エースコンバット7 スカイズ・アンノウン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/19 03:03 UTC 版)
架空機/架空兵器
今作においては無人機がテーマのひとつとなっており、トレーラー公開当初よりクローズアップされているほか、ストーンヘンジなど過去作の兵器も登場している[40]。
航空機
- X-02S ストライクワイバーン(Strike Wyvern)
- X-02Aをベースに、EASAとノースオーシア・グランダーI.G.が共同開発した空軍単独採用モデルの戦闘攻撃機。
- 外見こそ原型機のX-02Aからあまり変化していないが、単座機だったX-02Aと異なり複座型コックピットを採用しており、ウェポンベイ、エンジンの形状が変化している他、不要となったベントラルフィンは除去され、カナード翼は速度域に応じて外反角がつく可変式となっている。改良されたダークファイア長距離空対空ミサイルに加え、スターファイア長距離空対艦ミサイル、アークライト電磁投射砲を装備可能で、X-02Aの弱点だった対地攻撃性能の低さを改善している。作中ではエルジアから離反したミハイが本機のパイロットとなり、シラージ域内に攻撃を加えるロングレンジ部隊と交戦、激闘の末トリガーによって撃墜された。
- 難易度に関係なくキャンペーンモードクリア後に隠し機体としてエアクラフトツリーに追加され購入可能となる。上記シチュエーションにおいてミハイは戦闘が佳境に入ると本機のレールガンを4連射してくるが、プレイヤーが本機に搭乗する場合は同様の連射操作はできない。
- ADF-01 ファルケン(FALKEN)
- 『2』で初登場し『5』でリファインされた大型戦闘機。ノースオーシア・グランダーI.G.が、南ベルカ国営兵器産業廠時代に開発したADFX-01/02をベースにCOFFINシステムやステルス技術、推力偏向ノズルなどの新技術を投入して開発した。
- 本作ではDLCによる追加機体として配信され搭乗することができる。
- ADFX-01 モルガン(Morgan)
- 『ZERO』で初登場した、ノースオーシア・グランダーI.G.の前身である南ベルカ国営兵器産業廠が試作した全天候多目的戦闘攻撃機。ADF-01の原型機ともなった機体で、大型双発エンジンやエンテ型の翼配置などに共通点を見出すことが出来る。
- 本作ではDLCによる追加機体として配信され搭乗することができる。
- CFA-44 ノスフェラト(Nosferatu)
- 『6』で初登場した、エストバキア連邦が開発した次世代ステルス艦上戦闘機。高い機体性能に加え、全方位多目的ミサイルランチャーや汎用レールガンユニットなどの先進的兵装を有しており、単機での殲滅戦闘をこなせる程その総合性能は非常に高い。
- 本作ではDLCによる追加機体として配信され搭乗することができる。
- XFA-27
- 『2』で初登場した、統合軍特殊戦術戦闘飛行隊「スカーフェイス」が運用したステルス艦上戦闘攻撃機。「究極」という開発コンセプト以外、開発国やメーカーも不明な謎の機体。
- 本作ではDLCによる追加機体として配信され搭乗することができる。
- ASF-X 震電II(Shinden II)
- 多彩な運用環境を想定して開発された新型支援戦闘機。上下二段配置の双発エンジンと可変式前進翼で高い運用性と安定した飛行性能を発揮する。
- 本作ではDLCによる追加機体として配信され搭乗することができる。 なお、本機が『AH』で初登場した際は「自衛隊と大河重工が共同開発した新型支援戦闘機の技術立証機」という設定であった。ストレンジリアル世界を舞台とした作品に登場するのは本作が初であり、自衛隊関連の設定は当然ながら適用されていない。
- ダークスター(DarkStar)
- 映画『トップガン マーヴェリック』に登場する極超音速ステルス戦闘機。他の航空機とは一線を画する高速飛行性能を持ち、5000km/h以上での飛行が可能。
- 本作ではDLCによる追加機体として配信され搭乗することができる。他社作品の架空機が登場するのはシリーズ初である。
無人兵器
- 今作における無人機は特徴的なエンジン音(パルス音)を放つ。一部の既存機体を無人機として改修した機体も登場する。
