ネズミムギ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 01:12 UTC 版)
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近似種等
このように大きい小穂を穂状に、しかも間隔を開けて着けるものは他にないので、他の属のものと混同することはまずない。やはり大柄な小穂を穂状に着けるものにカモジグサをはじめとするカモジグサ属のものがあるが、それらの小穂は棒状で、非常に顕著な芒があり、混同することはない。しかし同属の近縁種に以下の種があり、この関係がややこしい。
- ホソムギ L. perenne L.
全体の姿はほぼ同じである。典型的なものでは、小穂の包穎が遙かに大きいことが大きな特徴となる。ネズミムギでは包穎が護穎よりやや大きいだけで、その長さは小穂全体の半分よりずっと小さい。ホソムギでは包穎が時に小穂全体の長さに近いほど発達し、小穂全体を主軸の側に包穎で抱え込むような姿となる。また、護穎に芒がない。このように典型においては両者はかなり異なるのだが、実際にはこの中間的な姿のものが結構多く、判断に困る例が少なくない。これは変異が多いと言うだけでなく、両者の種間雑種も簡単にできているらしい。この種もヨーロッパ原産で日本や北アメリカなどに広く帰化しており、日本でもよく見られる。ただしネズミムギよりはまれだとされる。
なお、ホソムギも牧草として使われ、 Perennial ryegrass の名で流通する。
参考文献
- 1 ネズミムギとは
- 2 ネズミムギの概要
- 3 ギャラリー
固有名詞の分類
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