劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦
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劇場版 超・仮面ライダー電王 & ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦 | |
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監督 | 田﨑竜太 |
脚本 | 小林靖子 |
原作 |
石ノ森章太郎 (石森章太郎プロ) |
製作 | |
製作総指揮 |
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出演者 | |
音楽 | 佐橋俊彦 |
主題歌 |
「超 Climax Jump」 電王オールスターズ |
撮影 | いのくままさお |
編集 | 佐藤連 |
制作会社 | |
製作会社 |
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配給 | 東映[注釈 1] |
公開 | 2009年5月1日 |
上映時間 |
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製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 7億8,000万円[1] |
前作 | 劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン |
次作 |
キャッチコピーは「行くぜ、鬼退治!! 超・電王シリーズ新発進! 約束への旅立ち。」。
概要
2007年にテレビシリーズが放送され、以降も様々なメディアミックスを繰り広げた『仮面ライダー電王』は、2008年10月に公開された『劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン』で一端の終結を迎えたが、「超・電王シリーズ」として新たな展開が始まり、本作品はその第1弾に当たる[2]。東映の公称においては「仮面ライダー作品である『仮面ライダー電王』を元にした、さらなる新シリーズ作品」というくくりである。加えて本作品は「平成仮面ライダー10th 春の陣」という位置づけでもある[2]。
本作品は同時期に放送された『仮面ライダーディケイド』の主要人物も登場。光写真館の面々が「電王の世界」を訪れるテレビシリーズの第14・15話は、本作品の前日譚となっており[2]、以下の出来事がリンクしている。[独自研究?]
- 第14話と第15話に本作品オリジナルの敵のシルバラと、配下のゲルニュートたちが登場しており、映画のキーアイテムである鬼の切り札を探す描写があり、「電王の世界」を暗躍するアリゲーターイマジンが率いるイマジン軍団と対立関係を持っていた。[独自研究?]
- 第15話の時点で良太郎は時間の歪みによって少年の姿になっている。[独自研究?]
- 第15話の最後に起こった時間の歪みで、モモタロスが室町時代、ウラタロス、キンタロス、リュウタロスの3人が昭和10年の町に跳ばされたことが本作品で明らかになった。[独自研究?]
- 第15話の最後でジークがデンライナーと間違ってカブトの世界に向かった光写真館に現れ、写真館もウラタロスたちと同じ昭和10年の町に跳ばされる。[独自研究?]
『電王』の登場人物は『ディケイド』の各並行世界とは違い、テレビシリーズと同じキャラクターが登場する。設定および役者の都合上、良太郎は佐藤健ではないが、代わりに『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』で幼少期を演じた溝口琢矢がキャスティングされているため、従来のシリーズ作品としての主要キャストの変更はない。
『ディケイド』のクロスオーバー要素も兼ねて、一部作品の仮面ライダーや怪人、その他の登場人物たちも登場。
従来の劇場版と同様に、劇場版限定ライダーや初登場のフォーム、本作品で初となる放送終了後の作品における主役ライダーの最強フォームの強化形態が登場する。
あらすじ
昔、日本のある島に鬼の兄弟がいて、人々に襲い掛かった。人間たちは立ち向かったが、負けてばかりだった。鬼たちには、「オニの切り札」と呼ばれる不思議な石があったからだった。あるところ、村の娘が「オニの切り札」を二つに分けて、鬼たちを見事に退治したのだった。
そして月日が流れ、1980年代のとある時代の田舎にユウという東京から来た少年がいた。母を失って東京から田舎に住む祖母の元へ来たが、田舎の暮らしに馴染めず、同世代のクライメイトに馬鹿にされていじめを受けていた。
いつか東京に帰りたいと願っていた彼は不気味な連中に襲われていたところを、イマジンのデネブと「時の列車」デンライナーに乗る野上良太郎とその仲間たちに助けてもらう。彼らの話によれば、自分を襲った連中は、大昔に退治されるはずのオニの一族で、大地震の影響で、過去と未来が繋がり、鬼たちはそれを利用して、「自分たちが退治されない歴史」と変えようとしていた。その影響でデネブの契約者である桜井侑斗は消滅し、良太郎と契約しているイマジンたちもはぐれてしまったという。さらに母から貰ったお守りが鬼たちが探す「オニの切り札」の片方をだとわかったユウは、自分も鬼退治に行くと言って、デンライナーに乗る。
注釈
- ^ a b c ノンクレジット
- ^ 演じている沢木ルカは女性である。
- ^ ディレクターズカット版の追加シーンでは、ユウにミミズの入った袋を見せつけようとするが、当の本人はオニ一族から逃げていたため、実行は出来なかった。
- ^ 本人曰く「潰し甲斐が無さ過ぎる」のことで、序盤のNEW電王戦にてこの台詞を放った。
- ^ 漫画版では「兄者」と呼んでいた。
- ^ 非公式ではあるが、宣伝などでは「金ライダー」などと呼称されている[9]。