- 全ての無人機には自律型AIが搭載されており、AIが独自の判断で行動する「完全自律モード」と、主に有人戦闘機の管制を受ける「スレイブモード」の2種類が存在する。スレイブモードでは、管制を行う有人機が撃墜されると機動が鈍る欠点がある(この状態の無人機を、他の有人機が回収して管制を行うことは可能)。一方、完全自律モードは大規模な通信障害が起こった状態でも搭載したセンサー類に基づく自律航法によって問題なく機能するが、いざという時に命令を受け付けず、思いがけない行動をとって暴走するという重大な欠陥がある。
- アーセナルバード(Arsenal Bird)
- 今作の超兵器の一つである大型無人全翼機。全幅約1,100m、重量は10万トンを超える[41]。
- 前期型で初号機の「リバティ」と、武装の追加を行った後期型の2番機「ジャスティス」の2機が建造されている[42]。メイン2基・サブ6基の電動二重反転プロペラで飛行し、動力源となる電気は軌道エレベーターからのマイクロ波送電によって賄われるため、昼夜を問わず半永久的に飛行し続けることができる。軌道エレベーターを中心に2機が半径1200km[43]を周回飛行して防空網を形成しており、敵性航空機が防空圏に接近すると戦略AIの判断でリバティかジャスティスのいずれかを迎撃行動に移行させる。
- 元々は軌道エレベーター防衛用の兵器としてオーシア軍主導で開発されたが、開戦直後に軌道エレベーターやタイラー島とともにエルジア軍に接収される。以後はエルジア軍の戦力となりIUN国際停戦監視軍やオーシア軍の攻撃を幾度も退けたが、ストーンヘンジの戦いでリバティが撃墜されたことで防空圏の範囲は当初の半分以下にまで落ち込み、ジャスティスも有志連合による軌道エレベーター破壊作戦で撃墜された。
- 共通の兵装として多数の垂直発射型空対空ミサイルを搭載している他、自己防衛機構として受電した電気エネルギーを瞬間的に放電することで一時的に一切の攻撃を遮断するアクティブプロテクションシステム(APS)と呼ばれる偏向シールドを備えている[41]。ジャスティスではAPS再展開までの時間がリバティに比べて大幅に短縮されている他、新たに艦船を一撃で撃沈可能な対地攻撃用高出力レーザー砲と、機体下方部に存在する敵目標に対処するパルスレーザー砲を搭載している。これらの武装はAPS展開中は使用できない為、攻撃の際はAPSが解除される。最大の特徴は機体翼下に5×4の吊り下げ式格納庫を4個持ち、最大80基の武装を積載できる点である。格納庫には無人戦闘機MQ-101やミサイルの積載が可能で、主にMQ-101を搭載することで空中空母としての役割を果たしている。
- 打ち上げにはタイラー島のマスドライバーが使用されており、打ち上げの際には機体に補助用の固体ロケットブースターが取り付けられた。
- MQ-101
- アーセナルバード下部に格納庫に埋め込み式で搭載される無人戦闘機(パラサイト・ファイター)。外見はX-47Bに酷似している。
- 元々はオーシア連邦が開発していたものだが、アーセナルバードもろとも現地のノースオーシア・グランダーI.G社の生産施設をエルジア側が接収したため、エルジア軍が運用している。生産施設は戦中も拡大しており、ISEVの構造体生産工場が本機の無人生産工場になっている。
- 主翼を折り畳んで上下反転した状態で搭載されており、母機から投下後、反転するとともに空中で主翼を展開し飛行する。運用としては母機の防御のほか、先行して目標地点に展開し、露払いとしての役割を果たす。武装はミサイルと機関砲を持ち、自衛用にチャフやフレアも搭載されている。一旦投下された後でも、発進時と殆ど逆のプロセス[注 12]を行うことで母機へ格納できるようになっている。軌道エレベーターやアーセナルバードに向けて発射されたミサイルの射線上に割り込み、自ら盾となって防衛するなど、無人機であることを活かした戦術を取る。
- ヘリオス(Helios)
- アーセナルバードに搭載される長距離ミサイル。一定範囲内の目標を熱と衝撃で破壊する。炸裂時の青白い閃光が特徴的。弾頭を輸送中の車両や輸送機が攻撃されると、誘爆することがある。
- サプライシップ(Supply ship)
- アーセナルバードに搭載される兵装や、MQ-101の航空燃料および兵装の補給機。リニアエアロスパイクエンジンを採用していることが特徴[41]。
