政党名簿比例代表
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 01:01 UTC 版)
概説
これらの制度では、政党は選ばれる候補者の名簿を作成し、議席は党の得た票数に比例して各党に配分される。イスラエルなどでは、有権者は政党に直接投票する。そしてトルコやフィンランドなどでは、有権者は候補者に投票し、その票が党に貯まる。
政党名簿制には2つの主要かつ重要なバリエーションがあり、ふつう、拘束名簿と非拘束名簿選挙として定義される。すなわち、その政党名簿の候補者が選ばれる順番が、党内であらかじめ決定されるか(拘束名簿式)、有権者が自由に決定するかである(非拘束名簿式)。
政党名簿比例代表制の議席配分には多くの変化形がある(詳細は政党名簿式比例代表制の各党議席数の決定方法参照)。最も一般的なものは、以下の3つである。
- ドント方式(もしくはジェファソン方式、ハーゲンバハ=ビショフ方式)。 スペイン、ポルトガル、イスラエル、オーストリア、フィンランド、ポーランド、日本などで使われる。
- サン=ラグ方式(もしくはウェブスター方式)。ドイツ、スカンディナヴィア諸国、ニュージーランド、ドイツの連邦州であるブレーメン州で用いられる。
- 最大剰余方式 (Largest remainder methods, or LR)(ハミルトン方式を含む)。イタリアなどで使用される。
名簿比例代表はまた、様々なハイブリッド(例えば小選挙区比例代表並立制など)に組み込まれる。
非修正サン=ラグ方式と最大剰余ヘア方式が、最も比例的であり、以下、最大剰余ドループ、修正サン=ラグ、ドント、最大剰余インペリアルと続く。配分式が重要であるのと同時に、区域の規模(比例区の議席数)と立候補政党数が同じくらい重要である。区域の規模が大きいほど、また、立候補政党数が少ないほど、選挙制度が比例してくる。
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