- ^ 『仮面ライダーバトル ガンバライド』のカード化人気投票や株式会社カンゼン『平成仮面ライダー英雄伝』および『平成仮面ライダー変身伝』に名が載っておらず、「ライダーのような姿の怪人」と書かれるものが多い。
- ^ モモタロスはこの形態に変身した際、背中に違和感を感じたのか、電仮面を両腕で触り、「何だ、このビラビラ」と困惑していた。
- ^ 通常のクライマックスフォームとは違い、ケータロスの中央ボタンのチャージアンドアップを押さないでいる。
- ^ 『テレまんがヒーローズ』による漫画のシーンでは変化している。
- ^ ライダーカードの名称は、名前通りに「Chou Climax(超クライマックス)」になっている。2014年に発売された『仮面ライダー official mook』の『vol.8 電王』では、「Super Climax Form」と英語での表記がある。
- ^ 『週刊 仮面ライダーオフィシャルデータファイル』および『週刊 仮面ライダーオフィシャルパーフェクトファイル』では、鬼の切り札が歴史的価値がある物として保存されていると考え、それを探していたと解釈している。
- ^ a b c d e f クレジットでは役名未表記。
出典
- ^ 「2009年 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」『キネマ旬報』2010年(平成22年)2月下旬号、キネマ旬報社、2010年、173頁。
- ^ a b c d e f g h i 「宇宙船vol.128特別付録 宇宙船 YEARBOOK 2010」『宇宙船』vol.128(2010.春号)、ホビージャパン、2010年4月1日、別冊p.9、ISBN 978-4-7986-0027-7。
- ^ a b テレビマガジン特別編集 2009, p. 25.
- ^ 柳沢慎吾の名セリフも!「電王」4度目劇場版(芸能) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
- ^ 超辞典 2011, p. 402.
- ^ a b OPF 157 2017, p. 13.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o パンフレット 2009
- ^ a b 特写2R 2017, p. 26.
- ^ a b c d e 特写2R 2017, p. 19.
- ^ a b c d e 特写2R 2017, p. 6.
- ^ 特写2R 2017, p. 5.
- ^ 『週刊 仮面ライダーオフィシャルデータファイル』第125号、デアゴスティーニ、2010年。
- ^ 超辞典 2011, p. 423.
- ^ 特写2R 2017, p. 9.
- ^ a b 特写2R 2017, p. 14.
- ^ a b c 特写2R 2017, p. 13.
- ^ a b 特写2R 2017, p. 23.
- ^ 特写2R 2017, p. 24.
- ^ a b “-Profile- 丹野宜政”. 「殺陣師がゆく。」(大野剣友会公式ブログ) (2010年6月5日). 2011年5月4日閲覧。
- ^ a b c JAE NAKED HERO 2010, p. 141, 「LIST OF WORKS 高岩成二」
- ^ a b c 東映HM60 2019, pp. 106–112, 「東映ヒーロー仮面俳優列伝 PREMIUM 高岩成二」
- ^ a b c JAE NAKED HERO 2010, p. 93, 「LIST OF WORKS 永徳」
- ^ a b c d 仮面俳優列伝 2014, pp. 47–60, 「第2章 昭和から平成へ仮面の下のイノベーション 04 岡元次郎」(東映ヒーローMAX vol.31掲載)
- ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 35, 「LIST OF WORKS 岡元次郎」.
- ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 75, 「LIST OF WORKS おぐらとしひろ」.
- ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 123, 「LIST OF WORKS 押川善文」.
- ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 53, 「LIST OF WORKS 永瀬尚希」.
- ^ a b 『あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑「身体(からだ)で勝負だ!〜アクション俳優〜」』(2009年4月14日放送、NHK教育)[出典無効]
- ^ a b “伊藤教人”. 劇団BRATS Official Web Site. 2011年5月7日閲覧。
- ^ “電王、キバ、シンケンジャーなどの劇場版やVシネ10作、YouTubeで無料配信”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2019年8月5日) 2020年11月25日閲覧。
出典(リンク)
- 1 劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦とは
- 2 劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦の概要
- 3 主な登場人物
- 4 本作品オリジナルの仮面ライダー
- 5 登場アイテム・マシン
- 6 キャスト
- 7 スタッフ
- 8 ネット配信
- 9 参考文献
- 10 関連項目
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