- タイラー島のマスドライバーによって打ち上げられ、ピギーバック輸送されるサプライユニットをアーセナルバード下部に連結し、アーセナルバード内部の機構を通じて各所へ補給される。通常は2隻単位で射出され、片方が物資を積載したサプライユニットを載せ、もう片方には何も載せず射出される。何も載せていない方はアーセナルバードから空のサプライユニットを受け取り、もう片方の機がサプライユニットをアーセナルバードに連結させることで補給を完遂させる[41]。タイラー島の戦いでは両機ともサプライユニットを搭載している状態で登場し、撃墜後の爆発からヘリオス弾頭を輸送していたことがうかがえる。
- MQ-99
- エルジアによって運用される小型無人多用途戦闘機。形状はEADS バラクーダに酷似しており、機首下面にはF-35のEOTSのようなセンサーが装備されている。武装はミサイルと機関砲を持ち、自衛用にチャフ・フレアを射出可能。
- 機体規模は輸送コンテナに格納できるほどコンパクトであり、内部に設けられた展開式ランチャーを介しゼロ距離発進が可能となっている[注 13]。その展開・隠蔽能力の高さから開戦直後にオーシア各地の港に停泊中の貨物船に積載されたコンテナから射出され、オーシア軍の艦船に多大な損害を与えた。作中でもこれを内蔵した輸送コンテナを搭載したトラックが敵ユニットとして登場する他、輸送コンテナを多数搭載して一種の仮設空母としたコンテナ船も登場する。ユージア大陸においても自動邀撃システムを構築することでオーシア軍の進撃を困難なものにし、オーシア軍は懲罰部隊を出撃させることで自動邀撃システムの範囲を特定することになる。
- 衛星破壊作戦後は不調をきたすようになり、アンカーヘッドではEASA所属の連絡機を護衛していた無人機に呼応して勝手に発進しストライダー隊と交戦する。
- ADFX-10[注 14] / ADF-11 / ADF-11F レーベン(Raven)
- ノースオーシア・グランダーI.G.がEASAと共同開発した新型戦闘機で、ADFシリーズの最新モデル。ノーズユニットである無人戦闘機「ADF-11」と、それに装備する様々な用途のウイングユニットで構成される。
- 本作で登場するF型はウイングユニットのうち制空戦闘仕様の「RAW-F」を装備した仕様。COFFINシステムを搭載した有人機型も開発されている。
- 有人機型はDLCによる追加機体として配信され搭乗することができる。
- コプロ(Copro)
- F/A-18FやSu-35Sなどの有人機のコックピット座席にマウントされた球体型の無人制御・操縦補助AIユニット。搭載機はキャノピーの左右にライン状のライトが設置されているのが特徴で、非交戦モードでは青色、交戦モードでは赤色に発光する。一部の機体はIFFを偽装してオーシア軍になりすますことで敵を攪乱する任務に従事した。有人機をリーダー機とすることで有人機に追従するスレイブモードに切り替えることも可能である。スレイブモードはリーダー機が撃墜されると戦闘機動が取れないという弱点があり、別の有人機が回収することで再び戦闘機動が可能となる。ミハイが乗る機体の後部座席にも同様のユニットが装備されており、操縦の補助と飛行データの記録を行っている。
- SLUAV(Submarine-Launched Unmanned Aerial Vehicle)
- 原子力潜水艦アリコーンに搭載されている無人航空機。ロッキード・マーティン コーモラントに酷似している。
- アリコーンから水中発射可能で、戦闘機として使用される他、誘導砲弾の終末誘導にも使用される。アンカーヘッドでの戦闘ではアリコーンのレールキャノンから発射された誘導砲弾の終末誘導に使用された他、PX80443海域での戦闘ではSACSと共に展開してオーシア軍部隊と交戦した。
- 環太平洋戦争においてユークトバニア海軍が潜水空母リムファクシに本機に似たUAVを搭載していたが同型機かは不明。
- バリアドローン(Barrier drone)
- 原子力潜水艦アリコーンに搭載されている無人航空機。六角形の胴体に複数のローターを備えたマルチコプター。
- 自機を中心とした一定範囲内に電磁バリアを展開することでミサイルや機関砲を防ぐことが可能で、複数機が同時に展開することで空中に壁を作ることができるが、電磁バリアは展開までに時間がかかるため、その隙に撃破される可能性がある。また、バリアを展開して一定時間が経過すると墜落する。
