prostaglandin

新語時事用語辞典

プロスタグランディン

別名：プロスタグランジン
英語：prostaglandin

痛みおよび炎症の原因物質として知られる生理活性物質。プロスタグランディンが過剰分泌されることで患部の痛覚が脳に伝達され、痛みを感じるとされる。鎮痛薬（痛み止めの薬）の一グループである非ステロイド系抗炎症剤（NSAIDs）は、プロスタグランディンの生合成を阻害することで痛みを緩和している。

痛みの原因物質としてはプロスタグランディンの他にブラジキニンも知られている。ブラジキニンには発痛や血管拡張の作用を持ち、患部の腫れや発熱、疼痛などを引き起こす。

（2013年6月24日更新）

デジタル大辞泉

ピー‐ジー【PG】

読み方：ぴーじー

《prostaglandin》⇒プロスタグランジン

プロスタグランジン【prostaglandin】

読み方：ぷろすたぐらんじん

動物の臓器や組織に微量存在する一群の生理活性物質。アラキドン酸などの不飽和脂肪酸から生合成され、化学構造上の五員環の部分によって十数種に分類される。血管拡張、血圧上昇あるいは降下、子宮や気管支の筋収縮、血小板の凝集あるいはその抑制などの作用を示す。PG。

生物学用語辞典

プロスタグランジン

英訳・(英)同義/類義語：PG, prostaglandin, PG , prostaglandins, PG, prostaglandin

リン脂質の構成成分であるアラキドン酸から誘導されるエイコノサイドの一つで、分子中に5員環をもつ生理活性脂肪酸。痛みや炎症などに関する脂質メッセンジャーとして働く。鎮痛剤の多くは、プロスタグランジン分子群の合成阻害に関与する。

PDQ®がん用語辞書

プロスタグランジン

【仮名】ぷろすたぐらんじん
【原文】prostaglandin

体内で作られる数種類のホルモン様物質の一種。数種類のプロスタグランジンの働きにより、血圧の変化や平滑筋の収縮など、生成元の組織内で起こる種々のプロセスが調節されている。特定のプロスタグランジンは、がんのバイオマーカーとして研究されている。「pg」とも呼ばれる。

ウィキペディア

プロスタグランジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/08/06 05:13 UTC 版)

プロスタグランジン (prostaglandin, PG) は、プロスタン酸骨格をもつ一群の生理活性物質。アラキドン酸から生合成されるエイコサノイドの 1 つで、様々な強い生理活性を持つ。プロスタグランジンとトロンボキサンを合わせてプロスタノイドという。