セガ・マークIII
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ソフトウェア
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使用可能ソフトはマークIIIではマークIII専用ソフトの他、SG-1000/SC-3000/オセロマルチビジョン用ソフトである[29]。ただしカラーパレットがマークIIIの64色から近い色を取り出したセットとなるため発色が大きく異なり、全体的に暗くくすんだ画面表示となる[30]。
マークIII発売後、SG-1000/SC-3000/オセロマルチビジョン用ソフトは「全機種対応ソフト」と改称された。
専用ソフトは以下の3種類がある。
- マイカードマークIII[23]
- マークIII専用ソフトを記録したマイカード。当初マークIIIのソフト供給はすべてマイカードマークIIIにて行われた。最後のマイカードマークIII作品は『ウッディポップ』。パッケージのみゴールドカートリッジに似たもので、GOLD CARTRIDGEの表記がSEGA MYCARD MARK IIIになっており、容量表記はない。ゴールドカートリッジ時期に発売されたマイカード作品は他には存在しない。容量の限界がマイカードマークIIIが512Kbit(64KB)で、大容量化が技術的に困難であったことから、本来SG-1000/SC-3000/オセロマルチビジョンの下位互換用に設けられたROMカートリッジスロットを利用した大容量のゴールドカートリッジに移行した。
- ゴールドカートリッジ[23]
- セガから発売された、容量1Mビットから4Mビットのカートリッジ。基本的にマークIII専用だが、例外として全機種対応ソフト『ロレッタの肖像』は1Mビットだったためゴールドカートリッジとして発売された。地色を金とし、データ容量数を強調したデザインの箱とカートリッジラベルを特徴とする。カートリッジの色は当初は白、マスターシステム発売後にはSG-1000専用カートリッジの色と同じ黒色に変更された(スペースハリアー3Dの場合、カートリッジの色が白のまま)。
- シルバーカートリッジ
- 唯一のサードパーティーであるサリオから発売されたマークIII専用カートリッジ。ゴールドカートリッジに倣い地色を銀とし、データ容量数を強調したデザインの箱とカートリッジラベルを特徴とする。マスターシステム発売後に登場したため、カートリッジの色は黒のみ。
注釈
- ^ 「III」はローマ数字の3(Ⅲ)である。
- ^ 2017年4月に開設された『セガハード大百科』の新サイト[2]ではセガ・マークIIIの発売日を1985年10月20日としているが[1]、2002年3月に開設された『セガハード大百科』の旧サイト[3]および2002年1月発行の『セガコンシューマーヒストリー』では1985年10月発売と記載されている[4][5]。また、『コンピュートピア』1991年7月号のセガ・エンタープライゼスの駒井徳造専務(当時)へのインタビュー記事には1991年3月末までにセガ・エンタープライゼスが発売した家庭用ゲーム機の表が掲載されており、セガ・マークIIIは1985年10月発売と記載されている[6]。一方、セガ・マークIIIの発売を伝える1985年9月2日付の『日経産業新聞』、『ゲームマシン』1985年10月1日号、『トイジャーナル』1985年10月号の記事には1985年10月1日発売予定と記載[7][8][9]、また1985年11月発売(予定)[10][11]と記載されているものもあるなど、文献によってセガ・マークIIIの発売日の記述には違いがある。
出典
- ^ a b “セガ・マークⅢ”. セガハード大百科(新サイト). セガ. 2023年10月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月24日閲覧。
- ^ 今藤祐馬 (2017年7月14日). "セガ、「セガハード大百科」をリニューアル!歴史を紐解く「セガハードストーリー」連載開始". Game Watch. Impress. 2017年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月24日閲覧。
- ^ 北村孝和 (2002年3月6日). "セガ、ファンとの交流をはかる「セガコミュニティ」を公式サイト内に開設". Game Watch. Impress. 2013年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月24日閲覧。
- ^ “セガマーク3”. セガハード大百科(旧サイト). セガ. 2013年2月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月24日閲覧。