- PX80443海域での戦闘においてアリコーンから射出され、自艦防御手段の一つとして用いられた。
地上兵器
- ストーンヘンジ
- エースコンバット04で登場した8基の超巨大レールガンとその稼働用設備からなる施設群。元々は小惑星ユリシーズの迎撃を目的として国際共同開発されたもので、ユージア大陸中部の中立国・サンサルバシオンのハッティーズ砂漠に建造された。一方でその長射程と絶大な火力は兵器転用すれば大陸規模の対空システムとなり得るものであり、大陸戦争時に旧エルジア共和国軍が接収したことで戦略兵器へと転用され、一時期ユージア大陸の大部分の制空権を掌握するも、ISAF空軍の空爆を受けその大半が破壊された。
- 2019年時点では施設は完全に放棄されていたが、隕石の破片によりダメージを受けて整備中だった4号砲だけがISAFの空爆を逃れて残されており、第二次大陸戦争においてアーセナルバードへの対抗策として目をつけたオーシア軍によって秘密裏に接収され、補強工事などを経て何とか復旧することに成功した。しかし10年以上に渡ってメンテナンスが行われず放置されていたため経年劣化が酷く、基盤システムの一部が復旧できた程度であり、稼働用の原子炉及び弾道計算用のスーパーコンピュータは使用不可能となっていたため、電源車による外部からの電力供給と測量員によってその機能を補っている。
艦艇
- 空母ケストレルII
- キャンペーンモードで登場するオーシア国防海軍の最新鋭空母。
- 開戦時のエルジア軍による奇襲攻撃により、オーシア軍の空母戦力やIUN国際停戦監視軍の艦艇は大きな損害を受けていたが、本艦は航行中であったため被害を免れ、直ちに反撃として艦載機部隊がエルジア王国首都ファーバンティを攻撃するが、エルジア軍の反撃を受け攻撃は失敗する。その際に艦載機部隊が発射したミサイルが市街地で爆発したり、撃墜されたエルジア軍機が住宅街に墜落するなどして民間人に被害を与えたことがエルジア王国国内外のメディアで大きく取り上げられている。その後両面作戦において再びファーバンティ攻撃任務に当たるがまたしても艦載機部隊が民間人を誤爆して被害を与えた上に、エルジア軍の反撃を受け撃沈された。
- 空母アドミラル・アンダーセン
- 環太平洋戦争にて空母ケストレルの艦長として活躍した「ニコラス・A・アンダーセン」の名を冠したオーシア国防海軍空母。
- 開戦時はまだ艤装中の状態であり、エルジア軍の無人機による攻撃により損傷。その後修復され、陸上機・艦載機問わず多数の戦闘機を搭載しユージア大陸へ輸送していたが、途中でガンター湾の西で座礁し放置されていた。終盤においてADF-11Fの奇襲を受けたトリガーとカウントが緊急着艦し、損傷が軽微だったため短期間で修復され、最終作戦において前線基地として使用された。
- 空母アルバトロス
- キャンペーンモードおよびVRモードで登場するIUN国際停戦監視軍所属の空母。どこの国家が保有しているかは明らかにされていない。
- 自由エルジアとの戦いではプレイヤーが選択する機体が艦載機の場合、メビウス1とオメガ11を発艦させる。灯台戦争初戦においてフォートグレイス基地に停泊していたが、エルジア軍の空襲を受け撃沈された。
- 空母ヴァルチャー
- キャンペーンモードで登場するIUN国際停戦監視軍所属の空母。
- 開戦直後、ガンター湾に在伯していたためエルジア軍の攻撃を受けるが、航空隊を喪失しつつも湾からの退避に成功する。その後、フォートグレイス基地飛行隊と合流し両面作戦の東側を担った。
- 『エースコンバット5』にも同名の空母が存在するが、シンファクシ級潜水空母「シンファクシ」によって撃沈されており、その後浮揚修理を行った同一艦なのか、新造した艦なのかは不明。
- 揚陸艦ワッグテイル
- オーシア国防海軍所属の揚陸艦。同型の揚陸艦である「サンバード」「バンティング」と共に泥沼の戦場と化したタイラー島から味方の上陸部隊を回収するため沿岸部に待機しており、タイラー島に飛来したロングレンジ部隊に対して味方の撤退支援を要請する。
- いずれの艦もサン・アントニオ級ドック型輸送揚陸艦に酷似している。
- 原子力潜水艦アリコーン
