ポケットモンスター サン&ムーン あらすじ

ポケットモンスター サン&ムーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/15 15:15 UTC 版)

あらすじ

カロス地方での旅を終え、セレナシトロン、そしてユリーカ兄妹と別れカントー地方に帰還したサトシとピカチュウは、母のハナコ、バリヤードと共に観光旅行でアローラ地方へやってきた。

アローラの地に降り立ったサトシは、新しいポケモンたちとの出会いに興奮する中、ポケモンスクールを訪れる。そこでサトシは、アローラ地方に伝わる特別な技・Zワザや「しまめぐり」による試練の存在を知る。さらに、メレメレ島の守り神であるカプ・コケコと出会い、Zリングを渡される。

サトシはカプ・コケコとの不思議な出会いを経て、アローラ地方に残りポケモンスクールに留学することを決める。そして、スクールで出会った仲間たちと共に、新たな生活と冒険を始めるのだった。

登場人物

  • 既存キャラクター
    • 前作から引き続きサトシ、サトシのピカチュウ、ロケット団、オーキド博士、ハナコらが登場。『PM』から登場しているキャラを含め、本作ではキャラクターデザインがこれまでより大幅に変更され、ややシンプルなゆるっとした線で描かれている。サトシはやや日焼けした姿になっている。これに対してサトシの声優である松本梨香は「梨香自身も驚いたりしたけど、サトシへの愛はかわらない。これからも全力でみんなに愛されるサトシを演じます」とコメントしている[6]。またキャラクターの顔が崩れたり鼻水を垂らすなどのギャグ的な演出も増えている。
    • ロケット団3人組は『BW』以降と同様に毎回は登場しない。初回にムサシ達が登場しないのは無印編以来だが、初回から2話連続で登場しなかったのはシリーズ初となる。また、これまでのシリーズではバトル敗北で遠くへ吹っ飛ばされて「やな感じ〜!」という台詞となっていたが、本作では彼らを一方的に世話するキテルグマ(第103話からはキテルグマ&ヌイコグマ親子)に連れ去られて「何この感じ〜!?」という台詞となっている[注 15]。また敗北時だけでなく勝利寸前でキテルグマに連れ去られ退場というパターンもあった(サトシをはじめその場に居合わせた人物やポケモンは、キテルグマ達が何をしに来たのか分からずに呆然としている)。また、これまでのシリーズでサトシの事を「ジャリボーイ」と呼んでいたが、本作では「スクールボーイ」と呼ぶ場合もある。
    • 『PM』で準レギュラーとして登場していたカントー地方のプリン(マイク型マーカーペンを持つ個体)が『AG』の第39話から約14年ぶりに再登場した[注 16]。 
  • 新キャラクター
    • 本作ではゲーム版『サン・ムーン』の主人公をモデルとしたメインキャラクターは登場せず、ゲーム版の登場人物であるリーリエがメインヒロインに起用されている。過去作ではゲーム版の女主人公あるいはジムリーダーがメインヒロインとなっていたが、それ以外のゲーム版の登場人物がヒロインとなるのはアニメシリーズ初となる。途中の第51話以降はゲーム版と同じくポニーテールの髪型で、活動的な服装(通称・がんばリーリエ)に変わる場合がある。
    • 今作ではジムおよびジムリーダーは存在しないため、過去シリーズまで定番であったジムリーダーのメインキャラクターは登場せず、代わってゲーム版の「キャプテン」からカキ、マオ、スイレン、マーマネがメインキャラクターとして登場している(過去シリーズのジムリーダーに相当する「しまキング」「しまクイーン」もメインではないものの登場する)。なお無印編でのジムリーダーでサトシの旅仲間であったタケシカスミは第42話・第43話・第102話・第103話に登場。サトシ達と同じくキャラクターデザインが大幅に変更されているが、第42話・第43話の衣装と手持ちポケモンは無印編当時の物となっている。
    • ククイ博士はサトシの下宿先およびポケモンスクール教師、ナリヤ・オーキドはポケモンスクール校長として登場。ロトム図鑑や新キャラクターの手持ちポケモンには以前にポケモンを演じたことのある声優が登用されている。
    • ストーリーが学校生活中心に変わった関係で、今までのレギュラーメンバーのように、毎回全員が揃って登場するわけではなく、話によっては台詞なしで登場したり、全く登場しないキャラクターもいる。
    • ゲーム版の悪の組織「スカル団」は第1話より登場しており、初回からロケット団以外の悪の組織が登場するのはシリーズ初となる[注 17]
    • ジョーイ、ジュンサーのデザインや声優は『BW』・『XY』同様一新され、手持ちのポケモンも変更された。

以下の人物・団体は個別項目を参照。

メインキャラクター
エーテル財団
準メインキャラクター
その他のキャラクター

用語

本作独自の設定について述べる。
ポケモンスクール
本作での主な舞台。アローラ地方のメレメレ島に存在している。
留学生であるサトシをはじめ、リーリエ・カキ・マオ・スイレン・マーマネらが通う。ククイ博士は教師として勤め、校長はナリヤ・オーキド。彼の手持ちポケモンであるネッコアラが始業・終業・ウルトラガーディアンズ出動などの鐘を鳴らしている。
マラサダ
アローラ地方の名物。ロケット団3人組が資金稼ぎのために、キテルグマ型のキッチンカーにて販売している(劇中では「マラサダドーナツ」と呼んでいる)。ミツハニー型ドーナツなどのバリエーションもある。
ウルトラガーディアンズ
エーテル財団のルザミーネが設立。ウルトラホールを越えてやってきたウルトラビーストを危害が及ばないよう捕獲し、元の世界に戻す事が主な目的としている。ネッコアラが警鐘を鳴らし、サトシたちポケモンスクール生徒とそのポケモンたちが現地への調査命令を受ける。隊員コスチューム(ポケモンには隊員バッジ、雄にはネクタイ、雌にはリボン[要出典])は過程で自動的に着用される。専用のライド用ポケモンに乗って出動する。了解のかけ声は「ウルトラジャー」。

