父島近海地震 概要

父島近海地震

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/13 23:56 UTC 版)

概要

小笠原諸島父島の東約170km付近、深さ8kmを震源として発生した。地震の規模を示すマグニチュードはMj(気象庁マグニチュード)で7.4[2]あるいは7.8[3][4]Mw(モーメントマグニチュード)で7.3[3]〜7.4[5]と推定される。Mj7.8(Mj7.4)という規模は、周辺の深さ0km〜200kmで起きた地震としては1923年以降で最も規模が大きい[2]東京都小笠原村で最大震度4を観測したほか、岩手県関東地方から沖縄地方にかけて津波を観測した。

メカニズム

この地震の発震機構は西北西から東南東走向で北東-南西方向に張力軸を持つ右横ずれ成分含む正断層型[2]で、伊豆・小笠原海溝海溝軸東側の太平洋プレート内部で発生した海洋プレート内地震(所謂アウターライズ地震)である。地震の揺れから求めるMjは7.8[3][4][注 2]であり、気象庁によるCMT解析のMwは7.3[3]、遠地実体波解析のMwは7.4[5]と気象庁マグニチュードよりも小さかった。アメリカ地質調査所によるW-phase解析のMwは7.3、CMT解析のMwは7.4であった[6]。 また、GPS観測の結果、この地震によって父島で西南に1.4cm、母島で西南に1.7cmの地殻変動が観測された[7][8]

この地震の震央付近は地震活動が活発で、伊豆・小笠原海溝の東側では南北方向〜北東-南西方向に張力軸を持つ型、伊豆・小笠原海溝の西側では東西方向に圧縮軸を持つ逆断層型の地震が多く発生している[2]




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