サラマンカの旧市街 サラマンカの旧市街の概要

サラマンカの旧市街

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/26 09:36 UTC 版)

サラマンカ旧市街
スペイン
Torre del Clavero
英名 Old City of Salamanca
仏名 Vieille ville de Salamanque
登録区分 文化遺産
登録基準 (1), (2), (4)
登録年 1988年
公式サイト 世界遺産センター(英語)
地図
使用方法表示

概要

サラマンカの町の始まりは古代ローマのころ属州ヒスパニアトラヤヌス帝によって建設された植民都市であるとされる。ローマ帝国が滅亡し、イベリア半島イスラム帝国の支配下に入ると、この地はイスラム化し、トレドグラナダと同様、イスラム文明を享受することになった。

古代ギリシアローマ学問やそれを発展させたイスラム学問がこの地にも集積され、中世ヨーロッパ世界にそれらを紹介する場となった。

レコンキスタが進み、この地がキリスト教圏になるとアルフォンソ9世によってサラマンカ大学が設立され、サラマンカは「知識を欲するものはサラマンカへ行け」と言われるほどになった。

大航海時代には、天文学の知識などが大いサラマンカ大学で研究される一方、反宗教改革異端審問の舞台にもなった。

サラマンカの市街はイスラム様式からヨーロッパのゴシック様式やサン・エステバン修道院のバロック様式などヨーロッパの建築文化が集積されることになった。また、酸化鉄を含んだ石材からなる建造物の町並みはサラマンカを比類なき美しい町であると賞賛されるにいたった。

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