カワサキ・1400GTR カワサキ・1400GTRの概要

カワサキ・1400GTR

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/11 20:33 UTC 版)

概要

1400GTR(Concours 14)
2010年欧州仕様モデルチェンジ前[1]
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
エンジン 1,352 cm3 4ストローク
水冷DOHC4バルブ直列4気筒
内径×行程 / 圧縮比 84.0 mm × 61.0 mm / 10.7:1
最高出力 114 kW (155 PS) / 8,800 rpm
(加圧 117.6 kW (160 PS) / 8,800 rpm)
最大トルク 136 N·m (13.9 kgf·m) / 6,200 rpm
車両重量 300 kg
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1400GTRは、カワサキのフラッグシップツアラーである1000GTRの後継車種として、長距離を快適に、それでいてスポーツ性能を失わない、クロスコンチネンタルスーパースポーツというコンセプトの基に開発が行われた。

車両解説

本車はZZR1400から派生したツアラーモデルであり、ZZR1400とエンジン・車体両面において多くの共通点を持つ。

エンジンは当時のカワサキの市販車両で最も高い最高出力を発生するZZR1400のをベースに吸気側に可変バルブタイミング機構を追加、中低速寄りの出力特性としたもので、ラムエアシステム加給時の最大出力は160馬力に達する。

フレームはZZR1400と同様のモノコックフレームでツアラー向けにより大きなキャスター角、長いホイールベースとなっており、動力伝達はシャフトドライブでリヤサスペンションにはシャフトドライブ特有のリヤリフトを抑制するためカワサキ独自のテトラレバーリヤサスペンションが採用されている。

ブレーキは前後ディスクブレーキでフロントはZZR1400同様ラジアルマウントキャリパーのダブルディスク、ABSは標準装備である。

装備面では前傾の緩やかなアップハンドル、クッションの厚いシート、搭乗者に十分な風防性能が得られる大型の電動式スクリーン、リヤキャリア、パニアケース、キーを使わずエンジンを始動でき、パニアケースの施錠・解錠にも適用されるる電気式キー認証システムKIPASS(FOBキー)、タイヤの空気圧監視システムを採用するなどツーリングにおける利便性を高めたものとなっている[2]

2010年と2015年にマイナーチェンジが行われ、主に安全性や快適性を高める変更がされている。2010年のモデルチェンジではトラクションコントロールが装備されたが、これはカワサキの市販車両では初装備である。ZZR1400は2012年に排気量の拡大を含む大規模なモデルチェンジをしているが、本車にはこのフィードバックはなく、エンジンの排気量は据え置かれている。

2016年をもって生産終了となったが、2022年現在も北米カワサキの製品ラインナップには残っている。


注釈

  1. ^ 北米大陸など。

出典

  1. ^ 1400GTR - 2010 Specifications”. 2012年11月24日閲覧。
  2. ^ a b 試乗インプレ カワサキ 1400GTR”. 2012年11月24日閲覧。
  3. ^ 1400GTR - 2008”. 2012年11月24日閲覧。
  4. ^ 1400GTR - 2009”. 2012年11月24日閲覧。
  5. ^ 1400GTR - 2010”. 2012年11月24日閲覧。
  6. ^ 1400GTR - 2011”. 2012年11月24日閲覧。
  7. ^ 1400GTR - 2012”. 2012年11月24日閲覧。
  8. ^ 1400GTR - 2013”. 2012年11月24日閲覧。


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