注釈

  1. ^ シリーズ全体としては1997年4月1日から(テレビ東京系の場合)。
  2. ^ 本作では『XY&Z』との繋がりは明言されていないが、過去のシリーズとの繋がりは描写されている(後述)。
  3. ^ 特に記載のない場合は狭義の『ベストウイッシュ』と『ベストウイッシュ シーズン2』の総称とする。
  4. ^ 特に記載のない場合は狭義の『新無印』と『めざせポケモンマスター』の総称とする。
  5. ^ ただし、劇中の原語は引き続き架空の言語とされている。
  6. ^ 遅れネット局では前作と同様に、30分編成で放送される。
  7. ^ 2004年11月4日放送予定であったが、直前に起こった新潟県中越地震の影響で放送中止となった。
  8. ^ 2011年3月17日・3月24日放送予定であったが、直前に起こった東日本大震災の影響で放送中止になった。
  9. ^ 欠番・番外編・特別編と、前作の番外編「最強メガシンカ」を合算し、AG「ゆれる島の戦い!ドジョッチVSナマズン!!」[注 7]および前々作のシーズン1の「ロケット団VSプラズマ団!」前後編[注 8]を除いた話数となる。
  10. ^ テレビ東京系での19時台にかからない18時台でのレギュラー放送は、PMの1997年12月16日ポケモンショック発生日)以来21年ぶりとなる。
  11. ^ 第146話のEDに使用された中川翔子の「タイプ:ワイルド」の歌詞の末尾部分に呼応したものである。
  12. ^ 該当シーンで前作で入手したカロス地方のジムバッジのケースも同時に描写された事により、本作が『XY』シリーズから繋がっている事も明示された。
  13. ^ ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』は第53話「ヒコザルの涙!」は当初は2007年11月1日に放送予定だったが、2007年の日本シリーズの第5戦の放送で1週間延期となった。
  14. ^ 第42話・第43話で課外授業としてカントー地方を訪問。
  15. ^ 第16話のみ最初に飛ばされた時はキテルグマが昼寝していたため「やな感じ〜!」となったが、その後現れたキテルグマに連れ去られて「何この感じ〜!?」となった。また、第42話ではいつもの「何この感じ〜!?」ではなく、「うっそだ〜!」と言っていた。また、第102話ではキテルグマ&ヌイコグマ親子が不在で「やな感じ〜!」と言っていた。
  16. ^ 第42話・第43話(このエピソードの終盤でアローラ地方へと辿り着く)・第45話・第56話・第57話・第96話・第112話・第146話(このエピソードの終盤でカントー地方に戻る)に登場。この他、ED「ジャリボーイ・ジャリガール」・「心のノート」にも登場している。
  17. ^ 前2作の悪の組織(プラズマ団、フレア団)は各シリーズの第2シーズン(BW2、XY&Z)まで登場していなかった。
  18. ^ a b c 武隈は本作が声優デビュー作である。
  19. ^ 第136話までは「金魚わかな」名義。
  20. ^ 第60話までは『脚本』とクレジット。
  21. ^ 第43話は作画監督と兼任のため、ノンクレジット。
  22. ^ 堀内はかつてOVAにおいてもナレーションやポケモンの通訳を担当しており、第126話ではナレーション以外にもサブタイトルコールやポケモンの通訳も担当。
  23. ^ 海外版では欠番(英訳版が存在しない)。
  24. ^ この回をもって木曜19時での放送が終了。
  25. ^ この回から放送時間が 日曜18時へ移行した。

出典

  1. ^ a b c d e f g kyo.co.jp/anime/pokemon_sunmoon/staff/ テレビ東京・あにてれ ポケットモンスター サン&ムーン スタッフ・キャスト”. テレビ東京. 2016年10月18日閲覧。
  2. ^ テレビ東京・あにてれ ポケットモンスター サン&ムーン 放送局情報”. テレビ東京. 2016年10月18日閲覧。
  3. ^ テレビ東京・あにてれ ポケットモンスター サン&ムーン 最新情報”. テレビ東京. 2016年10月18日閲覧。
  4. ^ テレ東 日曜夕に1時間アニメ枠新設 「BORUTO」「ポケモン」移行 家族の時間に、縦の流れ強化”. スポニチアネックス (2018年8月30日). 2018年8月30日閲覧。
  5. ^ ポケットモンスター サン&ムーン「勇者リリエルとアローラの杖!」
  6. ^ おたぽる. “『ポケットモンスター サン&ムーン』のサトシに「作画崩壊」の声!? サトシの変化に松本梨香も「驚いたりしたけど」……”. @niftyニュース. 2016年10月18日閲覧。
  7. ^ テレビ東京・あにてれ ポケットモンスター サン&ムーン 登場キャラクター”. テレビ東京. 2016年10月18日閲覧。
  8. ^ 「ポケモン」石塚運昇さん後任に堀内賢雄 10・21放送回からオーキド校長役担当”. ORICON NEWS (2018年9月3日). 2018年9月11日閲覧。
  9. ^ ポケモンナレに「異変」起きていた 石塚運昇さんの代役「未定」”. J-CASTニュース (2018年8月17日). 2018年9月11日閲覧。
  10. ^ Corporation株式会社テレビ東京-TV TOKYO『しょこたん「宇宙初」の快挙! アニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』最終回で原画を担当|テレ東プラスhttps://www.tv-tokyo.co.jp/plus/anime/entry/2019/020590.html2020年1月26日閲覧 





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