バスケットボール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/20 23:42 UTC 版)
基本的なプレー(技)
パス
パス(Pass)とは、ボールを保持したプレーヤーが、ボールを他のプレーヤーに投げ渡すプレー。投げ方や方向に規制はない。
ドリブル
バスケットボールでは、ボールを手に掴んだ状態で移動する行為が禁止されているため、地面にボールを上から掌を使って叩きつけて跳ねさせ、これを連続的に行ってボールとともに選手が移動する。保持しながら移動したとみなされた場合反則となる。
ショット
自チームが得点するためにバスケットの上からボールを通すことあるいはそのための動作、ボールがバスケットへ至るまでの一連の流れのこと。シュートと呼ばれることが多いがこれは通称であり、日本バスケットボール競技規則では全てショットと称される。
リバウンド
敵・味方関係なく、ショットミスしたボールを取ることを、リバウンドと呼ぶ。リバウンドを取るために有利なポジションを取る行動をスクリーンアウトまたはボックスアウトという。
ブロックショット
相手の放ったショットをリング、バックボードに到達する前にボールが上昇中に阻止するプレー。ショットされたボールがリングに向けて下降中、もしくはバックボードに当たりリングに向かっている途中に触れるとゴールテンディングまたはバスケット・インターフェアターンノーバーとなる。
スティール
相手のパスをインターセプトやターンノーバーをしたり、ピボット、ドリブルなどでコントロールしているボールを奪い取るプレー。
スクリーン
ボールが無い場所で、相手選手の移動を制限する位置に立つこと。身体の接触があるためタックルの様な動きは反則となり、その場に停止している必要がある。
ポストプレー
- 攻撃の基点、中継点となるポジションを確保し、スクリーンとして機能したり、攻撃を展開するパスを出したり、ペネトレイトあるいはショットに持ち込むプレー。位置により、バックボード近辺をローポスト、フリースローサークル近辺をハイポスト、それらの中間をミドルポストと呼ぶ。
スローイン
デッドとなったボールをライブに戻し、ゲームを再開するために、攻撃権を持ったチームのプレーヤーが、アウト・オブ・バウンズ からインバウンズにパスをすること。制限時間が設けられ、スローイン行為中は試合時間が止められる。一旦審判員がボールを保持し、指示があるまでゲームは再開されない。
フリースロー
一方のチームがファウル、あるいは、特定のヴァイオレイションをした場合に、相手チームに認められるボーナスの一つである。フリースローサークル内のフリースローライン手前から、どのプレーヤにも防御される事無く ショットを放つ事が出来る。ペナルティーの種類によって、1投から3投までの間で、連続でスローされ、フリースロー1投がゴールすれば1得点が与えられる。ショットする際に、ボールがリングに触れるまでフリースローラインより前方には侵入できない。また、リングにボールが触れなかった場合はエアボールとして相手ボールとなる。さらに、ショットするプレイヤーは審判に渡されてから5秒以内に打たなければならない。最終投がスローされた後のプレーの再開方法には、数種類の場合が存在する。又、1996年と1997年の両年にはこのフリースローの全国大会が開催された。
フットワーク
フットワークは、プレーヤーの足運びのこと。バスケットボールは前後左右への素早い動きが要求されるので、すべてのプレーに関わる重要な基本動作である。オフェンスでは、歩数制限があり、その後ジャンプすることも必要である事から正確かつ俊敏な足運びが要求される。また、ダッシュからのサドン・ストップやピボットもオフェンスの重要なフットワークである。通常、ランニングショットの場合は、右手では左足踏切。左手では右足踏み切りとなる。ディフェンスでは、マークするプレーヤの動きに素早く反応して振り切られないよう移動する必要があるため、様々な方向への動きが要求される。サイドステップ、バックステップ、クロスステップなど様々な足捌きができなければならない。
- ボールキャッチ時のステップ
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- 両足着地状態でキャッチ:自由にピボットフットを決めステップすることが許される。その後次のプレーへ。
- 空中でボールをキャッチした場合。
- 片足ずつ着地:先に接地した足がピボットフットとなり、後に接地した足は、ピボットを使って自由にステップ可能。
- 片足でステップ後、ジャンプし次のステップで着地:浮かせた足を接地することは許されない。この状態からのドリブルも許されない。そのままの状態でボールを保持するかあるいは放す、2歩目で踏切りジャンプした後、ボールを放すこと(ショット、パス)以外は許されない。
- 一歩目片足でジャンプ次に両足同時に着地:これ以上のステップは許されない。そのままの状態でドリブルを開始するか、ジャンプしてボールを放すこと(ショット、パス)は許される。
