仮想専用サーバ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/12 23:51 UTC 版)
概要
VPSとは、個々のユーザーに仮想機械内において管理者権限 (root) を付与し、共用サーバにおいて専用サーバのような環境を実装するものである。これによって管理者権限を必要とするソフトウェアのインストール等が可能になる。
また、サーバのリソースを個々のユーザーに配分し、1ユーザーが使用できるサーバのリソースの上限を設定する事が一般的である。
「virtual dedicated server」(バーチャル・デディケーティッド・サーバ、VDS)という語があるが、これもVPSとほぼ同義である。国内ではVPSの呼称が一般に使用されているが、英語圏では「専用サーバ」は「dedicated server」と記載するため、海外ではこの名称も一般的に使用されている。
VPSを起動させるOSとしては Linux が多用されており、XenもしくはKVMを使ったものが主流となっている。その他にもOpenVZベースのSWsoftのVirtuozzoが使われている。海外では、NTTコミュニケーションズの子会社であるVERIO(NTT/VERIOブランド)のVPSサービスが有名であったが、2015年12月にサービスを終了した。日本国内ではさくらインターネット[1]やGMOインターネット[2]、カゴヤ・ジャパン[3]、使えるねっと[4]、ABLENET[5]、DTI[6]のVPSサービスが有名である。
また、アマゾンAWS[7]などはパブリック・クラウドサービスと呼ばれVPSとは区別されている。
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