フギンとムニン フギンとムニンの概要

フギンとムニン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/10 23:59 UTC 版)

18世紀アイスランド語の写本『SÁM 66』より(部分)。オーディンの肩に留まって報告するフギンとムニン。

フギンとムニンはオーディンへ様々な情報を伝えるため、世界中を飛び回っている。

スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第38章での記述によると、二羽は夜明けに外に出され、情報を集めてから夜に帰ってくる。そしてオーディンの肩に留まり、その耳にニュースをささやくという。オーディンを指すケニングの一つに「鴉神」があるのは、このワタリガラスの存在による[1]

古エッダ』の『グリームニルの言葉』第20(古ノルド語)では、オーディンの口から「フギンとムニンが毎日世界中を飛んでいるが、戻ってこないことを心配している」といった趣旨のことが語られている[2]

ヨハネス・ゲールツの作品『Odhin』 (1901年)
アーサー・ラッカムが楽劇『ニーベルングの指環』の挿絵に描いた、神ヴォータンが放った二羽の大鴉。
同。ジークフリートの視線の先にヴォータンの大鴉が見える。

  1. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』255頁。
  2. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』54頁。


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