- SP MISSIONに登場するエルジア海軍即応予備艦隊特殊戦闘艦部隊所属の潜水航空巡洋艦。艦長はマティアス・トーレス大佐。大量破壊兵器を搭載しているとの情報を入手したオーシア軍によって鹵獲作戦が展開されるが、トーレス大佐がエルジア軍からの離脱を宣言して反乱を起こし、オーシア軍鹵獲艦隊を壊滅させた後に行方を晦ました。以降、SP MISSIONではこの艦の行方とトーレス大佐の目的を主軸とした物語が展開されることとなる。
- 元はユークトバニアがシンファクシ級の拡大発展型として建造された戦略級ミサイル潜水空母。実戦投入されないままSTART-3(第三次戦略兵器削減条約)に基づき廃棄が決定しスクラップとなる予定だったが、実際にはゼネラルリソース社のグループ企業であるGRマリン・アンド・シップスなどによって大規模改修が行われ、その後エルジア王国が購入した。潜水艦、空母、ミサイル巡洋艦の機能を併せ持ったトリマラン構造の巨大多機能潜水艦であり、その性能はOIAのデイビッド・ノースから「パワープロジェクション能力は空母打撃群に匹敵する」と分析されている。
- 衛星追跡艦シルバーアイ
- SP MISSIONに登場。アリコーンの砲撃阻止に失敗し、2発目のレールキャノンの発射を許すと核砲弾がオーレッドに向かうことを報告する。
特殊兵装
本作に登場する航空機用の架空の武装は、年代設定が2019年まで進んだ影響か架空機に搭載される隠し要素としてではなく、F-15CやSu-33など一部の実在機にも装備可能な特殊兵器として用意されている。そのため、通常の機体購入に付随した特殊兵装の追加購入として獲得するものとなっている。
- EML(ElectroMagnetic Launcher / 汎用レールガンユニット)
- 航空機搭載型の小型レールガン。機体中心下部のハードポイントに搭載する武装としてユニット化され、開閉式フェアリングを備える。F/A-18F用のものとSu-33用のものは同じデザインだが、X-02S用はサイズ・形状・発射形態への移行シーケンスが大きく異なる。また、CFA-44用のものは機体上部に2基設けられたウェポンベイ内に装備しており、他の機体のものよりも威力が抑えられている代わりに2連射することが可能。
- 弾速は極めて速く威力も大きい一方で、無誘導で命中範囲も狭いため、その運用には高度な技術を要する。
- 搭載可能機体:F/A-18F、Su-33、X-02S、CFA-44
- PLSL(PuLSe Laser / パルスレーザー)
- 高出力レーザーを断続的に連射する対地対空両用兵装。次世代の航空機関砲として開発され、従来の機関砲と比較して有効射程と弾速が向上している。照射された際の装甲板の蒸発による威力の低下が考慮されている。レーザーと名が付くが弾速は光速ではなく、命中させるには偏差射撃が必須となる。雲に当たるとレーザーが散乱してしまうため、雲の中や雲に遮られている敵には当たらない。
- ADF-11FやDarkStarでは固定兵装として装備されている。
- 搭載可能機体:F-15C、MiG-31B、Su-57、ADF-11F(固定兵装)、DarkStar(固定兵装)
- TLS(Tactical Laser System / 戦術レーザーシステム)
- 高出力レーザーを目標に照射し続ける特殊兵装。照射型のレーザーを発射し標的に照射時間に比例したダメージを与える。F-15EとSu-37が装備できるものは機体下部に吊り下げ式で搭載できるようになっている。ADFX-01のものは機体上部にピギーバック搭載されており、ADF-01のものは機体に内蔵されており使用時のみ変形しレーザー砲が露出する。ADF-11Fのものは機首部に搭載されている。レーザーの色はADF-01のみが青色で、他は赤色である。本作では過去のシリーズ作品に比べ威力が低めに抑えられている一方で、照射を中断せずに標準ミサイルへの切り替えとその発射が可能となっている。雲に当たるとレーザーが散乱されてしまい、雲の中や向こうに居る敵には当たらない。
- 搭載可能機体:F-15E、Su-37、ADF-11F、ADF-01、ADFX-01
その他
- SRC-03a[注 15]