- ^ ファミ通DC編集部編「テレビゲームが進化する SEGA MARKIII」『セガ・コンシューマー・ヒストリー』、エンターブレイン、2002年2月1日、54頁、ISBN 9784757707894。
- ^ 長谷川清、駒井徳造「<遊びの世界を探る> 豊かな生活をアレンジする アミューズメント業界の雄 「セガ・エンタープライゼス」」『コンピュートピア』1991年7月号、コンピュータ・エージ社、24-29頁、doi:10.11501/3250169。
- ^ 「セガ、新ビデオゲーム機販売──多彩な色彩、スクロールも。」『日経産業新聞』、1985年9月2日、14面。
- ^ 「セガ社が家庭用上位互換機「マークIII」発表 機能アップ、「テレコンパック」も」『ゲームマシン』第269号(アミューズメント通信社)、1985年10月1日、5面。オリジナルの2019年12月1日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「セガ・マークⅢ 10月発売」『トイジャーナル』1985年10月号、東京玩具人形協同組合、102頁。
- ^ 「新機種セガマークIII新発売へ」『トイズマガジン』1985年10月号、トイズマガジン社、120頁。
- ^ 「怪物ファミコン席捲(中)なだれの仕掛け──低価格、市場制す。」『日経産業新聞』、1986年2月7日、3面。
- ^ a b “「GAME ON」トークイベント「セガハードの歴史を語り尽くす」レポート 歴代セガハードの生みの親が集結した夢のキャスティングが実現!”. GAME Watch. インプレス (2016年5月23日). 2022年8月2日閲覧。
- ^ “第2回:TVゲームグラフティー[〜1984年日本編]”. ファミ通.com (2012年12月14日). 2019年5月16日閲覧。
- ^ 中田宏之『任天堂大戦略 マリオがトヨタを超える日!』JICC出版局、1990年、p.32
- ^ 「国内用に、米国仕様機と同名のマスターシステム発売 セガ社、家庭用「マークIII」も上位互換機として」『ゲームマシン』第320号(アミューズメント通信社)、1987年11月15日、3面。オリジナルの2019年12月1日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「「セガ・マスターシステム」新発売 年末重点商品として投入、新ソフト4点も登場」『トイジャーナル』1987年11月号、東京玩具人形協同組合、128頁。
- ^ 大下英治『セガ・ゲームの王国』講談社、1993年、p.285
- ^ 大下英治『セガ・ゲームの王国』講談社、1993年、p.302
- ^ 内海一郎『任天堂ガリバー商法の秘密』日本文芸社、1991年、p.126
- ^ 逸見啓『任天堂・セガ』大月書店、1997年、p.45
- ^ 逸見啓『任天堂・セガ』大月書店、1997年、p.161
- ^ a b 大下英治『セガ・ゲームの王国』講談社、1993年、p.14
- ^ a b c d e f g h i “関連・周辺機器 セガ・マークⅢ”. セガハード大百科. セガ. 2022年10月3日閲覧。
- ^ a b 赤木真澄 (1985-12-15). “セガ社家庭用TVゲーム機 周辺機器2機種”. ゲームマシン 274: 6 .
- ^ 関連・周辺機器 | SG-1000 | セガハード大百科 | セガ
- ^ 「衝撃デビュー!マスターシステム」『Beep』1987年11月号、日本ソフトバンク、45-46頁。
- ^ TOKYO RGB HOSPICE
- ^ 関連・周辺機器 | マスターシステム | セガハード大百科 | セガ
- ^ 「セガ社家庭用ソフト70種」『ゲームマシン』第283号(アミューズメント通信社)、1986年5月1日、10面。オリジナルの2019年11月2日時点におけるアーカイブ。
- ^ 山村智美、下村一誠、奥成洋輔、堀井直樹 (2016年12月22日). "「セガ 3D復刻アーカイブス3 FINAL STAGE」インタビュー". Game Watch. Impress. p. 6. 2016年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月24日閲覧。
- ^ “「SEGA AGES 2500シリーズ」今後の展開やいかに!?~奥成プロデューサーインタビュー”. GAME Watch. インプレス (2008年1月21日). 2019年5月16日閲覧。
- ^ “【連載】セガハードストーリー第2回 本格的な家庭用ハード開発時代へ”. セガハード大百科. セガ. 2022年8月29日閲覧。
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