産業カウンセラー 産業カウンセラー養成講座

産業カウンセラー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/18 04:56 UTC 版)

産業カウンセラー養成講座

日本産業カウンセラー協会が行う、産業カウンセリングの為の知識・技能を修得するための講座である。講習は理論学習が48時間、演習が81時間、在宅研修(宿題)が約40時間で構成されており、毎年4月から10月の7ヶ月間、主に土曜・日曜に合計約20回開講される。受講料は29,5000円。

養成講座受講者数と教室数
受講者数 教室数
平成10年度 2,014人 26
平成11年度 2,229人 28
平成12年度 2,377人 30
平成13年度 2,650人 32
平成14年度 2,892人 33
平成15年度 2,978人 33
平成16年度 3,213人 35
平成17年度 3,433人 39
平成18年度 3,700人 42

理論学習

講師による講義形式で、カウンセリングや心理学、及びその関連分野(労働法規・人事労務管理等)を学習する。講師は内容毎にその分野の専門家が担当し、医師臨床心理士臨床心理学専門の大学教員弁護士などが講師を務める。

演習

養成講座の中核となる面接実習であり、1グループ12~13人が各々の教室に分かれて2名の実技指導者の指導の下、主にミニカウンセリングやグループディスカッションの形式で行われる。中心となる心理療法はカール・ロジャーズ来談者中心療法(クライエント中心療法)であり、カウンセリングにおける傾聴の主体である「受容」「共感」「自己一致」の態度を、技法的・精神的の両側面から学習する。ミニカウンセリングでは、受講者同士がカウンセラー役とクライエント役に分かれ、カウンセラー役はクライエント役が実生活で悩んでいる問題の解決を援助するロールプレイ形式をとる。

在宅研修

実習後の宿題の位置づけとして、小論文・対話分析・逐語記録の作成等が課せられる。


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  3. ^ a b 厚生労働省 (2009年). “職業能力評価推進給付金で厚生労働大臣が定める職業能力評価”. 2010年2月24日閲覧。
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  5. ^ Yahoo!学習 (2010年). “資格情報、解答速報 - 産業カウンセラー”. 2010年3月3日閲覧。
  6. ^ Yahoo!学習 (2010年). “医療・福祉・心理からさがす - 資格情報、解答速報”. 2010年7月14日閲覧。
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  19. ^ 文部科学省 (2004年). “拡充事業 - 事業名:スクールカウンセラー活用事業補助” (PDF). 2010年12月1日閲覧。
  20. ^ 文部科学省 (2007年). “児童生徒の教育相談の充実について -生き生きとした子どもを育てる相談体制づくり-(報告)”. 2010年1月31日閲覧。






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