ファイナルファンタジーIII (リメイク版)
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キャラクター
この節では主としてFC版との差異に限定して記述する。詳細はFC版の該当項目を参照。
主人公キャラクター
プレイヤーキャラクター。FC版では、ゲームスタート時から4人パーティであったが、リメイク版ではルーネス1人で冒険が始まり、その後ウルを経てカズス・サスーン城と移動する過程で他の3人を仲間にすることになる。4人ともが孤児であるのはFC版と共通。
また、リメイク版では、主人公キャラクター4人に以下の名前と性格が設定されている。
- ルーネス(Luneth)
- 本作の主人公の一人。リーダー格。ウルの長老であるトパパと、その妻ニーナに育てられた孤児。FC版の主人公に一番口調と設定が近く、好奇心旺盛で喜怒哀楽が豊かな少年。軽口を叩くこともあるが正義感は強い。同行キャラクターの中では水の巫女エリアとの交流が多く描かれている。髪は銀髪で長く、後ろで一本に縛っている。
- 小説『Memory of Heroes』では、ほとんどの期間でナイトのジョブに就いていた。
- アルクゥ(Arc)
- 本作の主人公の一人。ルーネス同様トパパ夫婦に育てられた孤児で、ルーネスとは幼馴染み。気弱で幼さが残る上、ウルではいじめられていたが、冒険を通じて勇敢で陽気な少年に成長していく。本を読むのが好きで誰もが認める博識である。短い茶髪と茶色の瞳、鼻のまわりにソバカスがあるのが特徴。同行キャラクターの中では特にサロニアのアルス王子と親密になる。ルーネス、アルス王子以外の人物と会話する時は、常に敬語を使う。
- 小説『Memory of Heroes』では、主に黒魔法や召喚魔法を扱うジョブに就いていた。
- レフィア(Refia)
- 声 - 日笠陽子(『ワールド オブ ファイナルファンタジー』)
- 本作の主人公の一人。カズスの鍛冶屋タカに育てられたクールビューティーな少女。鍛冶修行に嫌気がさして家出してしまった。それが幸いし、ジンの呪いを逃れることができた。基本的には活発で少々意地っ張りな面が目立つが、根は心優しい。鍛冶修行を生かして、シドの飛空艇を修理したこともある。カエルが嫌いでそれを少なからず気にしており、トードでそれになることに不満を感じている。同行キャラクターの中では特にデッシュと親密になる。
- 小説『Memory of Heroes』では、主に白魔法を扱うジョブに就いていた。
- イングズ(Ingus)
- 本作の主人公の一人。サスーン城の青年兵士。育ての親もサスーンの兵士である。サラ姫とは幼馴染の間柄。性格はルーネスと対照的で冷静沈着だが、若干冷めた部分もある。レベルアップ、熟練度が上がった時にキザなポーズを見せるナルシストな一面も覗かせる。丁寧語を使う場合が多い。短い金髪と青い瞳が特徴。
- 小説『Memory of Heroes』では、主に魔法以外の特殊技能を持つジョブに就いていた。
同行キャラクター
リメイク版では、ランダムで戦闘に参加しルーネスたちを援護する(援護する際はコマンド入力直後に、その場のどのキャラクターよりも先に行動する)。FC版と同じく、ストーリーに応じたキャラクターが同行するのみで、任意で同行キャラクターを選ぶことはできない。
- サラ
- サスーン城の姫。イングズの幼馴染の間柄で、封印の洞窟でジンを倒す過程で同行する。
- ケアル(白魔法、レベル1)を唱えて味方全体を回復させるか、もしくはエアロ(白魔法、レベル2)を唱えて敵全体を攻撃する。
- シド
- 飛空艇技師。ジンの呪いを解いてカナーンに連れて行く間同行する。
- 敵1体にハンマーで殴りかかるか、もしくはファイア(黒魔法、レベル1)を唱えて敵全体を攻撃する。
- また、本作ではシドとルーネスたちの間に新たな設定が追加されている。
- デッシュ
- 記憶喪失になった素性不明の男。ドラゴンの住む山からオーエンの塔まで同行する。
- 敵1体に剣で斬りかかるか、もしくはサンダラ(黒魔法、レベル3)を唱えて敵全体を攻撃する。
- エリア
- 水の巫女。難破船から水の洞窟まで同行する。
- ケアルラ(白魔法、レベル3)を唱えて味方全員を回復させるか、もしくはプロテス(白魔法、レベル5)を唱えて味方全員の防御力を上げる。
- アルス
- サロニアの王子。サロニアの酒場で襲われているアルスを助けてからサロニア城に入るまで同行する。
- コンフュ(白魔法、レベル4)を唱えて敵全体を混乱させるか、もしくはエアロ(白魔法、レベル2)を唱えて敵全体を攻撃する。
- ドーガ
- 師ノアから魔力を受け継ぎし大魔道師。ドーガの館から魔法陣の洞窟まで同行する。
- ファイガ(黒魔法、レベル6)を唱えて敵全体を攻撃するか、もしくはフレア(黒魔法、レベル8)を唱えて敵1体を攻撃する。
- ウネ
- 師ノアより夢の世界を受け継ぎし夢の世界の守護者。ウネの祠から古代遺跡まで同行する。
- ヘイスト(白魔法、レベル6)を唱えて味方全員のすばやさを上げるか、もしくはホーリー(白魔法、レベル8)を唱えて敵1体を攻撃する。
注釈