- アリコーンのセイル前方、飛行甲板部に格納式で搭載されている128口径600mmレールキャノン。砲身長76.5m、推定出力500MJ、推定射程3000㎞[注 16] の艦載砲としては破格の規模と性能を誇る砲で、戦略精密爆撃や対空制圧砲弾による対空攻撃が可能。
- NBW-02[注 17]
- アンカーヘッドでアリコーンが補給を受けた際に2発搭載した、核出力1キロトンの強化型放射線弾頭を収めた200mm戦術核砲弾。全長400mm、重さ98kg。NBWとは「Neutron Bomb Warhead(中性子爆弾弾頭)」の略称。核ではあるが威力が小さく、着弾点から半径400m以内の人員を殺傷する程度。
- マティアス・トーレスらアリコーンの乗務員は、これをアリコーンが有する600mmレールキャノンを用いて大陸戦争終戦記念日に沸くオーシア首都オーレッドに撃ち込んで壊滅させ、「100万人を虐殺」[注 18]することで「1000万人を救済」することを目論んでいた。
- NAR-01b-HVP
- NBW-02に装着する装弾筒。厚さは合計400mmあり、NBW-02の口径200mmと合わせて600mmレールキャノンで発射可能となる。全長3000mm。重さはNBW-02含めて974kg。NARは「Nuclear Artillery Round」の略称で、HVPは「Hyper Velocity Projectile(超高速発射体)」の略称。
注釈
- ^ 過去作であるエースコンバット アサルト・ホライゾンではPC向けも発売されていたが、日本では発売されていない。
- ^ Unreal Engine4のプラグインが提供されている。
- ^ 『エースコンバット2』の場合、雷雲の影響でレーダー性能が低下する演出を導入したミッションが登場する。
- ^ 日本語版では「大公国」と「王国」の表記が混在しているが、英語版では大公国の訳に相当する「Grand Duchy」のみが使用されている。
- ^ これらは表向きこそ「贖罪としての奉仕活動」とされているが、真の目的は自動邀撃システムの穴を突くための瀬踏みであり、長距離戦略打撃群編成のための布石であった。この事実は「栄転」することとなるトリガー、カウントの2人を除いて知ることはなかったが、フルバンドは気付いていた節がある。
- ^ ミッション中のモブ隊員は基本的にF/A-18Fに搭乗している。ムービーでは格納庫内のシーンや離陸シーンにF-15Cも確認されている。
- ^ オーストリッチは通信上のみ登場する。
- ^ 日本語では「エルジア海軍」や「エルジア王国海軍」、英語では「Erusean Navy」や「Erusean Royal Navy」といった表記ゆれがある。
- ^ ロングキャスターは「戦艦」と呼ぶがHUDの表示では「巡洋戦艦」を意味する「BATTLE CRUISER」と表記されており、CGモデルもキーロフ級ミサイル巡洋艦に酷似している。
- ^ 空戦時に敵機のパイロットの方向感覚を攪乱させる目的で、機首下面に偽のキャノピーを描いた塗装。現実でもカナダ空軍がCF-18 ホーネットの塗装として採用している。
- ^ また、実際にミミック隊の部隊マークはコウモリをモデルとしたものとなっている。
- ^ 格納庫下部から展開するアームに反転した状態で接続し、アームを収納すると同時に主翼を折り畳んで格納する。
- ^ なお現実世界においても、アメリカ空軍研究所のLCAAT (低コスト航空用航空機技術) 計画に基づき開発されたステルス無人戦闘機の技術実証機クラトスXQ-58ヴァルキリーにおいて、開発メーカーのクラトス社がアメリカ空軍にコンテナ1個で展開可能なXQ-58用打上げランチャーを提案している。
- ^ MUSIC PLAYERでの同機との戦闘時のBGMより。型番に関しては作中では一貫して「unknown」と表示されている。
- ^ 劇中ではこの名称で呼称されることはなく、単に「レールキャノン」と呼称されている。
- ^ なおこれはカタログスペック上のものであり、実際はステルス航行用のリチウムイオン電池などを併用することにより5000㎞以上離れた目標に撃つことも可能である。
- ^ 劇中ではこの名称で呼称されることはなく、「戦術核砲弾」か単に「核砲弾」と呼ばれている。
- ^ 小型核ではあるが、オーレッドは9月14日時点で100万人規模の戦勝デモおよび反戦デモで密集しており、終戦記念日当日はさらなる人出が予測できた。
