みんなのうた 出版物

みんなのうた

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/02 14:00 UTC 版)

出版物

テキスト(雑誌)

1969年度(4月・5月号)から日本放送出版協会よりNHKテキストとして発行開始。放送期間に合わせて隅月刊行されており、放送楽曲のピアノ譜面・歌詞と放送時間が掲載されている。1996年時点で毎号8万部を市販し、同じく1996年時点で累積販売数は800万部を超える[3]

1980年代末からは巻頭のカラーページに目次と合わせてアーティスト(歌手)の写真と、特定の楽曲にまつわる作詞・作曲家・映像製作者・歌手のいずれかを取り上げるグラビア記事、中盤に楽曲の製作までの経緯を綴った記事が掲載されるようになった。また、1992年度より「はみんぐ」と称する読者からの楽曲にまつわるエピソードを募る「お便りコーナー」が設けられた。なお、1994年度までは、巻頭各楽曲の歌詞ページに作詞家・作曲家どちらかによる楽曲への思い入れをコメントしたコラムが存在した。

2012年度後半から始まった『みんなのうたリクエスト』放送曲は曲名と放送日のみ掲載、楽譜と歌詞は掲載されない。なお2016年10月 ー 2017年度、2018年8月から表紙に再放送曲が記載されなくなる。2017年度からはラジオのみの再放送曲は歌詞だけ掲載し、楽譜は掲載されない事に変更されたが、2019年度からラジオのみ再放送曲のうち2曲だけ(主に発掘プロジェクト曲)、当時のテキストに掲載された楽譜を掲載することとなった。なお再放送曲を大増加した2021年 2 - 3月号からは、テレビ再放送曲の楽譜は2分強作品の中から8曲分だけになった。なおインターネット上にある楽譜販売サイトにはラジオのみの再放送曲の楽譜も販売しており、そこから入手することが可能である。

裏表紙などに広告欄があり、レコード会社による番組で放送される楽曲のオリジナル音源のCDや、それとは無関係であるものの、番組のコンビレーションアルバムなどの告知、音楽学校(武蔵野音楽学園など)、楽器メーカー(2013年時点では鈴木楽器製作所、従来は河合楽器製作所のボストンピアノ、ヤマハの鍵盤楽器)、自社(日本放送出版協会の書籍紹介)、家電メーカー(日本ビクター(現・JVCケンウッド)のステレオ)が出稿している。巻末には編集部による、NHK番組の主題歌・サウンドトラックのCDを紹介するコーナーがある。

実際には放送開始月の前月18日頃に発売されるため、ごく最近になって番組公式サイトで予め次の(隅月)放送内容を紹介される様になるまでは、先行で次月放送内容を把握することができる公式な唯一の情報源であった。また、書店では語学番組のNHKテキストと異なり、他の教養番組テキストと同等に入荷数を少数にしている傾向が高く、品切れになっても追加発注を行わない場合が多い。

国会図書館では、1990年度から1996年6・7月号までと、2002年6月・7月号から最新刊までが納本・所蔵されている。1996年8・9月から2002年4・5月号の間は、理由は不明であるが「欠本」であり、この期間の資料は閲覧ができない。


注釈

  1. ^ 手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」だけは2008年(平成20年)9月にリニューアル。
  2. ^ 1994年8月 - 9月放送の『チュンチュンワールド おげんきたいそう』は、放送時間が210秒とこの時期では珍しく長く、時間が極めて短い『また明日』と2本立てで放送された。
  3. ^ 本番組での初回放送時のみ歌手名に吉岡聖恵いきものがかり)がクレジットされていたが、キョエちゃんの担当声優を非公表としている事情から間もなく修正された(実際に吉岡が担当しているのか、吉岡を含む複数人での担当なのかも、出演者にすら明らかにされていない)。
  4. ^ 実際にハイビジョン制作であることがNHKアーカイブスの番組表検索で確認できる。
  5. ^ ただし本来ハイビジョン制作である楽曲が4:3の標準サイズで再放送されるケースも存在する。
  6. ^ シングル『Little Chance』(アナログレコード・CD・カセットで発売)のカップリングに収録されたバージョンは、放映された音源と歌い回しが異なり少しテンポが速いため、改めて録音されたものと思われる。市販音源版は2番の後でサビの繰り返しがある。
  7. ^ 篠原涼子を除く6人。
  8. ^ YOASOBIのライブでは、逆にミドリーズが参加せず、Ikura(幾田りら)が単独で歌唱したバージョンが披露されたことがある。
  9. ^ 書籍の刊行時期である2004年3・4月に再放送されている。
  10. ^ 1960年代まではこの後「今日も元気に歌いましょう」のナレーションが加わった。
  11. ^ 3代目:12パターン、4代目:4パターン、5代目:9パターン、6代目:9パターン。いずれもランダムで使用。
  12. ^ このロゴタイトルは後年の再放送においても同じものを使用することが多い。
  13. ^ このオープニング使用期間中に唯一テレビでの再放送が行われていない。
  14. ^ a b 2022年度のNHK改編が2022年4月4日になったため、同年3月放送曲は4月3日まで延長された。
  15. ^ 2019年7月までは「これで、『みんなのうた』を終わります」だった。
  16. ^ 2019年7月までは「これで、『みんなのうた』を終わります」だった。
  17. ^ 2019年7月までは「これで、『みんなのうた』を終わります」だった。
  18. ^ DVDおよび2011年に放送された「年代別セレクション」では修正前の映像。
  19. ^ 代わりに「わたしのふるさと」(1997年2月 - 3月)が放送された。
  20. ^ フライングドッグなどの子会社やSPEEDSTAR RECORDSなど社内カンパニーの管理分を含む。
  21. ^ 「NHKみんなのうた 60 アニバーサリー・ベスト」では、「リンゴの森の子猫たち」(飯島真理。ビクターエンタテインメント扱いながら、アニメ音楽として原盤権はフライングドッグも保持)がポニーキャニオン発売分に収録されている。

