会津朝日岳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/21 13:41 UTC 版)
概要
尾瀬の北側の駒・朝日山群(会津駒ヶ岳や会津朝日岳など)の北端に位置する[1]。山頂付近の沢の源頭には「小幽沢カッチ」と呼ばれる地点があり灌木がみられる[1]。ブナの原生林が残り、野生の動物相も豊かで、林野庁の「奥会津森林生態系保護地域」の保存地区に設定されている。
山頂からは、南に丸山岳、南西に平ヶ岳、荒沢岳、中ノ岳、越後駒ヶ岳、西に高倉山、北西に浅草岳が見渡せる。
山名の由来
周辺の集落が深山の谷深い地域にあるため、遅い時刻にならないと太陽を見ることができない中、この山は早朝に日を見ることができるため、朝日岳という。江戸時代の文化年間に編纂された『新編会津風土記』では、「朝日山 伊北郷ノ諸村ハ深山中ニ住スル故、晏テ後始テ日ヲ見ル、只此山ノミ詰朝ニ日ヲ見ル故名トス」とある。
登山
国道289号から約10kmほど入ったところ(白沢集落から白沢林道を経由)に釣堀の「いわなの里」があり、そこから100mほど奥に赤倉沢登山口がある[1]。赤倉沢登山口から沢沿いに登ると三吉ミチギ(水場)があり、人見の松(人見ノ松)で視界が開け、クロベの巨木がある叶の高手(叶ノ高手)でいったんピークとなる[1]。そこから熊の平と呼ばれる鞍部に下り、避難小屋から再びバイウチの高手(バイウチノ高手)まで登り、小幽沢カッチから狭い岩稜を進んだ先が山頂である[1]。
平成23年7月新潟・福島豪雨による災害により、登山口までの道路が土砂で埋没し、また登山道の状況も確認できていなかったため、4年間入山禁止となっていたが、2015年シーズンから登山道が再開通した[2]。
脚注
固有名詞の分類
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