中種子町所在の立切遺跡からは、3万1千年前の砥石(長さ11.2センチ)が出土しており[5]、後期旧石器時代にまで遡る。
  3. ^ 例として、宮崎県清武町所在の清武上猪ノ原遺跡からは、1万2千年前(縄文草創期)の砂岩製砥石(台石タイプ)や矢柄研磨器(砥石同士を挟んで使用する)が出土している[6]

出典

  1. ^ 「ノリタケ、海外で大型砥石を生産 中国で鉄鋼向け」日本経済新聞電子版(2018年6月12日)2018年10月20日閲覧。
  2. ^ 砥石のしくみ - 株式会社TKX”. www.tkx.co.jp. 2020年3月20日閲覧。
  3. ^ 研削加工の基礎”. 株式会社ノリタケカンパニーリミテド. 2020年3月20日閲覧。
  4. ^ 佐々木英 『漆芸の伝統技法』 理工学社 1986年、諸々の技法が紹介されている(有機物である漆器においても、荒砥・中砥・仕上げ砥を使い分けている)。
  5. ^ 参考・文化庁編 発掘された日本列島 1998’ 新発見考古速報 朝日新聞社
  6. ^ 発掘された日本列島 2008’
  7. ^ 参考・村上恭通 「シリーズ 日本史のなかの考古学『倭人と鉄の考古学』」 青木書店 1998年 ISBN 4-250-98070-7 pp.87 - 95
  8. ^ 角林文雄 『アマテラスの原風景 原始日本の呪術と信仰』 塙書房 2003年 p.133
  9. ^ 笹山晴生 『古代国家と軍隊 皇軍と私兵の系譜』 中公新書 1975年 p.64
  10. ^ 砥粒”. ノリタケカンパニーリミテド. 2019年8月13日閲覧。
  11. ^ 誠文堂新光社 大工道具研究会編「大工道具・砥石と研ぎの技法」、ニューレジストン株式会社「砥石の基礎知識Ⅱ」など。
  12. ^ 国内唯一、大型MGセメント砥石メーカー独自の混合技術でぴか一の切れ味誇る《刃研》”. フロンティア. 実業之富山. 2019年8月13日閲覧。
  13. ^ 研削といしの基礎知識”. 日本レヂボン. 2019年8月13日閲覧。
  14. ^ かだいおうち Advanced Course”. www.sci.kagoshima-u.ac.jp. 2022年7月4日閲覧。
  15. ^ a b 砥沢の砥石:地質と歴史 著:佐藤興平 書籍名:群馬県立自然史博物館研究報告. (9)
  16. ^ 砥石採掘磨きをかけて 日本文化を陰で支える”. 日本経済新聞 (2022年11月3日). 2022年11月8日閲覧。


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