フィッシャー症候群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/21 09:04 UTC 版)
鑑別疾患
フィッシャー症候群の中核症状である急性の外眼筋麻痺、運動失調をきたす脳幹あるいは多発脳神経を侵す疾患が鑑別にとなる。
治療
FSに対する免疫調整療法のランダム化比較対照試験は存在しない。後ろ向き研究では典型的FSは自然経過による回復が良好であり6ヶ月でほぼ症状が消失する。免疫グロブリン療法や血漿交換が回復を早めるというエビデンスはない。しかしGBSやBBEへの進展が見られる場合は免疫治療を考慮する。[2]
なおFSの再発例の報告は少数認められる。
参考文献
- 日本神経学会、「ギランバレー症候群、フィッシャー症候群診療ガイドライン」作成委員会 『ギラン・バレー症候群、フィッシャー症候群診療ガイドライン2013』南江堂、2013年。ISBN 978-4-524-26649-4 。
- Fisher syndrome and Bickerstaff brainstem encephalitis (Fisher-Bickerstaff syndrome).、Yuki N. J Neuroimmunol誌 2009年10月30日;215(1-2):1-9. Epub 2009 Jul 29. Review.PMID 19643503
- Clinical features, pathogenesis, and treatment of Guillain-Barré syndrome.、van Doorn PA, Ruts L, Jacobs BC. Lancet Neurol誌 2008年10月;7(10):939-50. Review.PMID 18848313
- Clinical and immunological spectrum of the Miller Fisher syndrome.、Lo YL、Muscle Nerve誌 2007年11月;36(5):615-27. Review.PMID 17657801
外部リンク
- フィッシャー症候群 難病情報センター
- ^ 英語: pharygeal-cervical-brashial weakness
- ^ Curr Treat Options Neurol. 2011 Feb;13(1):71-8.
- ^ 日本神経学会 2013, p. 188.
フィッシャー症候群と同じ種類の言葉
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