インフィニティ・ガントレット メディア展開

インフィニティ・ガントレット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/13 18:37 UTC 版)

メディア展開

ビデオゲーム

本作の刊行直後、そのストーリーラインを元にしたビデオゲームがカプコンから2本発売された。格闘ゲームマーヴル・スーパーヒーローズ』は1995年にアーケードでリリースされ、1997年にセガサターンPlayStation移植された[86]。1996年にリリースされた『マーヴルスーパーヒーローズ ウォーオブザジェム』はスーパーファミコン用の横スクロールアクションゲームである[87]

2017年9月にカプコンは対戦格闘ゲーム『マーベル VS. カプコン:インフィニット』をPlayStation 4Xbox OneMicrosoft Windows向けに発売した。本作が直接の原作ではないが、一部のストーリー要素が取り入れられていた[88]。カプコンは発売直後に同作の世界トーナメント「Battle for the Stones」を開催した[89]。優勝者には賞金と電飾されたインフィニティ・ガントレット型トロフィーが授与された[90]

アナログゲーム

2011年10月、ウィズキッズ社はコレクティブルミニチュアゲーム「ヒーロークリックス (Heroclix)」について、本作をモチーフにしたトーナメントを翌2012年に開催することを告知した[91]。大会に参加する店舗は、ヒーロークリックスのブースター・パックを最小限購入することで、無料のゲーム・キットを受け取ることができた[92]。トーナメントは1月から8月まで毎月1ラウンドずつ進行した。各ラウンドの参加プレイヤーには特別なゲーム・ピースが配布され、優勝者には本作のストーリーに登場するキャラクターの限定ピースが授与された。全8ピースの参加賞を組み合わせると、サノスがデスに贈った神殿となる[93]。これはヒーロークリックスのトーナメントとして当時最大規模だった[94]

テレビアニメ

テレビアニメシリーズ『スーパーヒーロー・スクァッド・ショウ (The Super Hero Squad Show)』では第1シーズンに「インフィニティ・ソード」が登場したほか、第2シーズン(2010年 - 2011年)で本作のストーリーが大まかに再現された。グリプトナイト・ゲームズは2010年にタイアップ作品『マーベル・スーパーヒーロー・スクァッド: インフィニティ・ガントレット』を複数のプラットフォームで発売した[95]

2014年、アニメシリーズ『アベンジャーズ・アッセンブル』第2シーズンの前半で本作のストーリーが使われた[96]。サノスが主要キャラクターとなる2013年のクロスオーバー作品『インフィニティ』(原作ジョナサン・ヒックマン、原画ジム・チャン、ジェローム・オペナ、ダスティン・ウィーヴァ―)からも、サノスの配下ブラック・オーダーなどの要素が取り入れられた[97]

映画

2011年の映画『マイティ・ソー』では、ファンへの隠れメッセージとして、ジェムがはめ込まれたインフィニティ・ガントレットのプロップが登場した。このときまだマーベル・スタジオマーベル・シネマティック・ユニバースに本作を取り入れる決定を下していなかった。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)ではタイトルロール後にジェムのないガントレットを着用したサノスが写され、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年)では『マイティ・ソー』のガントレットが偽物だったことが明かされた[98]。2018年の映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』 は本作のコンセプトと主題を借用しており、サノスがインフィニティ・ストーンを集めるストーリーとなる[99]


  1. ^ 定期的に刊行されるが、終了号があらかじめ決められているコミックブック・シリーズ。その中でも短いものはミニシリーズと呼ばれる。またこれに対し、号数を限定せず、廃刊されない限りいつまでも続くものはオンゴーイング・シリーズ英語版またはレギュラーシリーズと呼ばれる。
  2. ^ "tie-in issues"、クロスオーバー関連号。
  3. ^ 籠手、もしくは長手袋。
  4. ^ 制作者が著作権を保有する作品。アメリカのメインストリーム・コミック界では一般的ではないが、大手出版社がクリエーター・オウンド作品専門のインプリントを設立することもある[7]Dreadstar はマーベルのインプリントエピック・コミックス英語版から刊行された。
  5. ^ 月刊コミックブックの特別号で、年刊で発行されるもの。
  6. ^ マーベル社は1989年にロナルド・ペレルマンの会社マクアンドリューズ&フォーブスによって買収された[14]
  7. ^ それまでにもマーベル社のキャラクターは互いに関わり合いを持ってきたが、そのようなストーリーはいずれかのキャラクターの個人タイトルで完結するのが普通であり、他の月刊タイトルのスケジュールやプロットに直接影響を与えることはまれだった。1985年の『シークレット・ウォーズII』はマーベル社で初めて月刊タイトルとのクロスオーバーを行ったリミテッド・シリーズであった。それ以後、月刊タイトル間のクロスオーバーが行われる頻度は増えていったが、『シークレット・ウォーズII』の刊行形態が再び採用されたのは『インフィニティ・ガントレット』が初めてだった[13]
  8. ^ コミックブック制作では、原作者と作画家の間で密な共作が行われる場合もあれば、分業に近い場合もある。「マーベル・メソッド」と呼ばれる制作形態では、作画家にもある程度ストーリーの決定権や創意の余地が与えられる。完全なスクリプトを作製する方式では、作画家にとっての自由度が狭められる。
  9. ^ 当時コミック専門店の多くはバーコードリーダー英語版を導入していなかった。また出版社にとっては、このような相違点があると異なる版を見分けやすいのも利点だった。ニューススタンドは売れ残ったコミックブックを返品して払い戻しを受けることができたが、専門店にはそれが許されていなかった[24]
  10. ^ 本作と同年の1991年に刊行されたDC社の作品。
  11. ^ コミックのプライス・ガイドは複数の発行元から出されており、それらは必ずしも一致しないので、価格が落ち着いた時期やその値は正確に決められない。
  12. ^ このフィギュアセットのサノスは既存製品のリペイントである。先行版でもインフィニティ・ガントレットは付属していた。






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