アンドラーシュ・シフ
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受賞歴・栄典
- 1974年:第5回チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で第4位入賞[1]。
- 1975年:リーズ国際ピアノ・コンクールで第3位入賞[1]。
- 1991年:バルトーク賞を受賞。
- 1996年:ハンガリー最高の栄誉であるコシュート賞を受賞。
- 1997年:コペンハーゲンでレオニー・ゾンニング音楽賞受賞。
- 2007年:英国王立音楽院バッハ賞を受賞[5]。ブダペスト、デトモルト、ミュンヘンの高等音楽院の名誉教授の称号を授与される[5]。
- 2008年:ウィグモア・ホールでの30年にわたる出演を記念してウィグモア・ホール・メダルを授与された[5]。
- 2009年:オックスフォード大学ベリオール・カレッジの特別研究員に選出される。
- 2011年:シューマン賞を受賞。
- 2012年 ゴールデン・モーツァルト・メダル、プール・ル・メリット勲章、ドイツ連邦共和国功労勲章大功労十字星章を授与される[1]。
- 2013年12月:ロイヤル・フィルハーモニック協会からゴールド・メダルを贈られる[1]。
- 2014年7月:リーズ大学から名誉音楽博士号を授与される[1]。
- 2014年6月:イギリス女王エリザベス2世よりナイトの爵位を授与される[1]。
- 2015年:ECMレーベル「シューベルトの後期ピアノ作品集」でICMA賞(国際クラシック音楽賞)の独奏器楽部門、レコーディング・オブ・ザ・イヤーを受賞[8]。
主な演奏活動・評価
1970年代に各コンクールでの活躍が始まると、ほぼ同年代のコチシュ・ゾルターン、ラーンキ・デジェーと並んでハンガリーの「若手三羽烏」として売り出された[7]。当時ソ連型社会主義体制であったハンガリー人民共和国にコンクール出場を求められており[12]、「このコンクール歴は必ずしも自分の本意ではありません」と当時を回想している。
最年少のシフは、当初は3人のうちでも目立たない存在だったが、1980年代にイギリスのデッカ・レーベルと契約後、モーツァルトのピアノ・ソナタ全集の録音で俄に注目を集め、続いて一連のバッハ作品の録音によって、「グールド以来のバッハ解釈者」との名声を得[13]、確固たるものとした。その後、1990年前後にはシューベルトのピアノソナタの演奏・録音、バルトークのピアノ協奏曲全曲、1999年から2005年にかけて、ザルツブルク・モーツァルテウム創立記念モーツァルト週間に、シフ自身が編成したオーケストラとモーツァルトのピアノ協奏曲を全曲演奏するなど、スタンダードナンバー演奏で高い評価を受けた。
近年はハインツ・ホリガーと共演でヴェレシュ・シャーンドル作品を紹介したり、ペレーニ・ミクローシュとの共演など、祖国ハンガリーにちなむ活動も盛んである。
録音
ソロから協奏曲までまたがっており、レパートリーはドイツ・オーストリア・ハンガリー系が中心となっている。
器楽作品
デッカ・レーベルにバッハ、モーツァルト、シューベルトなどの一連の録音がある。その後ECMに移籍し、バッハ、ヤナーチェク、シューマンなどの録音を残す。2008年にベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集を完成させ、大きな反響を呼んだ。
協奏曲
デッカ・レーベルに同郷のシャーンドル・ヴェーグ指揮ザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカと残したモーツァルトのピアノ協奏曲全集が代表的。テルデック・レーベル移籍後は、バルトークのピアノ協奏曲(イヴァン・フィッシャー指揮ブダペスト祝祭管弦楽団)、ベートーヴェンのピアノ協奏曲録音(ベルナルト・ハイティンク指揮シュターツカペレ・ドレスデン)がある。
室内楽
塩川悠子(シフ夫人)とバルトークのヴァイオリン・ソナタ第1番、ヤナーチェクのヴァイオリン・ソナタ(デッカ)、チェロ奏者ペレーニを加えた三重奏でのシューベルトの2曲のピアノ三重奏曲(テルデック)、幻想曲 ハ長調(ECM)、ペレーニとのベートーヴェンのチェロ作品集(ECM)の録音がある。 2016年10月 バッハ、ブソーニ、ベートーヴェンのヴァイオリンとピアノのためのソナタを、妻である塩川悠子と共演し録音[1][14]。
歌曲のピアノ伴奏
テノール歌手のペーター・シュライアーや、バス・バリトン歌手のローベルト・ホルとの共演がある。シュライアーとはデッカレーベルにシューベルトの歌曲集『白鳥の歌』(1990年)、『美しき水車小屋の娘』(1991年)、『冬の旅』(1994年)を、Wigmore Hallレーベルにウィグモアホールでのライブ録音CD(『白鳥の歌』、およびゲーテの詩による「竪琴弾きの歌」全3曲、「さすらい人の夜の歌」、「ミューズの子」、1991年録音)がある。ORFEO D'ORレーベルにはシューマン歌曲集(ハイネの詩による『リーダークライス』作品24および『詩人の恋』とアイヒェンドルフの詩による『リーダークライス』作品39、2002年録音)がある。またホルとの共演ではデッカ・レーベルにブラームス歌曲集(1993年録音)、シューマン歌曲集(1994年録音)がある。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n “HOME / ARTISTS / ANDRÁS SCHIFF” (英語). ECMrecords. 2018年4月18日閲覧。
- ^ “アンドラーシュ・シフ インタビューJupiter’s Specialアンドラーシュ・シフ(ピアノ)”. いずみホール. 2018年4月18日閲覧。
- ^ 吉澤ヴィルヘルム『ピアニストガイド』青弓社、印刷所・製本所厚徳所、2006年2月10日、102ページ、ISBN 4-7872-7208-X
- ^ “Sir András Schiff”. Kirshbaum Associates Inc. 2018年4月18日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j 『スーパーピアノレッスン シフと挑むベートーベンの協奏曲 2008年12〜3月』NHK出版、2009年、7頁。
- ^ “András Schiff” (英語). Zeneakademia.hu. 2020年5月29日閲覧。
- ^ a b “[この一枚 No.48 ~コチシュ/バルトーク:ピアノ作品集~]”. 日本コロムビア. 2018年4月18日閲覧。
- ^ a b “ピアノ アンドラーシュ・シフ András Schiff PROFILE”. KAJIMOTO. 2018年4月18日閲覧。
- ^ “スーパーピアノレッスン シフと挑むベートーベンの協奏曲 2008年12~3月”. NHK. 2018年4月18日閲覧。
- ^ 東欧革命から30年。ポピュリスト台頭で今日も続く東西間の「政治的分断」③民主化から右傾化へ、東欧の現在地 imidas 2019/05/31
- ^ “カジモト アーティスト・プロフィール”. 株式会社KAJIMOTO. 2021年1月24日閲覧。
- ^ アンドラーシュ・シフ/チャイコフスキー・コンクール・ライヴ録音 HMV&BOOKS online 2016年10月9日配信 2018年5月11日閲覧
- ^ Prom 73: A Bach masterclass from András Schiff bachtrack.com 2017年9月10日配信 2018年5月11日閲覧
- ^ “塩川悠子&アンドラーシュ・シフ、久々の共演録音!バッハ、ブゾーニ、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集”. タワーレコード. 2018年4月18日閲覧。
固有名詞の分類
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