出典

  1. ^ a b c d e f 「NHKテレビ『みんなのうた』30周年 バックの絵に魅力 大ヒットし紅白出場」『読売新聞』1991年4月25日付東京夕刊、13頁。
  2. ^ みんなのうた おお牧場はみどり - NHK放送史
  3. ^ a b c d e 「NHK「みんなのうた」名曲、愛唱歌生み35年 母と子へ966のメロディー」『読売新聞』1996年3月27日付東京夕刊、9頁。
  4. ^ 川崎龍彦「このうたにスポット! 1970年代〜 オリジナル文化発信へ『山口さんちのツトム君』『南の島のハメハメハ大王』」『NHKみんなのうた』2020年6・7月号、64頁。
  5. ^ ワルイコソーラン”. NHKみんなのうた. 2023年5月3日閲覧。
  6. ^ 日本放送協会. “「発掘プロジェクト」みんなのうたを愛するみなさんへ | NHK”. NHK みんなのうた. 2023年2月18日閲覧。
  7. ^ 毎日新聞、2007年3月3日付
  8. ^ 『そして「みんなのうた」は生まれた#6〜こんど、君と』(NHK Eテレ、2021年4月24日初回放送)より。
  9. ^ “ボカロ曲は史上初!40mP新曲がNHK「みんなのうた」に”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2013年6月1日). https://natalie.mu/music/news/91827 2014年12月21日閲覧。 
  10. ^ NHKみんなのうた「しかくい涙」に関しまして”. shibuya_no_label. 2023年11月17日閲覧。
  11. ^ a b c 2011年4月より追加
  12. ^ 京都のマンション  マンホール転落死事故 業務上過失致死で書類送検”. 管理人はつらいよ マンション管理最前線 (2013年7月). 2021年8月11日閲覧。
  13. ^ 愛されて50年♪みんなのうた新春スペシャル!”. www.nhk.or.jp. 2023年2月18日閲覧。
  14. ^ NHKアーカイブス(番組)|これまでの放送”. www.nhk.or.jp. 2023年2月18日閲覧。
  15. ^ 井ノ原快彦、放送60周年『みんなのうた』大使に「みんなが知っている歌がある」”. ORICON NEWS. 2022年2月10日閲覧。
  16. ^ 『みんなのうた60』特番で上白石萌音が歌う 井ノ原快彦「皆さんと一緒に紐解いていきたい」”. ORICON NEWS. 2022年2月10日閲覧。
  17. ^ a b 小田和正『みんなのうた』60年記念曲を制作「みんなの気持ちを少しでも明るく」”. ORICON NEWS. 2022年2月10日閲覧。
  18. ^ 『みんなのうた』“還暦”生特番 小田和正制作の記念ソング「こんど、君と」SP映像公開”. ORICON NEWS. 2022年2月10日閲覧。
  19. ^ 『みんなのうた60』大使の井ノ原快彦、V6の絆を感じた20年前の捻挫「僕のことも背負って歌ってくれた」”. ORICON NEWS. 2022年2月10日閲覧。
  20. ^ NEWS、日向坂46も出演『みんなのうた60フェス』曲目決定”. ORICON NEWS. 2022年2月10日閲覧。
  21. ^ a b アンバサダー・井ノ原快彦、NHK『みんなのうた』60周年フィナーレ特番盛り上げる”. ORICON NEWS. 2022年2月10日閲覧。
  22. ^ 井ノ原快彦、NHK「みんなのうた」60年特番に出演 小田和正からメッセージも”. ORICON NEWS. 2022年2月10日閲覧。
  23. ^ 『そして“みんなのうた”は生まれた』 大好評につき第2弾放送決定”. ORICON NEWS. 2022年2月10日閲覧。
  24. ^ 吉田山田、『みんなのうた』放送開始60年プロジェクトのドキュメント番組に出演”. BARKS. 2022年2月10日閲覧。
  25. ^ 井ノ原快彦「100年まで頑張ってほしい」 『みんなのうた60』特番3・5放送”. ORICON NEWS. 2022年2月25日閲覧。






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