全日空857便ハイジャック事件 その他

全日空857便ハイジャック事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/18 08:43 UTC 版)

その他

加藤登紀子が北海道公演に向かうために、当該機に実母と加藤のバックバンドのメンバー(告井延隆細井豊武川雅寛佐藤正治、ベルナール・パガノッティ)らと搭乗しており、告井が密かに新聞紙に隠してトイレの中へ持ち込んだ携帯電話で、犯人の状況を110番で警察に伝え、事件の解決に協力した。後日、北海道警察本部長より告井に感謝状が贈られている。

乗客350人、乗員15人、合計365人という人質の数を考慮し、函館市以外にも、函館市周辺の自治体と札幌市に救急車の応援要請がされた。函館市消防本部札幌市消防局の救急車などが解放された365人のうち、犯人に先が尖ったドライバーで肩を刺され軽傷を負った1名と体調不良を訴えた6名を函館市内の病院に搬送している。

日本テレビでの報道特別番組にて、キャスターの久能靖(当時日本テレビアナウンサー)が「函館の空港事務所と連絡が繋がった」と熊坂伸弘(当時札幌テレビアナウンサー)に一報を伝えるが、空港事務所ではなく間違って別人の番号と繋げてしまう放送事故が発生。その一部の映像が2019年3月23日の『月曜から夜ふかし』内で紹介された。

北海道新聞』は事件後に社説で、従来の犯行手口とは異質な荒っぽい手口の犯行がなされた事件として、本事件や八王子スーパー強盗殺人事件石狩町女子高生誘拐事件を挙げ、警察は今後もそれまでの常識とは異なる短絡的な犯罪が発生する可能性を考慮すべきだと指摘している[1]

映像化

脚注


注釈

  1. ^ 厳密に言うと、犯人→客室乗務員→コックピット→管制塔→外部 と言う経路で伝えられた (TBSテレビ開局60周年企画 テレビ史を揺るがせた100の重大ニュース)

出典

  1. ^ a b 北海道新聞』1995年8月2日朝刊第16版総合面2頁「社説 誘拐、強盗 短絡犯罪を考える」(北海道新聞社) - 縮刷版63頁。
  2. ^ 北海道警察本部 1999, p. 14.
  3. ^ a b 北海道警察本部 1999, p. 523.
  4. ^ ニュース - NHKクロニクル
  5. ^ 「ご存知ですか――新スーパーハープカメラ/NHK広報室 / NHK広報室」『都道府県展望』第443号、全国知事会、1995年8月1日、59頁、NDLJP:2786264/31 
  6. ^ 日本放送協会放送技術研究所(編)「研究スポット 新Super-HARPカラーカメラ / 久保田節 ; 鈴木四郎 ; 丸山裕孝 ; 加藤務 ; 谷岡健吉」『NHK技研だより』第69号、日本放送協会放送技術研究所、1995年10月1日、2 - 7頁、NDLJP:2290921/2 
  7. ^ 谷岡健吉、「超高感度HARP撮像管の発明と今思うこと」『電子情報通信学会』 通信ソサイエティマガジン 2017-2018年 11巻 2号 p.138-147, doi:10.1587/bplus.11.138
  8. ^ フジテレビジョン. “恐怖のハイジャック 16時間の全記録”. フジテレビ. 2016年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月15日閲覧。
  9. ^ 日本放送協会. “NHKドキュメンタリー - アナザーストーリーズ▽決断 史上初の強行突入~全日空857便ハイジャック事件”. NHK. 2019年6月15日閲覧。[リンク切れ]






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