- ^ 例えば、WEEKLYファミ通614号23頁(エンターブレイン、2000年)。また、同誌619号(エンターブレイン、2000年)の裏表紙には、「ワンダースワンプロジェクト始動。」というフレーズと共に、ワンダースワン版の『ファイナルファンタジーII』、『ファイナルファンタジーIII』および『ロマンシング サ・ガ』のゲーム画面が紹介されている。
- ^ 公式ウェブサイトには、ワンダースワン版のクリスタルルーム(風のクリスタル)およびゴブリン(8匹)との戦闘の画像が掲載されていた。
- ^ ワンダースワンなどでのリメイクが見送られた理由として、田中弘道は、『I』から順々にリメイクすると『III』がリメイクされる頃にはハードが世代交代してしまうということ、およびFC版ではハードの限界を超えるプログラムがされていたため移植先のハードにも相応のスペックが要求されることを挙げている[13]。
- ^ 2004年10月7日に開催された「NINTENDO DS PREVIEW!」にて[16]。
- ^ 音源は基本的にファミコン版のサントラCDのものを使用している。ただし、一部サントラ未収録の音源に関してはファミコン実機から再収録が行なわれた。
- ^ ニコニコ動画とのコラボレーション企画。FFIIIチャンネル[1]を参照。
- ^ ただし、同じPlayStationフォーマットとはいっても完全な互換性があるわけではないので、収録されているすべてのソフトをプレイするためには複数のハード(PlayStation 2・3およびPlayStation Portable)が必要になる。また、収録されているのはあくまで「PlayStationフォーマットの歴代シリーズ」であるため、『FFI』〜『FFVI』に関してはリメイクないし移植版であり、オリジナル版と完全に同一のものではない。
- ^ しかし、エグゼクティブプロデューサーの田中弘道は「こんなの『FFIII』じゃない」と言われないようにしないといけないという趣旨の発言を各所でしている[16][15][14]。また、ファミ通.comでは、リメイクに伴いオリジナルのよさが失われる恐れがあることについて配慮する発言もしている[28]。
- ^ プロデューサーの浅野智也は、「リメイク思想」として「1. グラフィックの刷新/⇒擬似3D表現で構成」「2. ゲームのリバランス/⇒全ジョブで遊べるように調整」「3. シナリオの掘り下げ/⇒キャラへの個性付け&世界観設定の再構築」を挙げている(「/」は原文での改行を表す)[29]。
- ^ FC版ではアイテム欄のストック数は32個であった。なお、リメイク版でもでぶチョコボは健在であるが、アイテムの所持個数が増えているため、FC版におけるような実用性はなくなった。
- ^ このため、白魔法のサイトロや「こびとのパン」がほぼ無意味になった(まだ行っていないダンジョンの位置も表示される程度)。
- ^ オリジナルでは使いづらかったジョブや一部でしか使えなかったジョブでもラストのクリスタルタワーまでいける、というのがコンセプトであると述べられている[20]。
- ^ EP/Dの田中弘道が自身の関与する『FFXI』の影響を受けていることからこのように変更された[20]。これによるメリットして、各人の好みのジョブでゲームクリアが可能になったということがあげられる。他方、デメリットとして、ゲーム後半で手に入るジョブでも、必ずしもゲーム前半で手に入るジョブより汎用性・利便性が高いわけではないので、ゲーム前半でジョブが固定すると、それ以降に入手できるジョブにチェンジする必要性が実質的にあまりないということがあげられる。
- ^ FC版では「キャパシティ」というポイントを消費することでジョブチェンジが可能であった。
- ^ 石井宏之/羽生真樹編『ファイナルファンタジーIII 公式コンプリートガイド』(2006年、株式会社スクウェア・エニックス)27頁を参考にした。
- ^ 戦闘で出現する敵が減少したことについては、「戦闘画面で小さいキャラクターがDSの小さい画面で動きまわってもあんまり見えないから」とされる[31]。
- ^ 例えば、ランドタートル以外のすべてのボスのHPはFC版と比べて上昇している。中には3倍以上増えているボスもいる。他方、多くのボスの攻撃力は低下している。ただし、1ターンに複数回攻撃をしてくる敵もいる(特にボスキャラクターに顕著)。また、キングベヒーモスのように、FC版とは、全く「別物」になっているモンスターもいる。
- ^ 物理攻撃の強化は大幅なものであるが、攻撃魔法の強化はそれに及ぶ程ではないので、物理攻撃と魔法攻撃の均衡を失している。
- ^ FC版での「にげる」実行時のペナルティは「パーティ側の防御/回避率・魔法防御/魔法回避が0、敵側攻撃力が2倍になる」というもの。リメイク版では「パーティ側の被ダメージ計算結果を2倍にする」ように変更されている。防御や回避などのパラメータは通常時と変わらない。
- ^ 田中弘道によれば、FC版では「海に水没した世界」(その際、人々は石化されたという設定である)であったが、リメイク版では「時間が止められた世界」と定義し直しているという[34]。