ピボット
ピボットは、着地した状態で、ボールキープを行う時に使用するステップである。片足を軸足(ピボット・フット)にしてコートの同じ場所で接地し、もう片足を前後左右にステップして体の軸を動かし、相手を翻弄、動揺させたり、リズムを崩し、自分のパス、ショット、ドリブルなど次のプレーを容易にする。接地場所を移動することは出来ないが、その場所で回転することは許される。
- 両足接地の状態でボールを得た場合は、任意の足をピボットフットにすることが出来る。
- 片足ずつ着地してから行う場合、先に着地した足のみ軸足にすることが出来る。
- 一歩目を片足、2歩目を両足で着地した場合は、ピボットを行うことは出来ず、そのままジャンプしてボールを離すか、両足を着地した状態でドリブルを開始しなければならない。
- これらに違反してステップするとトラベリングとなる。
ボールを保持していない選手については、ステップに関する規制はない。
注釈
- ^ 『社会人のための英語百科』(大谷泰照、堀内勝昭監修)84ページに、アフリカ系アメリカ人の若者について「そこら辺のプレイグラウンドの連中でも、全日本の選手をはるかにしのぐレベル」と記述されており、日本とアメリカを比べるとバスケのレベルに極めて大きな差があるという主張が為されている。
- ^ FCバルセロナのバスケットボールチームなど、例外もある。
- ^ ストライプは規定に沿ったものであれば認められる
- ^ 3ポイントか2ポイントかは、ショットを行った位置で決定される。3ポイントエリアからジャンプし、ショット後に2ポイントエリアに着地しても3ポイントショットとなる。
- ^ ジャンプボールシチュエーションでは、オルタネイティング・ポゼション・ルールによるスローインでゲームを再開するので、ジャンプボールは試合開始の1回しか行わない。
- ^ NBAの場合の試合時間は12分4クォーター、計48分間で行われる。NCAAは前後半各20分ずつ。
- ^ 電光掲示板の場合、試合時間は、残り1分までは10:00、9:59、と秒単位で表示され、残り1分以後では59.9、59.8、と10分の1秒単位で表示される。得点板の場合9、8と1分ごとに残り時間を表示し、残り1分以後では1/2と1/4と30秒単位、15秒単位で表示するものが多い。
- ^ 試合ではこのルールを活かし、残り時間を有効に活用する。とりわけ接戦における第4クォーターの終盤では、オフェンスファウルやディフェンスファウル、タイムアウトによる試合時間の停止の利用が、勝負に重要な影響をもたらすことがある。これにより試合のクライマックスが形作られる
- ^ 残り時間0.0秒後の得点は、審判が判定する。残り時間0.0秒以前にショットしたプレイヤーの手からボールが離れていると判定されれば、得点となる。ただし、残り時間0.3秒以上の時スローインをした場合は、ボールキャッチ後のショットは認められるが、0.3秒未満の場合は、直接ダンクまたはタップした場合のみ得点が認められる。
- ^ ファイティングは、チームベンチ・パーソネル(ベンチメンバー)に対して宣せられる。 著しくスポーツマンシップに欠ける行為に関しては、大会主催者や所属連盟の判断により、以降の試合への出場停止が命じられる場合もある。
- ^ 2000 - 2001シーズンまではNBAではゾーンディフェンスそのものが禁止され、違反した場合にはイリーガルディフェンスというヴァイオレーションをとられていた。現在のNBAでは、オフェンスプレイヤーにマークマンとしてついていないディフェンダーに対して、ゴール下のペイントゾーンに3秒以上留まっていてはいけない、というヴァイオレーションが適用されている。
出典
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- ^ 『現代体育・スポーツ体系 (26)バレーボール、バスケットボール、ハンドボール』1984年 (p.128)では定説に対する異説として紹介している
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- ^ 「センターは3ポイントを打つべきじゃない」とレジェンドのシャックが言及
- ^ 公益財団法人 日本バスケットボール協会 登録者数推移
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- ^ “「スラムダンク」の井上雄彦さん、日本協会が特別表彰へ”. 朝日新聞デジタル (2010年6月10日). 2010年6月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月4日閲覧。
- ^ 井上雄彦『スラムダンク』第31巻 後書きより。
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