三咲光郎 三咲光郎の概要

三咲光郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/31 01:21 UTC 版)

三咲 光郎みさき みつお
誕生 1959年????
大阪府岸和田市
職業 小説家
推理作家
言語 日本語
国籍 日本
最終学歴 関西学院大学文学部日本文学科卒業
活動期間 1993年 -
ジャンル 推理小説 小説
主な受賞歴 堺自由都市文学賞(1993年)
オール讀物新人賞(1998年)
松本清張賞(2001年)
仙台短編文学賞(2018年、岸ノ里玉夫名義)
論創ミステリ大賞(2022年)
デビュー作 『大正暮色』(1993年)
公式サイト http://misakimituo.blog.fc2.com/
ウィキポータル 文学
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経歴・人物

大阪府岸和田市生まれ[1]1983年関西学院大学文学部日本文学科を卒業する[2][3]。大阪府立高校国語科教諭として奉職する[3]1993年、『大正暮色』で大阪府堺市が主催する第5回堺自由都市文学賞を受賞する[2]1998年、『大正四年の狙撃手スナイパー』で文藝春秋が主催する第78回オール讀物新人賞を受賞する[2]2001年、『群蝶の空』で公益財団法人日本文学振興会が主催する第8回松本清張賞を受賞する[1]。2018年、岸ノ里玉夫名義の『奥州ゆきを抄』で仙台短編文学賞実行委員会が主催する第1回仙台短編文学賞を受賞する。2020年、羽衣乙次郎名義の『売国奴スタア』が論創社が主催する第1回論創社ミステリ選賞に入選する。2022年、『刻まれし者の名は』で論創ミステリ大賞選考委員会が主催する論創社創業50周年記念・論創ミステリ大賞を受賞する。

自身のブログで、「おまえが専念するジャンルは何だ、と問われると、近代小説、レトロ小説、ネオ時代小説、と勝手に自称しているジャンルを挙げる。時代小説の枠を、大正、昭和にまでひろげた小説ジャンルである。しかし、30年続けても、ここは未だに、ブルーオーシャン[4]。」といい、また、「私が思い描いているのは、たとえば、昨今は書店に行くと「時代小説」専用の棚があって多くの作家のさまざまな作品が並んでいる、まさにああいった状況で、大正から昭和前期を舞台にした「時代小説」を、多くの作家が書き、たくさんの読者が手に取って楽しむ、という広がり方なのです[5]。」と述べている。 職場の同僚だった小説家の吉村萬壱に、「君の作風だと文學界新人賞が良いよ」とアドバイスしたことがあり、後に吉村は第92回文學界新人賞、第129回芥川賞を受賞している[6][7][8]

作品リスト

刊行作品

  • 群蝶の空(2001年6月 文藝春秋) ※松本清張賞
  • 銀河のひややかな瞬き(2003年8月 文藝春秋)
  • 忘れ貝(2004年11月 文藝春秋)
  • 砲台島(2007年4月 早川書房ハヤカワ・ミステリワールド〉)
  • 死の犬(2010年9月 角川書店
  • 月と陽炎(2011年2月 早川書房〈ハヤカワ・ミステリワールド〉)
  • 蒼きテロルの翼(2013年7月 祥伝社
  • 特務機関ラバーズ 秋桜(コスモス)の帝国(2014年10月 徳間文庫
  • 特務機関ラバーズ 月光の母神(2014年11月 徳間文庫)
  • 特務機関ラバーズ 冥界の遺産(2014年12月 徳間文庫)
  • 上野の仔(ノガミノガキ)(2018年3月 徳間文庫)
  • 警視庁公安部第二資料係天野傑(2020年6月 徳間文庫 今宮新名義)[9]
  • お月見侍ととのいました 父と大江戸爆弾魔(2022年9月 徳間文庫)
  • 空襲の樹(2023年1月論創社) ※論創ミステリ大賞 刊行時に『刻まれし者の名は』を改題

短編作品

  • 大正暮色 讀売新聞夕刊関西版に分載 1993年8月、『自由都市文学 vol.1』1994年3月 ※堺自由都市文学賞
  • 予兆 『関西文学』1996年4月号 (たんのわ じろう名義)[10]
  • 大正四年の狙撃手(スナイパー) 『オール讀物』1998年5月号 ※オール讀物新人賞
  • 帰る道 『別冊文藝春秋』2001年夏号
  • 陽光の海に潜むもの 『オール讀物』2002年12月号
  • 洗う譚(はなし) 『季刊文科 67』2015年12月
  • 犬の名誉 -私的FARCEの試み- 『季刊文科 71』2017年5月
  • 奥州ゆきを抄 河北新報 2018年3月15日朝刊、『Kappo 仙台闊歩』2018年5月号、『小説すばる』2018年5月号、『仙台短編文学賞作品集2017→2022』2022年12月 プレスアート (岸ノ里玉夫名義) ※仙台短編文学賞
  • 銀の波みどりの淡雪 -「私」についての考察Ⅰ- 『季刊文科 74』2018年4月
  • メガミ -「私」についての考察Ⅱ- 『季刊文科 75』2018年8月
  • 終戦 『季刊文科 76』2018年12月
  • 七年 『震災学 vol.13』2019年3月 (岸ノ里玉夫名義)
  • 虹の断章 『季刊文科 79』2019年11月
  • 売国奴スタア 『棟居刑事と七つの事件簿』2021年1月 論創社 (羽衣乙次郎名義) ※論創社ミステリ選賞



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