- ^ 後述の通り、エイブリルが裏から根回ししたところも大きい。
- ^ 史実においても、ロッキード社のテストパイロットであったダリル・グリーネマイヤーが、独自にジャンクパーツを集めてF-104「N104RB レッド・バロン」を組み立てた。
- ^ 実際に戦争を主導したのはハーリングではなかったが、物語の舞台である2019年時点では環太平洋戦争(ベルカ事変)の詳細な報告書は未発表であった為、民間人だったエイブリルは事実を知らなかったと思われる。詳しくは『環太平洋戦争』を参照。
- ^ ミハイに撃墜される直前にはトリガーに助けを求めている。
- ^ オーシア軍が遺跡を調査していると言う情報を入手していたが、遺跡が何のことかまでは気付いていなかった。
- ^ その後バンドッグに「お陰で貴様は飯と寝床に困らない。国民に感謝しろよ」と言われた。
- ^ 実際にSP MISSIONでは(犠牲を強いた挙句利用された為)激昂してクレメンスに殴り掛かったり、最終的にはトリガーの暗殺も依頼していた事が露見した為か彼に鉄拳制裁をお見舞いしている。
- ^ ミッション5で基地がエルジアの爆撃機に破壊され死亡すると、カウントに「ざまあみろ!」と言われスペア隊から喝采が起きるほど。
- ^ AWACSであるバンドッグにすら「守る価値があったとは思えん」と言われる。
- ^ 作中冒頭のニュースでは「前大統領」と表記されている。『エースコンバット5』のエンディングでは2013年時点でも大統領職に就いているが、短編小説『蒼い鳩のその後』ではピルグリム1号出立前(2012年頃)の時点で元大統領と表記されている
- ^ 暗殺を指示したAWACS「アルガス」はカール大尉を偽者と判断している。
- ^ 公式サイトの紹介では「先進兵器戦略戦術分析部」と記述。
- ^ SP MISSION2のブリーフィングでは、「素直に命令に従うパイロットが数人いればいい」「エースパイロットは必要ない」という趣旨の発言をしている。
- ^ アリコーン艦長のトーレス大佐の目的は「アンカーヘッドでの補給と確保させた戦術核砲弾のアリコーンへの搭載」であり、それにはアンカーヘッドのエルジア軍部隊が障害となっていたため、工作員を使って「アンカーヘッドに集結する海軍戦力にアリコーンも合流する」という偽情報を流布しトリガー達にエルジア軍を排除させることで補給を受けられやすくするように仕向けていた。そしてこの目論見は成功し、混乱するアンカーヘッドに入港したアリコーンは補給と核砲弾搭載を行うことができた。
- ^ マニュアルによると「イオネラはローザと同い年」としており、EDムービーのGAZE誌では「18歳」と記述している。
- ^ この癖は自身の飛行データを利用して作られたADF-11FのAIにも反映されている。
- ^ Mission16で無人機がロングレンジ部隊に攻撃を仕掛けた際、「作ったやつは大馬鹿野郎だな」というカウントのぼやきに(自分が製作者であることを伏せて)「もっと別のものが作りたかったのかもしれないな」と答えている。
- ^ ミッション中に表示される無線画面では所属がEAF(=エルジア空軍)と表記されているのが確認できる。
- ^ もっとも、この発言の後に「もういないがな」と付け加えられている。
- ^ カウントは詐欺師の声と称し、他の隊員たちも不信感を露わにした。
- ^ この時の発言から、救済云々は単なる口実に過ぎず、ただ核攻撃により100万人を虐殺することが目的だったともとれる。
- ^ なお、核砲弾発射に成功した(=ミッション失敗)場合は、ひとしきり笑った後「美しい」と口にしている。
- ^ 別枠としてエイブリル機仕様があり、こちらはフリーフライトでのみ使用可能。
- ^ a b 通常仕様に加えて、別枠としてトップガン マーヴェリック仕様がある。
- ^ 機体名は変えられているが、機体形状からSu-57のトップガン マーヴェリック仕様となる。
出典
- ^ a b 英語版公式サイトより。
- ^ a b @PROJECT_ACES (2023年11月22日). "【#ACE7 全世界販売本数500万本突破】". X(旧Twitter)より2023年11月23日閲覧。
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