アスティ県
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/21 07:32 UTC 版)
行政区画
アスティ県には2021年1月1日現在、118のコムーネが属する。 主要なコムーネ(上位10位)は下表の通り。左端の数字はISTATコードを示す。人口は2020年1月1日現在[2]。
コード | 自治体名 | 人口 |
---|---|---|
005005 | アスティ | 75,051 |
005080 | ニッツァ・モンフェッラート | 10,285 |
005017 | カネッリ | 10,271 |
005097 | サン・ダミアーノ・ダスティ | 8,095 |
005050 | コスティリオーレ・ダスティ | 5,731 |
005118 | ヴィッラノーヴァ・ダスティ | 5,553 |
005022 | カスタニョーレ・デッレ・ランツェ | 3,665 |
005031 | カステルヌオーヴォ・ドン・ボスコ | 3,115 |
005117 | ヴィッラフランカ・ダスティ | 2,981 |
005069 | モンカルヴォ | 2,826 |
歴史
アスティ県は、アレッサンドリア県を分割して、1935年に設立された。
経済・産業
イタリア・ピエモンテ州アスティ県では古代よりワインが特産品で、DOC以上のワインには以下のものがある。
- アスティ(Asti):DOCG
- モスカート・ダスティ(Moscato d'Asti):DOCG
- モスカート種を主とするワインで北イタリア・ピエモンテ州のランゲ丘陵を中心とした一帯で作られる。アルコール度5~6度で甘口・微発泡のD.O.C.Gに格付けされる白ワイン。基本的には有名なアスティ・スプマンテと同類のワインだが、独特の芳香を活かすためアルコール発酵を低くおさえ、原料果汁の持ついきいきとした風味が一層芳しいワインに仕上がっている。甘みが日本のサイダー並にあるので、フレッシュ・フルーツや軽めのデザートとの相性は抜群に優れているが、食中酒にはほとんどの場合向いていない。モスカート種の葡萄は、他にトスカーナ地方モンタルチーノでは「モスカデッロ」として、またシチリア州の特にパンテッレリーア島では「ジッビッボ」として極めて優れたデザートワインの原料地葡萄となっている。
- バルベーラ・ダスティ(Barbera d'Asti):DOCG
- バルベーラ種を主とする赤ワイン。ランゲ丘陵を中心とした一帯で作られる。2008年にDOCからDOCG格付けとなった。
- ドルチェット・ダスティ(Dolcetto d'Asti):DOC
- ドルチェット種を主とする赤ワイン。名前と違ってドライ味。モンフェッラート地方のランゲ丘陵を中心とした一帯で作られる。
- フレイザ・ダスティ(Freisa d'Asti):DOC
- 発泡性または微発泡性の赤ワインで、ドライと甘口とがある。イタリア王国の最初の国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世に愛されたことが知られている。
- グリニョリーノ・ダスティ(Grignolino d'Asti):DOC
- 古代より生産されるグリニョリーノ種のブドウ90%〜100%で作られる赤ワイン。青みがかったルビー色で、フルーティーな香りに白胡椒のアクセントがある。
- マルヴァジア・ディ・カソルツォ・ダスティ(Malvasia di Casorzo d'Asti)
人物
著名な出身者
- カルロ・アルベルト・カスティリャーノ(カスチリアノ) - 19世紀の数学者・物理学者。アスティ生まれ。
- ピエトロ・バドリオ - 19-20世紀の軍人・政治家。イタリア王国首相。グラッツァーノ生まれ。
- ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Superficie territoriale (Kmq) - Asti (dettaglio comunale) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年2月23日閲覧。
- ^ a b 国立統計研究所(ISTAT). “Total Resident Population on 1st January 2020 by sex and marital status” (英語). 2021年2月13日閲覧。
- ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Popolazione residente - Asti (dettaglio loc. abitate) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年2月23日閲覧。
固有名詞の分類
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