- ^ 「もえるつえ」、「こおるつえ」、「ひかるつえ」は、それぞれ「ほのおのつえ」、「こおりのつえ」、「ひかりのつえ」に、「いかづちのや」は「ひかりのや」に変更されている。微妙なところでは、「ねこのつめ」が「ネコのつめ」と変更されている。
- ^ 削除されている武器は、オリハルコン(短剣)、ヌンチャク(棍)、トンファー(棍)、さんせつこん(棍)、モーニングスター(槌)、トールハンマー(槌)である。ただし、オリハルコンは別のアイテムとして登場する。
- ^ そのようなダンジョンとして、「ネプト神殿」(大幅な簡略化)・「ハインの城」(一部簡略化)・「水の洞窟」(一部簡略化)・「ゴールドルの館」(隠し通路廃止による一部簡略化)・「魔法陣の洞窟」(大幅な簡略化)・「暗黒の洞窟」(一部隠し通路の廃止を含む大幅な簡略化)・「ドーガの洞窟」(大幅な簡略化)・「古代の民の迷宮」(簡略化)・「エウレカ」(一部隠し通路の廃止を含む簡略化)・「クリスタルタワー」(一部隠し通路の廃止を含む簡略化)・「闇の世界」(簡略化)が挙げられる。
- ^ そのようなダンジョンとして、「古代の民の迷宮」・「エウレカ」・「クリスタルタワー」が挙げられる。
- ^ 敵と遭遇する場所では、「推奨レベル」が設定されており、主人公キャラクターがそのレベルより低ければエンカウント率は上昇する。逆に、推奨レベルよりも6以上レベルが高ければエンカウント率は低下する[35]。
- ^ スタッフインタビューの中では再現しようとしていたことがうかがえる発言がある[37]。
- ^ ただし、FC版の攻略本に描かれている天野喜孝の原画では、ジェネラル(ダークジェネラル)は斧を持っている。
- ^ たまねぎ剣士のみが装備できる、『FFIII』における最強の武器防具。オニオンソード、オニオンシールド、オニオンアーマー、オニオンヘルム、オニオレットのことを指す。なお、全体としての呼称は「オニオンシリーズ」や「オニオンの装備」など多様である。
- ^ 吉田明彦によれば、DSというハードの制約上、FC版のグラフィックイメージをそのまま3Dにすることができなかったとのこと。また、FC版と異なるデザインになったジョブとして、吉田明彦本人が挙げているのは、とりわけ、戦士・ナイト・賢者である[39]。
- ^ 各ジョブ名に併記されている英語表記は基本的に北米で発売されたDS版『FFIII』の公式サイトの表記による。二つ併記されている場合には二つ目の英語表記は、WEEKLYファミ通924号97頁による。英語以外の言語による表記については、たまねぎ剣士を除いて、それぞれの公式サイトによる。
- ^ これについてはデザイナーの吉田明彦がナイトのデザインに関しては比較的難航したと語っている[40]。
- ^ FC版では装備武器だった「しゅりけん」は「なげる」コマンドで使うように変更された。FC版では一回投げつけるごとに複数の手裏剣が対象に刺さったが、リメイク版では、投げつけたその1つのみが対象に刺さるという風にエフェクトが変更されている。また、「しゅりけん」以外にも通常の武器を投げることもできる。
出典
- ^ SQUARE ENIX MARKET
- ^ Google Play
- ^ Amazon.com: FINAL FANTASY III (Kindle Tablet Edition): Appstore for Android
- ^ Windows Phone ストア
- ^ a b Steam ストア
- ^ a b “『FF3』Steam版配信開始! 50%OFFで購入できるSteam版配信&スマホ版アップデート記念セールも開催”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage (2020年2月28日). 2020年3月7日閲覧。
- ^ 2007年テレビゲームソフト売り上げTOP500(エンターブレイン調べ)
- ^ 2010年テレビゲームソフト売り上げTOP1000(エンターブレイン調べ)
- ^ http://www.vgchartz.com/game/3310/final-fantasy-iii/
- ^ “【ヒットの秘訣完全版】本当はもっと低価格になるはずだった!?『ファイナルファンタジーIII』”. ファミ通App (エンターブレイン). (2011年12月31日) 2012年1月14日閲覧。
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- ^ 石井宏之/羽生真樹編『ファイナルファンタジーIII 公式コンプリートガイド』(2006年、株式会社スクウェア・エニックス)418頁。
- ^ 『WEELYファミ通』924号(エンターブレイン、2006年)41頁。
- ^ 『WEELYファミ通』1241号(エンターブレイン、2012年)。※週刊ファミ通2012年9月27日号新作ゲームクロスレビューよりにてゴールド殿堂入りと掲載されている。
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